CASE
株式会社大阪水道総合サービス
株式会社大阪水道総合サービス様は、私たちの生活に欠かせない水道ライフラインを支えるプロフェッショナル・カンパニー。水源から蛇口に至るトータルな水道システムの構築、水道事業に関する総合的な技術やノウハウの蓄積によって、安心・安全な水源ライフラインが実現されています。
今回はそんな大阪水道総合サービス様の採用活動を弊社が支援させていただき、その取り組みについて、大阪水道総合サービス 岸下様、安田様、そして弊社営業担当の森に話を聞きました。
働いている方の職種は、水道施設等の運転・維持管理、水道メーター検針員、窓口受付スタッフなど多岐にわたります。
中でも採用において特に課題を感じていたのが水道メーター検針員の募集。契約社員の募集で、給与は同業他社の相場と比べて圧倒的に低いこともあり、求人広告で募集するも1回の掲載で応募は0~2件ほど。そこから採用に至る方はほぼおらず、「応募単価・採用単価の高騰」に悩まれていました。
また、関西エリアの主な募集拠点数は15箇所(大阪市内の天王寺区や福島区、寝屋川市、奈良県御所市など)。
以前は拠点ごとの採用担当者に求人掲載の決定権があり、各拠点がそれぞれ掲載するといった方法。原稿サイズや原稿内容も毎回決まったものを繰り返すといった状況で、効果最適化に向けたPDCAが回せていないことが課題でした。
拠点ごとに採用の難易度や緊急度が異なるため、案件ごとの予算の振り分けや、効果にもとづく運用が可能なIndeedでの募集を提案。その他にもIndeedでの募集にはさまざまなメリットがあります。
【Indeedでの募集のメリット】
このようなメリットを踏まえ、全拠点の募集をIndeedでスタートさせました。
Indeedの直接投稿で、常時10〜15の求人原稿を掲載。
原稿の作成や設定、分析や調整などすべての運用を弊社で行い、お客様とは1ヶ月に1~2回の定例ミーティングで振り返りを行っています。表示回数やクリック単価といった各指標を見ながら、効果の傾向や改善点を共有。お客様からは採用数や面接数、「この拠点を強化したい」といったご要望を伺い、今後の方針の擦り合わせを行っています。
単に掲載メディアを変えただけでなく、採用ターゲットの見直しも行いました。
以前は、20~30代の若手を採用ターゲットにしていましたが、競合他社よりも給与などの条件が悪い中、どの企業も採用したいと思う若手を採用するのは非常に困難です。また、水道メーター検針員という仕事の中身や企業の特徴から考えても、若手を採用してもミスマッチが起きてしまうのでは?と考えました。そこで、40代・50代の方を採用ターゲットにすることを提案しました。
がっつり稼ぎたい!とお金に動機付く求職者ではなく、「給与は高くなくていいから働いていたい」「安定した職場で長く働きたい」といった考えの求職者を採用ターゲットに設定。
採用ターゲットの変更に伴い、求人原稿では「大阪市100%出資」といった企業の安定性や、「正社員登用あり」などの将来性をアピール。また、職種名を「水道メーターの計量調査スタッフ」にするなど、経験のない方でもわかるようなかみ砕いた表記を意識しました。
弊社ではIndeedの他にもさまざまな求人媒体を扱っており、雇用形態や職種など募集内容に応じて最適な採用手法のご提案が可能です。
大阪水道総合サービス様も、Indeedへの掲載をベースに、不足している拠点は追加でタウンワークへ掲載、その他の職種はリクナビNEXTへ掲載するなど、採用活動のトータルサポートを行っています。
直近は、新卒採用も弊社でサポートさせていただいています。
大阪水道総合サービス様は、これまで新卒採用においてはハローワークへの掲載が主で、ナビサイトへの掲載や、自社での説明会開催などは初めて。新卒採用における年間のスケジュール・流れといった基本的なことはもちろん、中途採用とは異なる選考の進め方や、時期ごとの学生へのアプローチの仕方なども提案させていただき、採用充足に向けた伴走を行っています。
上記の取り組みの結果、Indeedの1拠点あたりの平均応募単価は約65%削減、平均採用単価は約50%削減に成功。以前より採用数も増え、成果を実感いただくことができました。
Indeed運用前後の効果の詳細はこちらです。(1拠点平均)
応募数/月 | 応募単価 | 採用数/月 | 採用単価 | |
Indeed運用前 | 1~2件 | 4万2,000円 | 0~1名 | 40万円 |
Indeed運用後 | 4~8件 | 1万5,027円 | 2~4名 | 21万円 |
Indeedは運用型広告のため、競合他社などの外部環境によって効果が一時的に悪くなることもありますが、細かな分析とお客様と密にコミュニケーションをとることで、応募数や採用数を担保することができています。
その他、以前はタウンワークで掲載していた研修運営スタッフの募集をリクナビNEXTに切り替え、原稿内容やプランの企画など1からご提案。
その結果、大量の応募数の中から、厳選して1名採用することができました。
使用したメディア | 掲載期間 | 応募数 | 採用数 |
タウンワーク | 4週間 | 14件 | 0名 |
リクナビNEXT | 8週間 | 151件 | 1名 |
実はIndeedは過去に掲載したことがありました。直販に依頼して掲載したことがありましたが、効果が得られず、やめていたんです。正直あまり良いイメージがなかったIndeedでしたが、森さんからIndeedを提案いただいて、やってみようと思えました。クリック単価やかけた予算に対してどれだけの応募が見込めるか?など細かくデータで出していただいたことと、フォロー体制がしっかりしていることが理由です。
森さんは、相談できないことがないんですよね。アルバイトも中途採用も新卒採用も、あらゆる職種での相談ができますし、媒体に掲載するだけでなく、ターゲット設定や面接の基礎、採用までの流れも。特にIndeedへの掲載に切り替えたことで、難しい条件の中でも採用単価は大幅に下げることができました。
また、森さんからは、採用ターゲットの見直しもそうですが、給与の見直しや、雇用形態を正社員にできないか?といったご提案をいただくこともあります。既存の社員や今後のことを考えると、すぐに変えられることではありませんが、採用の優位性を高めるためにと、本気で向き合ってくれていると感じています。
実際に給与に関しては、各拠点のエリアや同業他社の給与相場を調査して、上層部に提出できる資料にまとめてくださいました。それがきっかけで上から許可が降り、以前よりも給与が1万円上がりました。
うちは、検針員だけでなく、施工管理などの求人広告では採用が難しいような、難易度が非常に高い職種が多数あります。今後は、そういった採用が困難な他職種の募集や、定着率の改善といった違った課題に対しても取り組んでいきたいです。引き続きよろしくお願いします!
1969年1月、大阪市水道局の監理団体として財団法人大阪市水道事業サービス協会を設立。その後、2008年4月に現在の株式会社大阪水道総合サービスを設立。 長年培ってきた実績、知識と経験をもとに、安心・安全な水道ライフラインの構築を実現されています。さらに近隣の水道事業体への技術支援や研修、セミナー開催など、持続可能な水道インフラの実現に向けた事業にも取り組んでおられます。