CASE
あかり監査法人
2017年に設立したあかり監査法人様は、上場企業の監査やIPO監査、内部統制コンサルティングや日系企業の海外進出支援など、多様な経験と実績をお持ちの優秀なメンバーで構成される監査法人様です。
「一人ひとりがクライアントときちんと向き合うプロフェッショナルな会計士」であることをモットーに、個々の経験やノウハウを活かした柔軟なサポート体制を強みに、多くのクライアント様から厚く信頼されています。
一方で、そもそも母集団の少ない公認会計士の採用活動には苦戦することも多く、求人コンテンツの作成を支援させていただくところから弊社とのお付き合いがスタートしました。
今では求人コンテンツだけでなくあらゆる角度から採用支援に携わらせていただいています。
今回は、 これまでの取り組みや成果について、 あかり監査法人様の統括代表である狐塚様と弊社営業担当の湯浅、Indeed担当の宇野に話を聞きました。
弊社とのお取引をご契約いただいたのは2021年のこと。
これまで人材紹介を中心に採用活動を行っていたあかり監査法人様ですが、採用コストの負担が大きいことが課題でした。
公認会計士というコアなターゲット、かつ資格所持者の中でも相当の経験を有する人材でないと、監査法人の業務は務まりません。
採用コストを抑えながらも優秀な人材確保を目指し、自社採用の強化を図ったものの、肝心の公認会計士への応募がなかなか集まらず、採用に苦戦していらっしゃいました。
同時に、自社採用を強化しようと試みたものの、運用のための労力不足も大きな課題でした。
そうした課題解決に向け、弊社が採用サイトの運用をサポートさせていただくことになりました。
あかり監査法人様の採用活動において、最大の課題は、そもそも採用ターゲットである公認会計士の母集団が少ないということ。
そこでまず最初に「母集団が限られている中で、すぐに結果が出せるような夢のような施策はありません。長期的に採用コンテンツの見直しやSEO対策による流入増、Indeedなどの求人サイトの最適化など、多角的にアプローチしてひとつひとつ課題を解消していきましょう。」とお伝えしました。
多角的なアプローチ方法として、求人原稿を含む様々なコンテンツを月2記事ずつ投稿することを提案。
その時々の状況に応じたコンテンツを発信することで多角的なアプローチの実現を目指しました。
まず最初に取り組んだのは求人コンテンツの見直しです。
競合となる監査法人との比較・分析を行い、あかり監査法人様の魅力ポイントを洗い出し、ディスカッションを行いました。
母集団が少ない中で、これまで以上にターゲットを明確化し、採用の可能性が高いコアターゲットに刺さる求人コンテンツを制作しました。
募集要項内に、公認会計士が興味を持って検索ヒットするような関連キーワードを散りばめ、着実な効果アップを目指しました。
求人コンテンツの見直しを行う中で、Indeedなどの求人サイトの活用も提案しました。
自社の求人原稿をIndeedや求人ボックス等からも見られるようにし、求人原稿の作成や応募後の対応を一括管理できることで、手間を最小限に抑えながらも着実な応募数獲得を狙いました。
また、求人コンテンツだけでなく、オウンドメディアの独自記事の発信も同時にご提案。
独自の制度や社風など、「らしさ」が伝わるコンテンツを展開することで、あかり監査法人様の魅力をより広く発信することを目指しました。
その中で最初に取り組んだのが、制度や福利厚生などの情報を発信する職場環境と制度のページ。
“激務”と言われることもある監査法人業界の中で、あかり監査法人様は、子育て支援制度や休暇制度などが充実し、実際に子育て世代も多く活躍していることから、魅力を十分に訴求できると考えました。
最近では、働き方改革の一環として、実働時間を8時間から7時間に変更し、希望に応じて選択できる週休3日制を導入するなど、働きやすい環境を整えています。それらも、採用サイト上で記事として発信し、魅力の訴求に役立てています。
オウンドメディアを運用するうえで、サイトへの流入数アップを狙うにはSEO記事の発信が一般的です。しかしながら、あかり監査法人様としては、「どこにでもあるような記事を、自法人の採用サイトで掲載する必要性はない」というご意向でした。
そこで、SEOとは違った切り口で、公認会計士のつぶやき記事の投稿をご提案。
公認会計士として活躍中の方や、公認会計士を目指している方に向けた、公認会計士ならではの裏話やあるあるネタを、コラム形式で投稿しています。
実は、これまでの多角的アプローチの提案の多くが、お客様との電話での会話の中から生まれたもの。
毎月投稿しているつぶやき記事のテーマも、月に1度、電話で採用状況などを伺いながら、何気ないフリートークの中でお客様と一緒に検討しています。
湯浅自身、監査法人や公認会計士などの業界知識がほとんどない中でのスタートだったからこそ、お客様と関わるなかで知識をアップデートし、状況に応じたコンテンツの拡大に繋げています。
求人コンテンツの見直しから始まり、定期的なコンテンツの拡大やブラッシュアップにより、閲覧数(PV=ページビュー)は着実に増加。
難易度の高い公認会計士の募集についても、求人公開直後から定期的に応募数を獲得しています。
また、面接の際には「採用サイトを見ました」「◯◯さんのインタビュー記事を読みました」との声も増え、求職者のあかり監査法人様への理解も以前より深まっているそうです。
一方で、採用要件をすべて満たすようなベストな人材の採用はやはり難易度が高く、道半ば。
現在は、改めて採用ターゲットの見直しを進めると同時に、さらなるコンテンツの拡大に向けた提案を検討しています。
狐塚様より:
公認会計士は転職の際、まずは人材紹介会社に登録するのが通例です。自社採用が実現できればもちろんベストなのですが、業界的になかなか難しいということは十分理解しています。
トラコムさんにサポートいただいていることで、自分たちだけでは運用が難しかった採用サイトを、今では多くの求職者の方が見てくれるようになり、認知が広まっただけでも大きな価値を感じます。
また、現在は新卒採用は行っていませんが、将来的には定期採用も検討する可能性があります。
その際には、動画コンテンツなど、新たな手法にもチャレンジしたいと思っています。トラコムさんではショート動画や新卒採用サポートも可能とのことなので、引き続きよろしくお願いします。
「私たちは、決して監査法人のプロではないけれど、どんな業界であってもお客様と関わりながらお手伝いできることが必ずある!」と営業担当の湯浅は力強く語ってくれました。
実際にあかり監査法人様とのお取引がスタートするまで、監査法人の業界知識はほぼゼロからのスタート。
業界用語や知識を学び、時にはお客様からご紹介いただいた本を読みながら少しずつ知識を身につけ、提案の幅が広がったと言います。
業界や職種、お客様の状況に応じたマルチな提案ができることがトラコムの強みのひとつ。
今後も、お客様と深く関わりながら、適切なタイミングで的確なご提案を行い、多方面からお客様の採用を支援いたします。
狐塚様より:
トラコムさんにサポートいただく中で、何よりもありがたいと感じているのは、採用サイトの運用にかける労力が大きく軽減されたことです。
求職者の方からも「採用サイトを見ました」という声が多く聞かれ、しっかり当法人のことを理解したうえで面接に来てくださるので、以前よりも採用マッチングの精度が高まっていると感じます。
紹介会社のエージェントさんも、この採用サイトを見るように求職者の方に紹介してくださっているようで、求職者だけでなく多方面への認知も広まっています。
また、湯浅さんとお話しながら毎月投稿している「つぶやき記事」にも大きな価値を感じています。こんな何気ない会話から、こんなにちゃんとした記事ができるのか、と毎回驚きます。
記事の内容だけでなく、月1回電話でお話しする中で、求人原稿の修正や他のページの更新など、記事作成以外のことまでついでに相談できているのでとてもありがたいです。
他の法人さんや企業様にトラコムさんを推薦するとしたら「湯浅さんっていう素敵な営業さんがいるよ。」と紹介しようと思います(笑)。
会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、海外展開支援、内部統制支援、IFRS導入支援など、幅広いサービスを提供されている監査法人です。”クライアントの成長への道に「あかり」を灯す監査法人でありたい” という理念をお持ちで、さまざまな企業を監査という側面からサポートされています。