CASE
トランコム株式会社
トランコム株式会社様は、全国に物流拠点を構え、グループ会社とのネットワークを活用し、幅広い物流・倉庫事業を展開する企業様。
英語のトランスポートとコミュニケーションを組み合わせた社名からもわかるように、お客様とのコミュニケーションを第一に、全国のお客様の多用なニーズに合わせて、物流課題改善のサポートをされています。
弊社とのお付き合いがスタートしたのは2015年。
今では20事業所もの採用を担当させていただいておりますが、最初は春日井事業所の募集が始まりでした。
当時、トランコム様の会社の魅力を落とし込んだ原稿で募集したところ反響があり、社員は充足。そこから徐々に他の事業所の採用も弊社で担当させていただくようになりました。反響のあった原稿をベースに各事業所にも展開し、他の事業所の採用も順調に進んでいました。
しかし、2020年以降のコロナウイルスの影響もあり、トランコム様の採用にも変化が。2020年秋頃から、徐々に効果が出づらくなってきていました。
トランコム様が求める採用ターゲットは、経験や資格の有無といったスペック重視ではありません。社員やお客様とのコミュニケーションがきちんととれる人材か、ということを重要視されています。そのため物流会社での経験は問わず、未経験者に採用ターゲットを広げて募集してきました。
しかし、会社として事業拡大していく中で業務量が増え、欲しい時間帯や曜日に応募が集まりにくい状況に。条件が合わずに採用できないケースも増えていました。
現場の声を大事にされているトランコム様。
各事業所によってお取引先のお客様も異なることから、現場については現場がよくわかっているという考えの元、人材募集・採用に関しても現場の各事業所に一任されています。欠員時や増員時など、各事業所が募集をかけたいときに募集するといったかたちで、各々独自の方法で募集していました。
そのため、欠員時など必要に迫られて掲載はするものの、掲載して終わり。効果に一喜一憂し、どこをどう改善すれば良いかわからず、媒体も何を使えば良いのかわからない、そんな状態で採用活動を続けていました。
採用に関するノウハウが溜まっていかず、課題すらも見えていない状態で採用活動を続けていること、それが1番の課題だったと担当者の方はいいます。
思うように採用ができなくなってきたときに目を付けたのが、コロナ禍で転職市場に出てきた販売・サービス経験者。
昨今の新型コロナウイルスの影響により、倒産する会社も増える中、業界では特にサービス業・小売り業・卸業などの苦境が続いていました。そんな中、販売・サービス業界で働く方たちは、企業の将来性に不安を感じて自ら転職を考える方、また企業から希望退職を募られた方、倒産により転職を余儀なくされる方もいらっしゃり、サービス業や小売業界の経験者が転職市場に数多く出てきていました。
そんな市場の変化を踏まえ、販売サービス経験者が異業種・異職種で転職を考えたとき、「未経験OKで資格が必要ない職種、かつ接客経験を活かせる仕事」が転職先の候補として挙がると想定。
そして、勤務時間や曜日、土日の働き方、年末年始などの繁忙期の時期があることなど、トランコム様の勤務体系が販売サービス経験者の働き方とマッチすると考えました。
勤務体系だけでなく、トランコム様の求める人物像としてもマッチすることから、「退職せざるを得なかった、でもお客様と関わる仕事は好き!接客で培ったコミュニケーション力を活かせる仕事がしたい!」そんな求職者層を新たな採用ターゲットに設定することをご提案。これまでトランコム様の全国各地の募集のベースとなっていた原稿を一新することにしました。
上記の内容で、特に採用が急務であった愛知県名古屋市内の事業所で募集をしました。
各事業所が欠員時や増員時に求人募集が必要になった際、現場スタッフから本社へ求人掲載の依頼を出すというフローが採られています。
しかし、現場の方は普段から忙しくされており、すぐにでも求人募集したいのに、本社への連絡がままならない時もあるそう。
そんな時は弊社の担当営業が間に入り、募集内容の詳細や稟議についてなど、現場と本社を繋ぐ調整役を担っています。
その他、社員募集とアルバイト・パート募集を年間通して行われているため、全国の各事業所の掲載状況や募集効果を弊社で集約し、本社の方に共有。
東名阪で募集している各事業所の掲載時期、閲覧数、応募数、採用数などをまとめた効果シートを毎週共有し、各事業所の採用状況を可視化しています。
ターゲット通りの販売サービス経験者の方を採用することに成功。
これまで応募はあっても年齢層が高い、面接設定しても来ない、条件が合わないなどで採用に至らない状況が続いていましたが、ターゲットを絞ってその方に向けた原稿内容にすることで、面接率も改善されました。
以前は、どの事業所がどれだけ求人費用をかけているかも把握できていない状態でしたが、全募集の閲覧数や採用数をまとめて可視化することで、全国各地の採用状況が一目でわかるように。効果分析がしやすくなり、効果を出しづらいエリアの傾向も見えてくるため、改善のための打ち手をスピーディーに実施できるようになりました。
吉野さんは足繁く各現場へ通って頂き、各拠点への熱量は他の会社よりも圧倒的に高い印象があります。それは本社にいる私だけでなく、現場にもそう思っている所長が多いと感じています。
定期的な現場への訪問と会話で関係性ができているからこそ、一過性ではなく、会社の将来を見据えたご提案をいただけていると思いますね。
まだまだ中途採用における課題はいろいろとあります。例えば、現場で活躍するドライバーの応募数を増やしていくことや、新卒の離職を改善するにはどうしたら良いかなど。今後は、各現場との連携はこれまで通り継続しながら、その中で他の事業所の事例やノウハウを各現場に展開していただき、正しい採用に導いていってほしいと思っています。
各事業所の声や吸い上げた情報を本社に共有してくれているのと同様に、それを各事業所にも共有し、発信していってほしいと思っています。拠点が多数あることを強みに、各事業所の採用力を上げ、会社全体のさらなる採用力アップに向けて、今後も期待しています!
物流・倉庫事業を展開するトランコム株式会社様。創業から総合物流企業のパイオニア的存在として、生産請負・人材派遣サービス事業も展開されています。幅広いネットワークと従業員との連携を強みに、多様なお客様の物流課題解決の総合的なサポートをされています。