CASE
株式会社キョウトプラス
2005年に創業し、関西・関東を中心に『人力引越社』という名称で引越しサービスを展開するキョウトプラス様。
強みはお客様の満足度にこだわり、低価格・高品質を実現している点。女性オペレーターの導入、作業スタッフの育成にも力を入れています。
女性利用者・ご紹介・リピーターのお客様が多く、繁忙期には月間3000件もの取引件数があるほど。そのため、繁忙期である1月~3月に注力して募集を行っています。
京都府八幡市にある本社は、最寄り駅から徒歩で向かうと約1時間かかる場所にあります。これまでは面接も本社で行い、仕事の際も一度本社へ集合してから現場へ向かっていました。
特に助手のターゲットは学生が多く、そもそも交通手段を持っていない方がほとんどのため、本社にはバスで通うしかなく、近隣にお住まいの方からの応募に限られてしまっていました。なかなか応募が集まらない状況が続き採用単価が非常に高いことが問題となっていました。
「会社に面接に行くのが大変だから、応募が集まらない」まずはこの悩みを解消するため、梅田などアクセスの良い場所で合同面接会を開催しました。
面接会日程の告知などもタウンワークといった媒体を通して実施。応募された方が、そのまま面接会へ参加できる動線をつくり、合同面接会だけで繁忙期シーズンに必要な人員の約6割を確保することができました。
次は「本社まで通うことが難しい」という問題解消に取り組みました。行ったのは「本社まで通わなくていい」という働き方の導入。ドライバーとは別に『駅助手』という雇用スタイルを新しくつくりました。
『駅助手』は駅に集合して、現場に向かうドライバーが迎えにいき一緒に現場へと向かいます。作業が終われば集合した駅で下ろしてもらい、そのまま解散できるという働き方です。
大事なのは“どの駅”に集合してもらうのか。これもタウンワークの原稿に設定できる「駅設定」を利用し、どの駅を設定した際の原稿が最も応募効果が良かったかを検証。一番集まりがよかった駅を集合場所に設定することにしました。
さらに上記とは別に、繁忙期の大量募集・大量採用に対応するため、全支社での応募対応の統一化を図りました。
具体的には採用窓口である本部の応募受付担当者から、各支社の担当者へ業務を振り分けることで、スピード感を持って応募者へ対応できるようにしました。
また、各支社で情報に齟齬が発生したり、対応は変わったりすることがないよう、募集の内容・情報については各支社の担当者へ随時共有しています。
上記の取り組みを行い、採用予定数は毎年ほとんど変わらない中、今まで1人あたりの採用に3~5万円程かかっていた採用コストを7000円~1万4000円程まで下げることに成功しました。
仕事を細分化し、出社が必要となる職種と、必要でない職種に分けたこと。それを効率良く求職者に伝え、集合場所を通勤しやすい“駅”としたことで、大きな効果を得ることができました。
また、他に週払い・日払い・現金直渡し・1日のド短期勤務OK・リピート採用など大手競合他社に負けない取組みも行っていることが功を奏し、今まで以上に採用コストを下げることができています。
私が人事担当になってすぐの担当が植山くん。そこから6年ほどの付き合いになります。これまで二人三脚でどうすれば採用コストを下げながら、多くの応募を集められるかを一緒に考えてきました。
繁忙期以外の時期でも競合他社さんの情報なども共有してくれるなど、色々と提案してくれるので、本当に助かっています。 今後はドライバーをもっと採用したいと思っていますので、こちらに関してもまた一緒に取り組んでいきたいですね。
引越しを単なる輸送とは考えず、新しい生活が少しでも前向きで、心豊かなものになるように、荷物だけでなく、明るい気分までお届けすることを大切にしている会社。オペレーター、作業スタッフ、ドライバーの教育に力を入れ、安心して利用いただける体制づくりにも力を入れています。