CASE
株式会社アイティフォー・ベックス
株式会社アイティフォー・ベックス様は、地方自治体に向けて税・保険料の収納や関連事務業務のBPOサービスを提供する企業です。債権管理ソリューションや債権回収ノウハウ、さらにはAI・RPAといった最新技術を融合させることで、自治体の行財政改革や地方創生に貢献してきました。専門研修を受けた人材と独自のシステムをトータルで提供し、効率化と雇用創出の両面から地域社会を支えています。
そんなアイティフォー・ベックス様は、税や保険に関する窓口対応・事務を担うスタッフの採用において課題を抱えていました。特にアルバイト・パートスタッフの採用では、コストの高騰やエリアによる応募数の偏りといった問題が浮上。加えて、長年利用してきた求人媒体「タウンワーク」の従来サービスとしての終売も重なり、採用戦略の転換が急務となっていたのです。
そこでIndeed PLUSの運用をスタートした結果、これまで有効応募がなかったエリアでも採用に成功。応募単価・採用単価の両面で大幅な改善が見られ、採用活動そのものに新たな可能性が広がりました。
では、この大きな転換点に至るまで、どのように課題と向き合い、成果を導き出していったのでしょうか。ポイントとなったのは「Indeed PLUSの効果的な運用」と「課題を見極めた原稿改善」という2点です。その取り組みについて、アイティフォー・ベックスのご担当者様と、弊社営業担当の中村に話を聞きました。
当初、アイティフォー・ベックス様は、他代理店を通じてタウンワークを出稿し採用活動を行っていました。しかし、以下のような状況に直面してしまいます。
特に豊田市役所での採用難航は、人員が確保できなければ業務そのものに支障をきたしかねない状況でした。
一方で、名古屋などの好調エリアでは18件の応募から4~5名の採用に成功しており、決して市場全体が厳しいわけではありませんでした。にもかかわらず、同じ予算を投じても成果が大きく異なる状況が現場を悩ませていました。さらに、的確な改善提案や伴走支援がない状態で「このまま同じやり方を続けて人が集まるのだろうか?」という不安が膨らんでいました。
この課題に対し、営業担当の中村は、Airワーク 採用管理を活用したIndeed PLUSの運用を提案しました。予算配分を自由に決められるうえ、予算上限も期間も設定可能。Indeed PLUSのこの仕組みを活かし、従来の「掲載して待つ」から「データを読み解き、改善を重ねる」採用活動へと大きく舵を切ったのです。ポイントは、豊田市役所のように有効応募が集まらないエリアでの徹底した原因分析と原稿改善です。
【 1回目の掲載 】
Indeed PLUSにて、企業の魅力を押し出した原稿を作成し掲載。結果は応募17件・面接1件・採用ゼロ。理由を探ってみたところ、「車通勤ができない」といったアクセス面でのミスマッチが辞退要因であることが判明しました。
【 2回目の掲載 】
そこで中村は戦略を一変させました。車通勤NGを原稿に明記し、その代わりにアクセスの便利性を強調。応募者にとって現実的に働ける職場であることを伝えたのです。結果は、応募11件のうち面接4件・採用4名という劇的な改善。採用単価は2万円台という成果を上げ、「豊田市役所で本当に採用できた!」とご担当者様を大いに驚かせました。
この成功体験をきっかけに、トラコムに求人掲載・採用後支援をお任せいただけるようになりました。さらに、長期的な採用戦略についての相談もいただけるようになり、中村は「継続的に戦略を共に考える、信頼できるパートナー」としてのポジションを確立しました。
Indeed PLUSの運用後、採用成果は大きく変化しました。
特に、豊田市役所で採用4名を実現できたことは、大きな転機となりました。採用が困難なエリアで成果を出せたことが評価され、「今後の案件もぜひ任せたい」との信頼へとつながったのです。
その結果、金沢市役所や桑名市役所といった新規のオープニング案件も中村に託されることになりました。
金沢市役所では当初24万円の運用予算を想定していたところ、6万円弱で60件以上の応募を獲得し十分な人材を確保。また、桑名市役所でも50件以上の応募が集まり、予算15万円のところ10万円という予定を下回るコストで採用の見込みを立てることができました。
さらに、Indeed PLUSを通じて実感されている効果は数字の改善だけではありません。「マッチングの精度が上がり、ミスマッチが減った」とご担当者様は語ります。応募者だけでなく採用者の質も向上し、入社後の退職率も減少傾向に。研修の場でも採用者のスキルや経験のレベルが高くなり、現場に活気が出てきたということです。
Indeed PLUSによって適切な層に求人を届けられるようになったことで、採用コストも下がり、応募者の質についても満足度が高まっています。委託元の市役所から「本当に応募が集まるのか」「短期間で人材確保できるのか」と不安視されていた点についても、実績を積み重ねることで信頼を獲得。実際に働く方々のコミュニケーションスキルや質の高さが評価され、委託元の満足度と今後への期待値もますます大きくなりました。
また、Indeed PLUS運用後は「しっかり人を見て、選んで採用できるようになった」との声も。派遣スタッフに頼らずとも対応可能になり、自社雇用を強化できたことで安定した人材確保が実現。不足していた管理者層の採用にもつながり、体制そのものが安定しています。人員に余裕が生まれた結果、ミスの減少や一人ひとりの業務集中度も高まり、現場全体のパフォーマンス改善にも寄与しています。
こうして、豊田市役所での成功を起点に、さらなる信頼と成果を積み重ねながら、アイティフォー・ベックス様の採用活動は新たなステージへと進化しました。
アイティフォー・ベックス様は、中村について次のように評価しています。
「中村さんにはとても感謝しています。提案の姿勢や説明がとても丁寧で、安心して任せられる存在です。原稿作成のセンスも良く、こちらが求めていることをしっかりとくみ取ってくれますし、事前に資料を準備して臨んでくれる姿勢も頼もしい。採用現場にとっては心強いパートナーだと感じています。一方で、私たちの事業は拠点ごとに仕事内容や求める人物像が微妙に異なります。その違いをさらに理解したうえで、より積極的に提案をいただけるとありがたいです。私たちが気づけていないポイントまで示してくれることで、採用活動がより高い精度で進められるはずです」
さらに会社の今後の展望についても情熱的に語ってくださいました。
「従事者・副管理者・管理者と役割を分ける中で、特に中間層の強化に力を入れていきたい。現場を支える副管理者層が厚くなることで、組織全体の安定性が高まり、長期的な人材定着にもつながります。また、地方自治体の徴収業務は、人でなければ成し得ない部分が多くあります。だからこそ、私たちはBPOサービスを通じて自治体職員の方々を支え、地域住民の暮らしを下支えする存在であり続けたいと思います」
Indeed PLUSの活用で得られた成功を足がかりに、組織体制の進化と地方自治体支援のさらなる拡大に挑んでいく姿勢が強く感じられました。
有効応募が得られなかった豊田市役所の壁を突破し、採用単価を半減させたIndeed PLUSの活用。そこには徹底した原因分析と柔軟な原稿改善を重ねた中村の伴走がありました。さらに、その成果が信頼へとつながり、金沢市役所・桑名市役所といったオープニング案件も任せていただける関係へと発展しています。
今回の成功事例は、単なる採用活動の成果にとどまらず「現場の課題にしっかり向き合い、最適な解決策を共に考えること」の大切さを改めて教えてくれました。
トラコムはこれからも、アイティフォー・ベックス様の採用パートナーとして寄り添い続けます。現場ごとの細やかな課題を共に解決し、より良い人材との出会いを後押しすることで、同社が掲げる「人と技術で自治体を支える」という使命の実現に貢献してまいります。温かく力強い伴走者として、これからも採用成功の物語を一緒に紡いでいきます。
地方自治体向けに税・保険料の収納や関連事務業務を担うBPOサービスを展開。債権管理のノウハウとAI・RPAといった最新技術を融合させ、業務効率化と行財政改革を支援しています。専門研修を受けた人材と独自のシステムを組み合わせることで、全国各地の自治体に最適なソリューションを提供。徴収業務の効率化だけでなく、雇用創出や住民サービスの向上にも貢献しています。今後は中間管理層の強化を通じて組織基盤をさらに安定させ、地方自治体のパートナーとして地域社会の発展に寄与することを目指しています。