CASE
株式会社ハードオフコーポレーション
全国に1,020店舗以上を展開するリユース業界のパイオニア、株式会社ハードオフコーポレーション様。
「ハードオフ」「オフハウス」「ホビーオフ」などのブランドで知られ、東証プライム市場にも上場する同社は、直営・フランチャイズを問わず、地域に根ざした店舗運営を大切にしながら、海外展開・EC戦略など新たなチャレンジも積極的に進めています。
弊社トラコムとは長年にわたってお取引があり、過去には約350店舗がそれぞれで行っていた採用活動を、本部の一元管理体制へ移行するお手伝いをしました。それまでは店舗任せの場当たり的な採用活動によって、非効率な予算運用やコスト超過が発生。一元管理に移行したことで、コストの最適化に成功しました。
しかしながら、採用現場の人手不足は慢性的なものであり、”次の一手”を求められていました。そこで弊社が提案したのは、当時はまだ目新しい採用サイトであった「Indeed PLUS」の運用です。
この記事では、複数拠点の応募数確保に向けた新たな採用チャネルの活用と求人作成時の工夫、その後の成果などをご紹介します。お話を伺ったのは、直営店約350店舗の採用業務を担うハードオフコーポレーションの採用ご担当者様と、提案から運用設計・改善までを伴走した弊社営業担当・北堀です。
お問い合わせをいただいた当時、ハードオフコーポレーション様では、長年活用してきた「タウンワーク枠得」や「Web得アドバンス」を中心に採用活動を行っていました。枠得は知名度・露出力が高く、Web得アドバンスは柔軟な運用が可能なことから、両媒体を組み合わせて全国の店舗で継続的に掲載してきた実績があります。
しかし、応募数は年々減少し、徐々に応募単価が上昇。費用対効果の低下が懸念される状況に。慢性的な人手不足を抱える中で、従来の媒体だけに頼り続けることはリスクが高くなっていました。
限界が見え始めたメディア活用を見直すべく、採用ご担当者様と弊社営業・北堀は広域採用の課題に対し、段階的にIndeed PLUSへの切り替えを進めることにしました。
2024年当時は、タウンワークの「枠得」や「Web得」など、紙媒体とWeb媒体を併用した採用活動が主流でした。しかし、世の中がIndeedなどの「クリック課金型媒体」へ移行していく潮流を採用ご担当者様も弊社営業・北堀もいち早くキャッチしており、Indeed PLUSへの切り替えを進めることに。
まずは効果が低下傾向にあった枠得をIndeed PLUSに切り替え、Web得アドバンスとの同時掲載による“ABテスト”を実施。これにより、Indeed PLUSと従来媒体の成果を比較できる環境を整えました。
2ヶ月間のテストの結果、Web得では応募がなかった店舗にIndeed PLUS経由で応募が発生したり、元々応募のあった店舗もさらに数が増えたりと、応募数全体の底上げにつながることが確認できました。
これらの実績を踏まえ、自信をもってIndeed PLUSへの媒体一本化を推進。「常に応募がある状態」を維持できる基盤を整えました。
ご担当者様曰く、「来店経験が応募動機になっている人が多いんです」。応募者の多くは日常的に店舗に訪れており、商品や雰囲気への親しみが応募のきっかけとなっているようでした。いわば、店舗そのものが認知メディアの役割を果たし、自然な形で採用効果を生んでいたのです。
それを踏まえ、求人広告には従来のロゴ画像に加えて、ハードオフコーポレーションが理念に掲げる「”すき”を仕事に」を感じられる明るい雰囲気の写真・画像をデザインして設定しました。求職者との心理的距離を縮める狙いです。
Indeed PLUSへの移行後、182原稿を掲載した結果、オーガニック応募(無料掲載)も含めて月間189件の応募を獲得!従来のWeb得での応募数と比較して、1.5倍ほど応募が増えました。
さらに応募単価もWeb得の3,394円に対して、Indeed PLUSでは2,873円と約15%のコスト改善に成功。媒体費用を約1/3に抑えつつ、より多くの応募を獲得するという、費用対効果の高い運用を実現しました。
特筆すべきは、従来のWeb得では応募がなかった店舗にも反響があり、求職者へのリーチ範囲(網羅率)が大幅に向上した点です。これはIndeed PLUSが持つAIによる求人配信機能や、上記の写真・画像設定など、ターゲット層に訴求する工夫が奏功した結果といえます。
「応募数」「応募単価」「リーチ範囲」の3点において改善が見られ、媒体移行による成果創出の好例となりました。
媒体効果の低下が顕著になる前に移行を完了できたことで、2025年現在、目指していた「常に応募がある状態」が再構築され、安定的な運用が続いています。
あるとき、こちらが忙しくて2行だけの依頼メールを送ったことがあったんです。それでも北堀さんは、その短い文章から状況や意図をきちんと汲み取って、すぐに動いてくれました。こちらが多くを言わずとも、求めていることを理解して対応してくれる。その応対力とスピード感には、本当に助けられています。
細かな部分まで丁寧に確認してくれるので、やり取りがとにかくスムーズ。現場の感覚をよく理解してくれているからこそ、話が早いんですよね。こちらの伝えたいことを先回りしてくれる印象です。
さらに言うと、北堀さんが“元古着屋勤務”という経歴をお持ちなのも非常に心強いポイントです。話していて、業界への理解が深いと感じますし、感覚や価値観の共有がしやすい。やっぱり、我々のようなリユース業界って“好き”が原動力になる部分が大きいので、そういった背景を持った方に担当してもらえると安心感があります。
実際、求人を出すかどうか迷ったときは、まず「北堀さんに相談しよう」と考えます。判断に迷う局面で真っ先に思い浮かぶ存在です。
ですから、北堀さんに関してはネガティブなことは思い浮かびません。非常に気持ちよく仕事ができていますし、いつも的確に対応していただいています。
我々にとってアルバイト採用は、”正社員登用につながる最初の接点”です。”事業成長の入り口”といっても良いでしょう。そうした意味で、北堀さんは採用の生命線を安心して任せられるパートナーだと感じています。
ハードオフコーポレーション様では、アルバイトから正社員へとステップアップしていく人材登用のルートを、採用構造の中核に据えています。
入社後はまず「トレーニー」としてスタートし、マニュアル・研修・アーカイブ動画などを活用したOJTによって、3ヶ月程度で接客・販売を一人前に担える体制を整備。成長に応じたランク制度や昇給制度も用意されており、スタッフの定着と意欲の向上を後押ししています。
こうした取り組みの甲斐もあり、年間で正社員として採用される15〜16名のうち、大多数がアルバイトからのステップアップです。”アルバイト採用=正社員採用の入口”という構造がすでに確立されており、『だからこそ、アルバイト人材の質が本当に重要なんです』と語ります。
ちなみに過去の正社員採用では、「面接でハードオフ愛を語ってください」と事前に伝えたところ、面接当日、持参したギターでハードオフへの想いを弾き語りした応募者がいたのだとか。その方は見事、一発採用されたそうです!「うちだからこそ起きること」と笑顔で話していました。
また、採用サイトも複数の切り口で展開中です。
制度設計やコンテンツの両面で、多様な志向に応える仕組みづくりが徹底されています。
本部主導の運用体制も定着し、多くの店舗で”応募が来る状態”が再構築されていますが、採用支援に終わりはありません。引き続き「まずは北堀さんに」と頼っていただけるよう、これからも変化に即応し、同じ目線で走り続けます。
「ハードオフ」「オフハウス」「ホビーオフ」など、リユース事業を全国規模で展開する東証プライム上場企業。グループ全体では1,020店舗以上(2025年現在)を展開しており、リユース市場の先駆者として業界をけん引しています。直営とFCの両軸で事業を拡大しており、近年では海外進出やEC領域にも注力。再利用・循環型社会への貢献と、多様な顧客ニーズへの対応を両立させたビジネスモデルで、さらなる成長を続けています。