
トラコム社員がお届け!
採用売り手市場が続き、年々優秀な人材の採用が困難になる中、人材募集の方法はますます多様化しています。種類が多すぎて自社に合った方法がわからず、選定に頭を悩ませている担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人材募集の方法を一挙にご紹介し、特徴やメリット、注意点などを詳しく解説します。おすすめの媒体や選定のコツなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
年々人手不足感は加速し、採用手法は多様化する昨今。「自社にはどんな採用手法があっているのだろう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで弊社では、人材不足を感じている企業を対象にアンケート調査を実施。
各企業が感じている課題や、どのような採用活動を行っているか、最も効果的だと感じた採用手法などを資料にまとめています。今後の採用活動のヒントとしてぜひご活用ください。
人材募集の方法には多様な種類があり、大きく4つに分類できます。
無料・低コストでできる方法 | ・求人検索エンジン ・ SNS採用 ・ 張り紙 ・ リファラル採用 ・ アルムナイ採用 ・ ハローワーク ・ 自社サイト・ホームページ |
Web媒体を使う方法 | ・求人サイト・ナビサイト ・ Web広告 |
オフライン・リアル媒体を使う方法 | ・ 紙媒体(フリーペーパー) ・ イベント・説明会 ・ 学校の活用 |
仲介会社を利用する方法 | ・ ヘッドハンティング ・ 人材紹介エージェント ・ 人材派遣 |
それぞれの方法について、以下に詳しく紹介していきます。
求人検索エンジンとは、求人情報に特化した検索エンジンです。求人サイトや企業のホームページなどさまざまなWebサイトから一括で求人情報を収集・検索できる便利さから、多くの求職者が利用しています。無料で求人掲載できるなど、企業側にも多くのメリットのある募集方法です。
求人検索エンジンへの求人掲載方法は、自社の採用サイトなどにガイドラインに沿った求人を掲載して自動で読み取られるのを待つ「クローリング掲載」と、求人検索エンジンに直接求人を投稿する「直接投稿」の2種類があります。
求人サイトであるIndeedの掲載方法は「求人情報連携」と「直接投稿」の2種類となります。(※)
それぞれ以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
・Indeedに求人掲載する方法を徹底解説!採用につなげるコツも紹介
・求人ボックスの3つの特徴と掲載方法・料金とは?掲載メリットや手順を代理店が解説
・求人検索エンジン・スタンバイの特徴、掲載方法、掲載料金とは?メリットや手順を広告代理店が解説
(※)求人情報連携と直接投稿での掲載は2025年4月1日より適応となります。
SNS採用とは、TwitterやInstagramといったSNSで自社の情報を発信して人材募集をする方法で、「ソーシャルリクルーティング」とも呼ばれます。
SNSが普及し、就職活動において企業の公式SNSやSNS上の口コミをチェックする求職者が増えたことなどから、求職者に自社の魅力を訴求する方法としてSNSを導入する企業が増えています。
SNSは情報の拡散性が高く、求人サイトなどでは出会えないような幅広い求職者にアプローチが可能です。すぐには転職するつもりがない「潜在層」にも情報を届けられるため、母集団形成の観点でもメリットがあります。
SNS採用について詳しくは下記ページもご参照ください。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?メリットや活用方法を徹底解説 | トラコム株式会社 リクルート代理店
自社サイトやホームページに採用情報を掲載する方法も、人材募集に有効です。
既存のコーポレートサイトなどに採用情報を掲載することも可能ですが、求職者向けに特化したサイトを立ち上げることも珍しくありません。採用向けに特化した自社サイトのことを「採用サイト・採用ホームページ」と呼びます。
自社で運営するサイトは、求人媒体と異なり、規定のフォーマットや文字数の制限なく、自由に自社の魅力を訴求できるのがメリットです。デザインを工夫したり、動画コンテンツを掲載したりなど、競合と差別化を図って自社の社風やカラーを求職者にアピールできます。
採用サイトの作り方や注意点については下記ページをご参照ください。
【自社事例】採用ホームページの3つのメリットや作成手順・注意点とサポート内容 | トラコム株式会社 リクルート代理店
古典的な方法に感じられるかもしれませんが、店頭などへの「張り紙」は、今でも有効な人材募集の方法です。特に飲食店やアパレルなどの店舗でアルバイト募集をする際によく活用されます。掲載費用なしで人材募集できるだけでなく、実際に店舗を訪れたことがある人が応募するため、比較的ミスマッチが起こりにくい点もメリットです。
一方、確実に応募が得られる方法ではないため、急募の際にはあまり当てにはできません。利用客の目につきやすい場所に貼る、時給や時間帯など最低限の情報を目立つように記載するなど、工夫を凝らすと応募を得やすくなります。
リファラル採用とは、自社の社員から家族や友人を紹介してもらう方法です。
採用コストを大幅に下げられるだけでなく、自社のことをよく知る社員から人材を紹介してもらうため、マッチング精度を高められる点もメリットです。ただし、張り紙と同様に採用の確実性が低いため、急募求人にはおすすめできません。求人広告など他の手法と併用しながら、母集団形成の一手段として活用するとよいでしょう。
リファラル採用について詳しくは下記ページもご参照ください。
リファラル採用とは?メリット・デメリットや導入事例、成功のコツを紹介
アルムナイ採用とは、一度離職・退職した元社員を再び採用することです。アルムナイ(alumni)は「卒業生、同級生」を意味する英単語ですが、そこから転じて採用領域においては離職者を指す言葉として使われています。求人媒体や紹介会社を通さないケースが多いため、採用コストの削減につながる方法です。
元社員と企業がお互いのことをよく理解しているため、ミスマッチが起こりにくい点が最大のメリットでしょう。自社の業務や業界に関する知識もある程度身に付いているので、育成や研修にかかるコストを最小限に抑えられます。
一度は退職した社員を気持ちよく迎えられるよう、アルムナイ採用を社内制度として構築し、社内外に周知することが大切です。
アルムナイ採用について詳しくは下記ページでも解説しています。
即戦力採用に費用がいらない?最近注目されている『アルムナイ制度』
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する総合雇用サービス機関で、求職者だけでなく企業側も無料で利用できるのが特徴です。正社員からアルバイトまで、幅広い雇用形態の求人を無料で掲載できます。
基本的には管轄エリアが決まっており、地域密着型の求人に強いことが特徴です。その反面、人口の少ないエリアでは応募が集まらない可能性が高いため、他の採用手法と組み合わせて使った方がよいでしょう。
ハローワークは中途採用向けのイメージが強いかもしれませんが、新卒採用でも利用可能です。「新卒応援ハローワーク」という新卒専門のハローワークもあり、大学・大学院・短大・専門学校などを卒業予定の学生や、第二新卒者も対象として求人を取り扱っています。
求人サイトとは、企業の求人情報を掲載し、求職者からの応募を募るサイトで「転職サイト」とも呼ばれます。新卒生向けの求人サイトは「ナビサイト」「就活サイト」と呼ばれます。
Webにおける採用手法としては最も主流であり、人材募集を行うほとんどの企業が利用しているといってよいでしょう。求職者側の利用者も多いため、幅広い求職者と接点を持ち、母集団形成をしやすい点がメリットです。
料金体系は求人を掲載する際に料金が発生する「掲載課金型」です。掲載方法としては、媒体に直接依頼するか、代理店を通す方法の2種類があります。
おすすめの求人サイトについては下記ページにもまとめています。
求人媒体のおすすめ・人気一覧と特徴やメディアの選び方をリクルート代理店が解説
リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告を人材募集に用いるケースも増えています。求人サイトは基本的に就職や転職の意志がある層にしか情報を届けられませんが、Web広告はさまざまなWebサイトやアプリ上に広告を出すことができるため、潜在層に対してもアプローチの導線を作ることが可能です。
Web広告の運用は社内で行うことも可能ですが、一定のノウハウが必要です。広告文や画像作成だけでなく、ターゲット設定やキーワード選定、日々の単価調整など専門知識の必要な業務が多く、社内担当者が一から学ぶと多くの時間を要します。社内リソースのみで対応するのが難しい場合には、実績の豊富な広告代理店への依頼を検討しましょう。
人材募集で利用されることが多いWeb広告の種類は「リスティング広告」です。詳しくは以下のページで解説しています。
人材採用に使うリスティング広告「採用リスティング」とは?特徴や運用のポイント、求人掲載料金をご紹介
フリーペーパーやアルバイト情報誌など紙媒体への掲載も、人材募集の方法として根強い人気があります。フリーペーパーは沿線ごとに配布エリアが分けられており、地域密着型の求人において有効な手段です。
最近ではタウンワークのように紙媒体とWeb媒体の両方を併用できるタイプもあります。1つの求人が紙とWebで同時公開されるため、シニア層だけでなく若手層まで幅広い求職者にアプローチが可能です。詳しくは以下のページで解説しています。
就活イベントや説明会は、特に新卒採用において有効な人材募集方法です。コストや手間はかかりますが、一度に多くの人数にアプローチでき、学生と既存社員が直接顔を合わせてお互いの雰囲気や人柄を確かめられるため、マッチング精度を高められる方法です。
多くの企業が集う「合同説明会」だけでなく、独自で「個別説明会」や「セミナー」を開催することで、より詳しく自社の魅力を伝えられます。
「インターンシップ」は短中期の職業体験で、企業と学生がお互いのマッチ度を確かめる手段として有効です。詳しくは下記ページをご参照ください。
【企業向け】インターンシップとは?種類やプログラム内容、実施のポイントを解説
「ミートアップ」は交流会のことで、志望度の低い人でも気軽に参加しやすい形式で開催するイベントです。インターンシップよりも幅広い層を巻き込める手法として注目されています。詳しくは以下のページをご参照ください。
採用ミートアップとは?実施時の注意点や運用のポイント【人事お役立ち情報】 | トラコム株式会社 リクルート代理店
こちらも新卒採用向けの人材募集方法ですが、大学の就職課を活用すると、幅広い学生に無料で自社のことをアピールできます。
就職課では求人票を受け付けており、提出すると大学の掲示板や就職課に置かれるファイルなどに無料で掲載してもらえます。また、大学が主催する合同説明会にも参加でき、ターゲット学生との早期接触を図ることが可能です。
ただし、大学からの信頼を得て良好な関係性を構築するには、定期的な訪問が必要です。場所にもよりますが、大学訪問は移動工数や人的工数がかかるため、採用担当者の業務を圧迫しないよう配慮が必要でしょう。
ヘッドハンティングは、他社で働く優秀な人材をスカウトする方法です。他社ですでに実績をあげている人材に声をかけ、労働条件などを直接交渉するため、自社の採用要件を満たす即戦力人材を採用しやすい手法といえます。
自社でヘッドハンティングをするにはかなりの手間を要するため、専門のヘッドハンティング会社を通すのが一般的です。専門のヘッドハンターが、自社に代わってスカウト活動をしてくれるので、社内の負担が少ない状態でヘッドハンティングによる人材募集ができます。
「着手金」や「成功報酬」などのコストが必要で、採用単価の相場は想定年収の30~60%ほどで決して安くありませんが、それだけ優秀な人材を集めやすい手法です。
人材紹介エージェントは、自社の採用要件にマッチする人材を選定し、紹介するサービスです。担当者が企業と求職者それぞれの希望をヒアリングし、マッチングを図ってくれるため、急募求人にも適しています。
料金体系は成果報酬型が一般的で、「料金を払ったのに誰も採用できない」ということは基本的に発生しません。紹介会社がスクリーニングした人材のみを選考するため、書類選考や面接の手間が少ないこともメリットです。
成功報酬は採用する人材の想定年収の30~35%が相場で、採用単価が高くなりやすく、多人数を一括採用するには不向きでしょう。人材の質を重視する採用におすすめの方法です。
人材派遣は、自社の採用要件にマッチする人材を派遣会社から派遣してもらうサービスです。派遣してもらう人材は派遣会社と雇用契約を結んでいるため、派遣先の雇用者にはならない点が特徴です。
人材派遣の最も大きなメリットは、自社で人材募集をする必要がないことです。人材募集は派遣会社が行うため、社内リソースを削減しながら優秀な人材を短期間で確保できます。
派遣費用はかかりますが、人材を雇用する場合にかかる保険料や福利厚生の費用がかからないため、トータルでのコストを抑えられることも多いです。
これまで紹介した通り、人材募集の方法には多様な種類があり、どれを選べばいいのか悩んでしまう担当者の方も多いでしょう。ここでは、自社に最適な人材募集方法の選び方を解説します。
人材募集の方法を選ぶ際は、業界や職種の特徴に合わせた方法を選ぶことが重要です。
例えば人材不足の傾向が強い業界で、応募数を増やすのが難しい場合には、求職者に幅広くアプローチできる媒体を利用しつつ、SNSやイベントなどを通じた「仕事の魅力を発信する取り組み」も必要です。
業界・職種ごとに人材募集のコツを紹介したページの一覧を以下にまとめています。該当するページをぜひチェックしてみてください。
【販売・サービス・飲食業界向け】採用力アップに役立つ記事まとめ
【清掃・メンテナンス・警備業界向け】採用力アップに役立つ記事まとめ
こちらの資料では、採用活動を高精度かつ迅速に進めることができる求人配信プラットフォームの「Indeed PLUS」を活用した採用事例と原稿作成のポイントについてまとめています。Indeed PLUSを活用した各業界の採用成功事例を知りたい企業様はぜひ参考にしてください。
会社の知名度や社内リソースに差がある大手企業と中小企業では、人材募集についてそれぞれ異なる戦略が必要です。
例えば、人手が少なく採用活動に割ける社内リソースに限りがある中小企業では、できるだけ工数がかからず、社内担当者の負担が少ない方法を選んだ方がよいでしょう。また、知名度のある大手企業の求人に埋もれないためには、求人広告を掲載するだけの「待ち」の採用手法だけでなく、ダイレクトリクルーティングなど「攻め」の方法を活用するのがおすすめです。
中小企業の採用戦略については、以下のページを参考にしてください。
中小企業の採用・人材募集を成功させるコツとは?定番・トレンドの採用手法も紹介
大手企業の場合、年間を通じて多くの採用を実現する必要があります。そのため、1つの手法だけに頼らず複数のチャネルを持つことが大切です。新しい手法にもチャレンジしながら、自社にとって効率的な採用手法を見つけていく必要があるでしょう。
大手企業の採用のコツについて詳しくは、下記ページをご参照ください。
大手企業様向け人材採用のためのサービス一覧|求人掲載~新しい採用手法までご紹介! | トラコム株式会社 リクルート代理店
また、社内リソースで対応が難しい場合には、採用代行(RPO)がおすすめです。採用業務全般のうち、特にリソースが不足している単純作業だけを依頼することもできれば、採用業務を全般的に代行してもらうことも可能です。詳しくは下記ページにまとめています。
採用代行(RPO)とは?メリット・デメリットやサービスの選び方を解説 | トラコム株式会社 リクルート代理店
「そもそも何を外注すればいいのかわからない」「まずは採用課題の洗い出しから始めたい」といった場合には、採用コンサルティングの利用がおすすめです。現状分析や採用計画の策定、効果検証といった戦略面から専門家のアドバイスを受けながら、自社の採用フローを確立させることができます。採用コンサルティングについて詳しくは、下記ページをご参照ください。
採用コンサルティングとは?サービス内容やメリット、会社の選び方を解説
採用手法が多様化したことで、「自社に合った採用手法がわからない!」とお悩みの人事・採用担当者は多いのではないでしょうか。
こちらの資料では、代表的な手法をご紹介し、ケース別の選び方のポイント、各手法の予算の使い方や成果の測り方についてまとめています。
人材募集の方法を選ぶ場合には、自社の業界や募集職種に見合った方法を選定することが大切です。会社ごとの状況によって有効な人材募集の方法は異なるので、まずは自社の採用課題の洗い出しから始めましょう。
「社内ノウハウがなく、現状分析が進まない」「人手が足りず、手が回らない」という場合には、プロに任せるのも手です。トラコムでは、総合的な採用コンサルティングや部分的な採用代行まで、採用課題に合わせた柔軟なサポートをご提供しています。ご相談は全国どこからでも無料で受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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