CASE
大阪高速乳配株式会社
セイノーホールディングスグループの大阪高速乳配株式会社様は、徹底した温度管理のもと、冷凍冷蔵車による乳製品や食品の幹線輸送・地場配送を手掛ける総合物流企業です。
大阪・兵庫・佐賀に各1つ、岐阜に2つの計5拠点を営んでおり、250名の従業員が在籍。大阪だけでも50名のドライバーを含む100名が物流の最前線で活躍しています。
3年前には本部を交野市へ移し、広大な面積と立派な設備を備えた大阪交野センターを設立しました。ここでは物流管理・仕分け・出庫までを担っており、ワンストップの物流サービスで効率化とトータルコスト削減に貢献しています。
人々の生活になくてはならない食に関わる事業のため、安定性・将来性ともに申し分なし。世界的に情勢が不安定となり他社が業績で悩んでいた時期も依頼は絶えることがなく、毎日休まずセンターを稼働させていました。
また、好調な業績をキープしていながらも、それに満足することなく新規取引先の誘致に継続的に取り組んでいることも、大阪高速乳配様が成長し続けている理由のひとつです。
ドライバーの採用活動においては、経験よりも “しっかりと仕事に取り組んでくれるかどうか” に重きを置いていることから、中型免許以上があれば未経験者も受け入れイチから大切に育成するスタイルです。そのため、ドライバーにチャレンジしてみたいからという理由で大阪高速乳配様を選んだ未経験者も在籍しています。
また、面接では「大阪高速乳配でどうなりたいか」という質問を通して、その人の仕事への向き合い方を確認しています。
そんな大阪高速乳配様には、採用活動における2つの確固たる信念があります。
一つ目は【スピード感】。
求人を見て応募をしてくれた方=当社とご縁がある方。
だからこそお待たせしたくない、できる限りのおもてなしをしたい――
「スピードは愛」という考えを持って採用活動に臨んでいます。
そして二つ目は【応募者と同じ目線に立つこと】。
例えば、面接を行う物流センターは入口の場所がわかりづらいため、来てくれる方が迷わないよう入口の画像をメール送付するなどです。
不安を取り除けるように、ストレスを感じさせないように、細やかな対応を大切にしています。
応募者から要望があったわけではなく、自主的に始め継続している取り組みです。
大手企業からの信頼も厚く安定の業績を維持する大阪高速乳配様ですが、人材採用の面では、物流の要であるドライバーの採用において悩んでいた時期がありました。
そもそも採用が難しい職種であるほか、掲載中原稿の給与が低いと感じていたが確信できるデータはない、採用ノウハウもないため打ち手を考えることもできない…。さらに、応募があっても面接に繋がらないという複数の課題を抱えていたのです。
しかし、ある取り組みを行ったことにより、1年で応募数・面接数・採用数のすべての数値がアップ!2024年度はドライバー9名の採用に成功しました。
その背景には「Indeed PLUSの運用スタート」や「求人原稿のブラッシュアップ」に取り組んだことがあります。
実際の取り組みついて、大阪高速乳配株式会社の原田様・後藤様と、弊社営業担当に詳しく聞きました。
大阪高速乳配様は長年、下記のような採用課題を抱えていました。
(1)採用が難しい職種であるゆえ、応募数獲得が難しい
(2)自社の給与が他社と比べて低いと感じていたものの、それを裏付けるデータがなく相場もわからないため改善に着手できない
(3)応募を獲得できても面接に繋がらない(面接率30%)
こうした状況を打開すべく、週に1度、求人や採用活動に関する振り返りミーティングを原田様・後藤様・営業担当の3名でスタートさせました。
担当営業が競合他社の原稿を見ている際に気付いたのは、全体的にシンプルであることでした。そこで同様に、原稿内容のボリュームを減らしシンプルにしてみることに。さらに、掲載効果をよりわかりやすくするため、ボリュームの異なる下記3パターンの原稿を用意してABCテストを実施することにしました。
■原稿A:シンプルな原稿
■原稿B:通常ボリュームの原稿
■原稿C:内容を充実させた最もボリュームのある原稿
なお、求人は「Airワーク 採用管理」に有料で掲載し、求人配信プラットフォームである「Indeed PLUS」での掲載を行いました。Indeed PLUSはクリック課金型の料金体系のため、原稿を増やしたことによる追加料金は発生しません。「チャージ金額内で自由に求人数を管理できる」という、クリック課金型媒体の強みを活かした運用を行いました
3原稿でテストを行った結果、最も多くのクリック数を獲得したのは原稿Cでした。
この理由について、担当営業は次のように分析しています。
原稿ボリュームに加え、職種名の改善によっても効果アップが見込めると考えた営業担当は、採用市場レポート*をもとに職種名の研究を開始。
すると、これまで原稿で使用していた職種名【スーパーマーケットへの配送スタッフ】の職種分類が、望んでいるドライバー関連ではなく「スーパースタッフ」になってしまうという問題を発見しました。
そこで、この分類を「ドライバー関連」にするために職種名を最適化。下記のとおり変更したことで、無事に「ドライバー関連」へ分類されるようになりました。
■近距離ドライバー(食品)⇒職種分類:ドライバー
■配送ドライバー(食品の配送)⇒職種分類:配送ドライバー
■食品の4tドライバー⇒職種分類:4tドライバー
現在は上記3パターンの職種名を使用しながら、どの場合が最も効果的かをテストしている最中です。加えて、週次の打ち合わせを行い、
さまざまな要素を考えながら原稿のブラッシュアップを続けています。
*Indeedの採用市場レポート機能。「職種」×「都道府県」の月ごとに、給与相場や掲載数、求職者数などの市場調査を行うことができます。
「他社と比較して自社の給与が低いのでは?」と感じていた原田様・後藤様 。しかし、それを裏付けるデータがないため改善すべきかどうかわからずにいました。その状況を知った営業担当は、採用市場レポートでドライバーの給与相場を確認。
すると、 相場よりも1万円ほど給与が低いという事実が判明したのです。これを受け、 採用市場レポートをもとに上長へ給与アップを提案してみることに。その結果、社内の給与改定時期という絶好のタイミングだったこともあり、月給30万100円~への給与アップが実現しました。(アップ前は月給28万円~)
給与アップは応募数アップに直結。また、原稿のブラッシュアップを実施したことで、下記のとおりクリック単価・応募単価の引き下げにも成功しました。
■ Indeed PLUS運用スタート当初
クリック単価:450円~550円
応募単価:5万7500円/月
■給与アップ・原稿ブラッシュアップ後
クリック単価:170円~210円
応募単価:4万円/月
また、同じく課題となっていた面接率も30%⇒42.3%まで上昇。
原稿ブラッシュアップによりターゲットに刺さる原稿へ改善できたことに加えて、採用担当者の名前を原稿に明記する・応募があったら即レスをするといった対応が成功の理由であったと考えています。
Indeed PLUS運用後の2024年度は、2023年度と比較して応募数・面接数・採用数がそれぞれ3倍近い数値となりました。
<各数値の比較>
■2023年度( タウンワーク・はたらいく・リクナビNEXTを使用)
応募数:10
面接数:3(面接率30%)
採用数:3(採用率30%)
■2024年度( Indeed PLUSを運用 )
応募数:26
面接数:11(面接率42.3%)
採用数:9(採用率34.6%)
最上級の★5つ評価です!
具体的な提案と週1回の振り返りミーティングによって採用にコミットしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
■後藤様より
こちらが聞きたいことや欲しい情報を伝えると、それに対する答えだけでなくプラスαの情報まで提供してくれるのでとても頼りになります。
それから、求人以外の面でもアドバイスをくれます。例えば「 Googleマップの評価を改善しましょう」と、具体的な解説とともに Googleマップ(MEO)の改善を提案してくれたことも。採用トレンドについても教えてくれるので、他媒体での掲載時にも活かすことができています。
■原田様より
定例ミーティングで改善ポイントなどを決定するのですが、そのミーティングの1時間ほど後に「完了しました」という連絡がくるんです。スピーディーかつPDCAサイクルを加速させてくれるその対応に、愛を感じます。
今回、このような大満足の結果を得られたのは、クリック課金型媒体の切り替えや上長への給与アップ交渉など、柔軟かつ迅速に動いてくださった大阪高速乳配様のご協力があったからこそです。人材採用にかける熱意に触れ、弊社営業担当も真摯にご支援させていただきたいと強く感じました。
今後も組織としてますます飛躍していく大阪高速乳配様を、トラコムは採用活動を通して引き続きサポートいたします。
大阪府交野市に本社を置き、セイノーホールディングスグループの一員として、フローズン・チルド食品類、牛乳、乳製品の配送事業をメインに手掛けている会社です。 採用活動においては「スピード感」と「応募者と同じ目線に立つ」を信念としており、応募者をお待たせしないことと、応募者に寄り添った細やかな対応を大切にしています。 数多くの大手企業とも取引し、好調な業績をキープしながら揺るぎない経営基盤を構築しています。