トラコム社員がお届け!
採用手法の多様化が進み、求人募集を考えた際、「どの採用手法が効果的?」「自社に合う方法がどれかわからない」と悩む人事担当者の方は少なくありません。
本記事では、「Indeed」と「Googleしごと検索(Google for jobs)」を徹底比較!それぞれの特徴や掲載料金、サービスごとにおすすめのケースについて、リクルートトップパートナー・Indeedゴールドパートナーであるトラコムが解説します。
その他の採用手法・求人媒体との比較解説もしております。以下の記事をご覧ください。
・タウンワークとIndeedの違いとは?求人の特徴や掲載料金、採用におすすめのケースを徹底比較!
・IndeedとリクナビNEXTの違いとは?媒体の特徴や掲載料金、おすすめのケースなどを徹底比較!
・Indeedとリスティング求人広告の違いとは?求人の特徴やおすすめのケースを代理店が比較解説
Indeedは求人サイトであり、日本国内の月間訪問数3,000万以上を誇ります。SimilarWeb, 総訪問数, 2023年3月
募集から採用まで無料で利用でき、急ぎで採用を行いたい際は、スポンサー求人を使った有料での掲載も可能です。利用規約、掲載基準、使用制限が適用されます。
有料掲載の料金形態はクリック課金制。掲載すること自体に費用はかからず、ユーザーが求人を閲覧したタイミング(クリックをしたタイミング)で初めて費用が発生する仕組みです。
Indeedについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Indeed掲載の特徴・仕組みとは?掲載のメリット・デメリットや導入方法、事例や代理店の選び方
Googleしごと検索(Google for Jobs)は、Googleが提供している求人専門の検索エンジンです。
日本での検索エンジンのシェアはパソコン・スマートフォンともにGoogleが最も多く、国内全体の約75%を占めています。
日本のユーザーの7~8割が利用しているGoogle内のページ上部に、無料で求人掲載できるのがGoogleしごと検索です。
しかし、掲載するためにはGoogleが設定しているルール(非公開)に該当している必要があります。
また、Googleしごと検索に有料の広告枠はなく、Google独自のルールによって企業の採用サイトや求人サイトの情報が掲載されます。
掲載期間等の定めもなく、費用をかけずに掲載できるメリットがある一方で、公開のロジックは全て非公開となっており、意図的な運用をするのが難しいというデメリットがあります。
参照)総務省/データ集 第3章第6節(11. 日本における検索エンジンのシェア(利用端末別))
IndeedとGoogleしごと検索は、いずれも多くの求人情報を集約しているサイトですが、掲載方法や応募者の応募方法など、さまざまな違いがあります。
項目 | Indeed | Googleしごと検索 |
求人の掲載方法 | 直接投稿型、クローリング型 | Googleが定めるルールに合致する求人情報が転載される仕組み |
有料掲載の有無 | あり(スポンサー求人) | なし |
検索項目の種類、求人検索方法 | キーワード×勤務地での検索、年収での絞り込みも可 | 自由なキーワードでの検索 |
検索結果での露出度 | Googleも含めて多くの検索エンジンから流入 | Google内での露出に優位性がある |
表示される口コミの種類 | 企業ページ、企業クチコミ検索、一覧ページから遷移可 | 口コミサイトのリンクが表示される |
求職者の応募方法 | 直接投稿はIndeedのサイト内、クローリングは企業HP等へ遷移 | 転載元のサイトで応募 |
求人掲載以外の機能の有無 | 企業ページ、応募者管理、アナリティクスでの分析など | 求人掲載以外の機能はなし |
Indeedの掲載方法は2つあり、Indeedのサイトで直接求人情報を投稿する「直接投稿型」と、求人サイトや企業HPの求人情報を読み込んで掲載する「クローリング型」です。
一方Googleしごと検索は、Googleが定めるルールに合致する求人情報が転載される仕組みとなっています。
Indeedと違い直接投稿する方法はなく、掲載されるには、Googleしごと検索に対応しているATSやCMSの利用、または構造化データでマークアップを行い、クローラーに拾ってもらうようにサイト上でタグ付けを行う必要があります。
または、Google for Jobs APIというAPI経由で求人情報を登録することができます。これにより、APIを介して求人情報をGoogleしごと検索に掲載することが可能。ただし、APIの利用には一定の技術的な知識が必要なため、専門的な知識を持った開発者が必要となります。
Indeedは無料で掲載することができますが、有料掲載(スポンサー求人)を利用することで、求職者の目に留まりやすい位置に求人が表示され、より効果的に採用を行うことができます。
Indeedの料金を解説!有料掲載の料金形態と求人掲載のやり方も紹介
一方Googleしごと検索に有料の広告枠はなく、完全無料のため、他社との差別化が図りにくいと言えます。
Indeedは「キーワード」×「勤務地」で求人を検索する仕様となっています。
一方Googleしごと検索は、Googleの検索窓から自由にキーワードを入力して、その検索キーワードに関連性の高い求人が表示されます。
検索方法に関しては基本的にどちらもフリーワードの検索ですが、入力した地域名・駅名からの距離の絞り込みが可能で、Indeedに関しては年収での絞り込みもできます。
Indeedは、Googleはもちろん、その他の検索エンジン(Yahoo!等)からも流入が見込めるため、Googleしごと検索よりも露出量が多くなる傾向があります。
一方Googleしごと検索はその名の通り、Googleを使う方にしか表示されません。ですが、Google上では検索1ページ目の上部に固定表示されるため、Google内での露出に関しては優位性があります。
Indeedには募集企業ごとに作成できる「企業ページ」があり、そこから企業に対する口コミを確認することができます。
「企業クチコミを検索」というページもIndeedのサイト内にあり、企業名や職種名で検索をかけて口コミを閲覧することが可能。
また、口コミが2件以上投稿されると求人一覧のページからも企業ページへ遷移できる仕様となっており、求職者が口コミを確認しやすい導線が確保されています。
Indeed(インディード)クチコミ機能とは?メリットや見方、活用する際の注意点を解説
一方Googleしごと検索は、「転職会議」や「openwork」などに掲載されている口コミが求人上に転載される仕様です。
Googleしごと検索上に口コミサイトのリンクが表示されるため、リンクをクリックすると、該当のサイトへ遷移します。
Indeedの「直接投稿」で掲載された原稿は、Indeedのサイト内で応募ができる仕様です。「クローリング」の場合は企業HPや採用サイトに遷移し、遷移先のサイトから応募が可能です。
一方Googleしごと検索は、他サイトの情報をクローリングして転載されているため、転載元のサイトで応募ができる仕様になっています。
Indeedは、求人掲載以外にも前述のように企業ページ内で企業について紹介や、応募者管理画面で応募者情報の管理を行うことも可能です。
一方Googleしごと検索は、他サイトの情報がクローリングされており、詳細情報の閲覧や応募などは転載元のサイトで行うため、求人掲載以外の機能はありません。
それぞれの特徴や違いについて見てきましたが、どちらを利用するのが良いのか、ケース別に解説いたします。
Indeedは有料掲載が可能なため、採用目標人数が多い場合や、早急に多くの人の採用が必要な場合におすすめです。
Indeedは求人サイトで、企業の採用HPや他求人サイトの情報を集約しているため求人数が非常に多くなっています。好条件の案件は別ですが、無料掲載ですぐに応募や採用につながるとは限りません。
「急ぎではないがいい人がいたら採用したい」といった緊急度の低い案件は無料掲載、大量採用や早急に採用したいといった緊急度の高い案件は有料掲載と、使い分けを行うことでコストパフォーマンスの高い採用活動ができます。
Indeedは採用サイトを持っていなくても、直接投稿にて求人掲載が可能です。
そのため自社のサイトを持っておらず、新たに作る前にすぐに募集したいといった場合にもおすすめです。
Googleしごと検索には有料枠がなく、表示順位のコントロールができません。
Googleしごと検索内で露出を高める方法がないため、緊急度の高いケースにはあまり向いていないと言えます。
しかしながら、無料でGoogleからの流入が図れるのは大きなメリットです。緊急度は高くないが、いい人がいれば採用したい、という場合におすすめです。
Googleしごと検索は、企業HPや採用サイトの情報が転載されます。そのため、Indeedの直接投稿のようにIndeedサイト内で応募が完結するのではなく、自社サイトへの流入を増やしたいといった場合におすすめです。
昨今、採用サイトや採用オウンドメディアの重要性は高まっており、仕事や職場の魅力を伝えられるツールとして注目されています。自社のことをしっかり知ってもらうことで応募の後押しになり、またミスマッチ防止も期待できるため、自社サイトの流入を強化したい場合はGoogleしごと検索がおすすめです。
採用手法が多様化したことで、「自社に合った採用手法がわからない!」とお悩みの人事・採用担当者は多いのではないでしょうか。
本書では代表的な手法をご紹介し、ケース別の選び方のポイント、各手法の予算の使い方や成果の測り方についてまとめています。
求人サイト・採用手法によって効果出しの方法は異なるため、ポイントをおさえた掲載・運用が重要です。IndeedとGoogleしごと検索のそれぞれの採用効果をアップさせるための活用ポイントを解説いたします。
Indeedの効果は段階的に徐々に伸びていきます。掲載しながら効果を出す求人サイトのため、効果データを蓄積・分析しながら、都度予算を調整したり、原稿やキーワードを調整したりなど、求人情報全体を見直していく必要があります。
このように、こまめな原稿・運用改善を繰り返すことでより効率よく応募を集めることができるようになります。
※1ヶ月などの短期掲載も可能ですが、より効果的な運用としては、最低でも2~3ヶ月の掲載をおすすめします。
Indeedには独自の掲載基準が設けられており、定期的にルール改正が入るのも特徴です。
掲載基準にそぐわない場合は求人の停止や掲載されないこともあるため、ルールに沿った原稿を作成するように注意しましょう。
例)職種名はシンプルにする、重複求人の禁止、就学状況による応募機会の制限はNG など
Indeedの審査とは?掲載できない・落ちた時の原因と対処法・ガイドラインを解説
Indeedの運用方法は、自社で直接行うか、広告代理店を通して行うかの大きく2つあります。
自社運用の場合、お客様自身でIndeed社とやりとりし(直販に依頼)、Indeedの運用もお客様自身で行うこととなります。一方で代理店を通して掲載する代理店運用の場合、代理店とお客様とのやりとりとなり、運用はすべて代理店が行い、お客様は応募者対応をするのみ。
クリック単価の相場分析や必要予算の算出・調整、原稿の作成・修正、運用レポートのまとめなどを代理店に任せることができます。
代理店に運用を任せることで、運用にかかる工数削減のほか、代理店から専門的な知見やノウハウが得られ、他の求人募集に活かせるといったメリットも。
Indeedで有料掲載する場合は、運用経験のある代理店・担当者に依頼するのが採用成功のポイントです。
弊社トラコムでのIndeedの運用事例はこちらの記事でご紹介しています。
Indeed運用事例のご紹介。採用成功するためのポイントも解説!
Googleしごと検索に求人情報が表示されクリックされても、遷移先の採用ページが魅力的なものでなければ応募にはつながりません。募集している仕事内容の詳細や会社の魅力、職場環境が伝わる採用ページを用意しましょう。
Googleしごと検索においても、コンテンツポリシーといったガイドラインが存在します。構造化データマークアップの方法や、求人情報に関するルールも記載されています。
採用ページを作成してもGoogleが公開しているコンテンツポリシーに違反してしまうと掲載されない可能性があるため注意が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
参考)https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/job-posting?hl=ja
IndeedとGoogleしごと検索の両方に掲載する方法は、自社の求人ページを両方と連携することです。
求人ページを用意しただけでは両方に掲載されるとは限りませんので、それぞれで設定を行いましょう。
Googleしごと検索のように構造化データマークアップは必要ありませんが、Indeedのガイドラインに沿ってページを作成しましょう。
Googleしごと検索は、求人情報の構造化データを読み込み、検索結果に表示することができるため、求人情報を構造化データでマークアップを行いましょう。構造化データは、JSON-LD、Microdata、RDFaなどの形式で記述することができます。
ATS(採用管理システム)を利用することで、Googleしごと検索に掲載できる場合があります。
ATSとは、採用サイトの作成や、さまざまな求人メディアの応募を1つの管理ページで集約・管理できるツールです。
採用サイトがない場合は、IndeedやGoogleしごと検索に対応しているATSの導入がおすすめです。
Indeedエントリー対応のATS・連携パートナー8種類と特徴をご紹介
Indeedは世界でNo.1の求人サイトで、日本国内の月間訪問数は3,000万以上(※SimilarWeb, 総訪問数, 2023年3月)。
また、Googleしごと検索は前述の通り日本国内約75%のシェアを占めることから、両方を利用することでより幅広い層に、より多くの求職者に求人情報を届けることが可能です。
IndeedとGoogleはそれぞれ独自の強力な検索エンジンを持っており、求職者の検索キーワードや条件に合った求人情報を表示させます。
両方のプラットフォームに求人情報を掲載することで、採用の可能性のある候補者の取りこぼしがなく、マッチング度の高い人材を獲得する機会を増やすことができます。
Indeedに関してはスポンサー求人を使った有料掲載もありますが、IndeedとGoogleしごと検索どちらも無料で掲載することができるため、低コストで採用活動を行うことができます。
緊急度の高い案件はIndeedの有料掲載にするなど使い分けることで、費用対効果の高い採用活動の実現につながるでしょう。
ただし、Googleしごと検索は差別化が難しく、Indeedで効果をだすにはこまめな改善を行うことが求められます。
ガイドラインを遵守したうえで原稿の修正や予算の調整などの運用改善を行っていくには手間がかかるため、社内のリソースが足りない場合には、代理店に運用を任せるのがおすすめです。
運用にかかる社内の業務を削減しながら、採用活動の最適化が図れます。
Indeed代理店の選び方・手数料と運用代行メリット・デメリットを比較
IndeedもGoogleしごと検索もそれぞれに特徴があり、効果を高める運用方法も異なるため、特性をうまく活かすことが重要です。
弊社トラコムは、人材に関するお悩みを抱えている企業様に対して人材採用支援を行っております。
今回ご紹介したIndeedのほか、リクナビやリクナビNEXTなどのリクルートの扱う求人広告媒体、採用オウンドメディアの企画・運用、SNSを使った集客・採用活動など、さまざまな手法の中からお客様に最適なプランで採用をサポートしております。
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