注目される地方へのUIターン。UIターンのメリット・デメリットとは？

新型コロナウイルス流行の影響により、2020年春以降、私たちを取り巻く生活環境は大きく変化しました。今後のライフプランを考える中で、「UIターン」という選択肢を検討し始めた方も多いのではないでしょうか。またUIターンを選択する方が増えると、地方の企業様にとってもUIターンの人材採用がしやすくなり、採用ターゲットの選択肢の一つとなりうるでしょう。

あらためてUIターンとは何か。また、そのメリット・デメリットを考えていきましょう。

UIターン人材を募集したい方はこちら

UIターンで仕事を探す求職者を採用されたい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。専門知識を持った採用のプロが、おすすめの求人媒体や掲載方法をご紹介いたします！

Uターンとは

地方から東京などの都市部へ移住した方が、再び地方の生まれ故郷に戻ることを「Uターン」といいます。例えば、進学のタイミングやキャリアアップを目指した異動・転職などで都会に出て過ごした後、将来のワーキングスタイル、ライフスタイルを見据えて地元に戻るという選択をするケースが多いです。

また、自分の意志とは別に、子育てや介護などの家庭の事情で戻らざるを得ないという場合も少なからずあるでしょう。

Uターンのメリット

地元に戻るため、住み慣れた環境という安心があります。新しい生活にも馴染みやすく、ストレスも少なくて済むのではないでしょうか。また、都市部と比較して経済的・時間的にゆとりある生活ができる場合も多いでしょう。ワークライフバランスを見直す際にも有効な手段のひとつです。

Iターンとは

都市部で生まれ育った方が、出身地とは違う地方へ就職や転職をすることを「Iターン」といいます。Uターンとの違いは、ご自身の地元に戻るわけではない点です。

豊かな自然や、ゆったりとした時間の流れの中での暮らし、通勤ラッシュからの解放など、都心部にはないものに魅力を感じてIターンを選ぶケースも少なくありません。

Iターンのメリット

Iターンでは、まず金銭的なメリットを実感しやすいです。都市部と比較して物価が安く、特に家賃などの住居費については大きくその差を感じられるでしょう。また地方では移動手段が電車ではなく車の場合も多いため、通勤のストレスが軽減されることも多いです。

自治体によってはIターンを歓迎し、支援制度が充実しているところも多くあります。自治体も、特に20代～30代の若い人材が首都圏に流れてしまい、労働力が減ってしまうことに課題感を感じています。
そのような場所を選ぶことで、経験者の方にお話を聞けたり、首都圏での暮らしと条件を比較できたりと、さらにメリットを受けることも可能です。

参考：Jターン

「Uターン」「Iターン」とも異なる「Jターン」という言葉があるのをご存知でしょうか。「Jターン」とは、生まれ育った地域（実家）から進学や就職・転職で都市部に移住した後、故郷に近い地方都市に戻って移住することをいいます。

具体的には、北海道旭川市出身の方が進学で東京へ上京。その後札幌市に戻って移住する、というようなことを指します。

UIターンが注目される理由

新型コロナウイルス流行の影響により、2020年春以降「テレワーク（リモートワーク）」の企業における導入が急激に進みました。テレワークでは居住地を選ばないため、今回のことをきっかけにUIターンなどを検討し始めた方も多いのではと考えられます。

首都圏の企業に在籍し続けながら地方で暮らすことも可能となりました。インターネット環境があればできる職種においては、居住地がどこであれ、なんのデメリットもなく業務が遂行できます。中でもIT関連の職種（エンジニアやライターなど）は、より顕著です。今までのキャリアを継続しながら、プライベートでもよりよい選択ができるため、今後もさらに注目は集まっていくのではないでしょうか。

UIターンの人材を採用するには

ここまでの内容をご覧いただき、UIターン人材を採用したいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。地方で働きたいという方をどのように採用したら良いのか気になる企業様向けに、採用のポイントをまとめました。

その土地で働くイメージが湧くような原稿に

一般的に、仕事を第一に働きたい、早いスピードで経験を積みたいという人は都市部の企業で働きたいと感じる傾向にあります。一方で地方で働きたい人は、家族や子供のため、家族との時間を持つために、働くエリアを選択しているという、ライフスタイル重視型の方も多くいらっしゃいます。

「保育園の待機児童が少なく、子育てをしながら働きやすい街です」「転勤なしで、お子さんが大きくなるまでこの土地で腰を据えて働けます」というような、その土地で働くイメージが湧く原稿を作成してあげることが大切です。

検索軸や検索キーワードの設定

仕事を探す求職者は、求人サイトの中で自分が働きたいエリアを絞り込んで応募をしていきます。 UIターンの場合、 求職者側に土地勘がない場合もあるでしょう。そのため、電車路線だけでなく、車通勤の場合の勤務可能エリアで検索した際にも御社の原稿が表示される設定になっているかまで確認しましょう。

弊社では市町村単位での人口流入データをもとに、優先的に設定したほうが良い駅やエリアをご紹介しております。

引っ越し補助、家賃補助の支給もおすすめ

遠方エリアから人材を呼びたい場合、引っ越し補助の支給や家賃補助の制度をつくることもおすすめです。遠距離での引っ越しにはお金もかかりますが、それを理由に良い人材が応募してくれないのはもったいないですよね。採用ができずに求人費用を出し続けるよりも良い人材にコストをかけた方が、今後会社としての収益があがりリターンが見込める可能性は高いでしょう。

すぐにつくれる制度ではないかもしれませんが、補助があった方が応募のハードルは下がります。ぜひ導入をご検討ください。

面接はWEB面接で

そして、面接はぜひWebで実施し、Web面接対応している旨を必ず記載ください。入社前に顔を合わせたい場合は、最終面接だけ訪問をお願いするのが良いでしょう。

求職者は複数の会社の選考を並行して受けています。初めはできるだけ負担なく面接に臨んでいただける方法をとることで、ターゲットからの応募を集めやすくなります。選考を進める中でしっかりと御社の魅力を伝えることで、ここで働きたいと思ってもらうことも可能です。

こちらもあわせてご覧ください

地方企業の採用ノウハウをまとめた記事をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

これまでUIターンのメリットを考えてきましたが、決してデメリットがないわけではありません。

例えばUターンの場合、地方では都会と比較して求人数が少ないこと、収入が下がるケースもあること、引っ越しを伴い生活環境が変わることなど。それぞれのメリット・デメリットを十分に考慮した上で、希望のライフスタイルに合った働き方、生活環境を手に入れる手段の一つとして検討されることが多いです。

弊社が取り扱うリクルート求人媒体でも、UIターンの特集を行うメディアもございます。募集方法や地方採用について事例もございますので、詳しく知りたい方は、お気軽にお問合せください。