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新卒の採用活動の中で「座談会」をスケジュールに組み込んでいる企業が増えてきているようです。座談会は会社説明会や面接とは違って、必ず組み込まれるものではないコンテンツですが、企業様によっては活発に導入しているところもあります。導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
昨年まで就活生だった私の個人的な意見ですが、学生側からすると、あるのとないのとでは大きく印象が変わってきます。私の就職活動時の経験と周囲の意見を交えながら、就活生が座談会で聞きたくても聞けない質問項目・情報について解説します。
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新卒採用選考のマストコンテンツ『座談会』。活用方法や進め方とは?
座談会は、自社を知ってもらう目的で実施されます。主に就活生が気になっていることを先輩社員に質問する場として開催されることが多いです。中にはインターンシップのコンテンツの1つとして実施する企業もあります。
開催するにあたって特に決まった形式は無く、面接のような堅苦しい雰囲気というよりは、フランクな雰囲気の中で行われることが多いイメージです。例えば、先輩社員とランチをしながらであったり、椅子を円型に並べて話しやすい雰囲気を作ったり。企業ごとに仕立てはさまざまなので、企業の個性が出るとともにそれがそのままメッセージとなる点が面白さといえます。
基本的な流れとしては、まずは人事や採用担当者が就活生をアテンドし、先輩社員との会話へと誘導するのがスムーズです。
「座談会って必要?」と思われる方もいらっしゃいますよね。企業説明会の内容や面接官の人柄、企業ホームページや口コミなどからしか、会社の情報や雰囲気を知る手段がない就活生からすると、「自分にあった会社であるのか」「理想とする会社なのかどうか」「この仕事で本当に頑張れそうか」を見極める大事な機会であるとともに、会社選びの大切な材料の一つになります。
また、説明会で取り上げるような平均的な話ではなく、具体的に一社員の経験談を聞くことができる点は、就活生にとって大きなメリットといえます。例えば社員の休日の過ごし方、キャリアアップまでに要した時間、仕事における基礎的なスキルを習得するのにかかった時間、先輩との関係性などが、説明せずとも伝わるでしょう。
座談会で学生が聞きたい質問とは?
新卒採用の選考フローで座談会を行うメリットはいくつかあります。
座談会は会社説明会や面接で伝えることのできなかった御社の魅力を伝えることのできるチャンスの場です。座談会1つで就活生の御社に対する印象は変わります。就活生の気持ちに寄り添った座談会を開催することが出来れば、きっと企業側と就活生のお互いにとって良い結果につながると思います。
選考中の学生にリアルな会社の魅力を伝えれます。自分と近い年次の先輩社員が働く様子を聞き、「自分がこの会社で働くなら」とイメージを膨らませやすくなります。志望意欲が高まったり、入社後のミスマッチがなくなったりするメリットがあります。
若手社員を座談会にアテンドし、これから後輩になるかもしれない学生と話すことで、改めて自分の仕事の楽しさややりがいに気づけたり、他の会社ではない自社に入社したことの意味を感じることができるでしょう。社内に対するインナーブランディングの意味でも座談会は役立ちます。
また、座談会に参加するのは、今後一緒に働く可能性の高い先輩社員です。参加した学生への印象をヒアリングしておくことで、その学生が入社した際のチーム差配に役立てることもできます。
座談会の終了後には、参加してくれた社員にも簡単なアンケートを取りましょう。参加してくれた学生が自社に合いそうか、入社意欲はどうか、などを社員の視点からの評価も確認します。
私の就職活動での経験をもとに、座談会の中で学生が聞きたいと思っている質問をまとめていきます。
座談会では学生からの質問を受け付け、社員から回答してあげる流れが一般的です。就活生が聞いてみたい質問項目はさまざまありますが、私が周囲の声などを参考に考えた聞きにくいけど聞けない情報は主に2つです。
「残業の有無(あるとしたらどれくらいなのか)」
「福利厚生、特に有給の消化率」
なぜ聞きにくいかと言うと、仕事内容や職場環境についての質問に比べると、人事の方に悪い印象を抱かれてしまうのではないかと不安になってしまう項目だからです。
今は「ワークライフバランス」などの言葉があるように、しっかりと休日は取れる環境であるのか、プライベートの時間との両立は出来るのかを見ている就活生が増えています。
それゆえ、福利厚生についてしっかり聞いておきたいという気持ちはあるものの、人事の担当者に福利厚生面ばかりが気になっているのではないかと印象を持たれ、のちの選考に影響するのではないかと心配して聞けない項目だと思います。
就活のまとめサイトなどにも避けた方がいい質問内容として挙げられているのを私自身よく目にしていました。しかし、これを逆手にとって就活生が聞きにくいことを先にオープンに話す。または話しやすい環境を用意することで、御社へのイメージがさらに良いものになると思います。
・入社してまずやること
・入社前にやっておいたほうが良いこと
・1日の仕事の流れ
・入社して一番大変だったこと、入社して一番うれしかったこと
・仕事の中で、どんなことに悩むか
・一人で業務を進められるようになるまでどのくらいかかるか
・大変なときのモチベーションの保ち方
・休日の過ごし方(プライベートはしっかり分けられるのか)
・飲み会などの頻度
・先輩や上司との関係性
・自身の同期となる内定者の雰囲気
・活躍している人材の特徴
上記にプラスして、このあたりの質問もこちらから話してあげることで、企業理解や企業への興味が高まるでしょう。参加する社員には「コミュニケーションをとる中で質問が出なく困ったら、このような内容も伝えてあげてほしい」とあらかじめ共有しておくとスムーズです。
座談会の担当者、つまり主に質問などに答える役割の方ですが、比較的若い方、入社5年目くらいまでのどちらかというと若手と呼ばれる方が多い印象でした。
1番の理由としては、就活生に近い年代の方の話のほうが、就活生にとってはリアルに聞こえるからです。年もほとんど変わらずに、数年前には自分と同じように就活をして、同じように悩んでこの会社を選んで入社した。そんな実際の経験に基づく言葉には説得力があります。
そして何により話しやすいという理由も大きいと思います。座談会では人事の担当者は席を外し、若手と就活生だけにして”遠慮せずに聞きたいことを聞ける場”を作るようにしていた企業も多かったです。何でも聞きやすい空間を作ってもらえることは、学生にとっても嬉しく、就活生のことを考えてくれているな、と好印象につながることが多いようです。
就活生は、会社説明会や面接では知ることのできない御社の情報を求めて座談会に参加しています。そして、上記に挙げた聞きにくい質問にどう対応してくれるのか、という点も見ています。
私自身、就活生のころ、1番気になっていた残業について自分から聞くことはとても勇気がいりました。しかし、聞きやすい環境を企業側から作ってあげることで、その企業の雰囲気や人柄を知ることができます。座談会をきっかけに、あまり考えていなかった企業を第一志望にするということもありました。
就活生が聞きにくい事柄をオープンにすることによって、好印象につながることがあるのです。 回答の中身だけでなく、一学生に対してどのように向き合ってくれるのか、姿勢も見られていることを意識することが大切です。
実施後はアンケートを取り、参加してみてどうだったのか、意欲の変化はあったのかヒアリングを行いましょう。どのような質問・回答が影響したのかもあわせて聞けると、今後の採用活動に役立てられます。
また、こちらの記事は新卒採用向けに記載してきましたが、中途採用やアルバイト・パート採用においても同様の効果を発揮します。
ただし中途採用、アルバイト・パート採用では選考フローが長くなるというデメリットもあるかもしれません。他社と悩んでいてもっと自社のことを知りたがっているなど、応募者の状況にあわせて、 座談会を組み込んでみると効果的でしょう。選考フローも工夫をしながら、採用成功へとつなげていきましょう。
弊社では、新卒採用をおこなう企業様の支援を行っております。ナビサイトへの掲載をはじめ、採用活動に伴走し、採用コンサルタントが採用活動全般にアドバイスすることも可能です。
お悩みの方は下記ボタンよりお気軽にご相談くださいませ。また、お役立ち情報もまとめております。あわせてご覧ください。
座談会を行う上で押さえておきたいチェックポイントや注意点、準備しておくことをまとめたToDoリストと、座談会を行う上で使える学生へのメールテンプレートがダウンロードいただけます。
今後座談会の実施を考えている方は、ぜひご活用ください。
【資料ダウンロード可能】座談会実施時のToDoリスト・学生へのメールテンプレート
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この記事を書いた人
E.KANAZAWA
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2011年千葉支社で入社し、2013年に大阪支社へ異動。
その後、地域密着型のクライアント様から全国展開している大手クライアント様まで、幅広く担当。新人教育・研修にも携わる。
5年目、個人としてリクルートの採用決定TOP賞、
6年目、クラスTOP賞・特別賞を受賞。
7年目、リーダーとしてけん引した東大阪ASにてクラスTOP賞・最優秀賞を受賞。
2019年よりマネージャーに昇格。
2020年、京阪ASにて社員クラスTOP賞受賞。
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