ホテルスタッフを採用するには？求職者にささる求人情報やおすすめの求人サイトを解説

コロナウイルス感染症の影響も少しずつ落ち着いてきた今、外国人観光客も少しずつ増加し、ホテル業界が盛り上がってきています。
そうなると今度は、人が足りずに業務が回らないなど、ホテルスタッフの人手不足にお困りの企業様は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなホテルスタッフの採用を成功させるために、現在のホテル業界の採用市場から、求職者が重視するポイントや採用のコツ、求人票の書き方まで幅広く解説します。

ホテル業界の採用市場

まずは現在のホテル業界の採用市場をみていきましょう。
ここではホテルスタッフの採用難易度や主な退職理由、ホテルスタッフとして働きたい人が重視することをご紹介します。

ホテルスタッフの採用難易度

令和4年10月時点の有効求人倍率の全国平均は1.35倍と、ここ数ヶ月で緩やかな増加傾向にあります。
しかし、令和3年3月の宿泊業の求人数は令和2年3月と比較すると6.0%減少しています。
このことから、ホテル業界は採用しやすいのでは？と思う方もいるかと思いますが、コロナウイルス感染症の影響から、業界に対するマイナスイメージが残っている方も多く、ホテル業界への転職を懸念される方は少なくありません。
また、今後のインバウンド需要に合わせて人員を増やす予定の企業は増えています。
今後は今よりもさらに採用が難しくなることが予想されるため、需要が見込まれるホテル業界は特に、先手を打っていく必要があると言えます。

参照）厚生労働省／一般職業紹介状況(令和4年10月分)について
一般職業紹介状況（令和3年3月分及び令和2年度分）

ホテルスタッフの退職理由

ホテルスタッフの退職理由として下記が多く挙げられます。

1. 給与が低い
2. サービス残業含め労働時間、拘束時間が長い
3. 休みがとりにくい、休みが合わない
4. キャリアアップがなかなかできない

特に①②の理由がホテル業界では多く、この他にも、コロナウイルス感染症の影響により「ホテル業界の将来に不安がある」「情勢に影響されやすく先が見えない」といった理由もここ数年では多くなっています。

ホテルスタッフとして働きたい人が重視すること

退職を考える人がいる一方で、ホテルスタッフとして働きたいと思う人もいます。
ホテルスタッフを希望する人の共通点として、以下が挙げられます。

1. 人と接する仕事が好き
2. 観光業に興味があった
3. 国を超えて色々な人と接することが出来る
4. 自分の経験、勉学が活かせる（外国語や留学経験など）

また、ホテルスタッフを希望する人が重視することとしては、以下が挙げられます。

1. そのホテルがどんなホテルなのか
2. 勤務地域
3. どんな仕事ができるか

採用活動を行う際は、ホテル業界で働きたい求職者が知りたい情報を届けることが重要です。

ホテルスタッフを採用するためのポイント

ホテル業界で働きたい人の志向や今の採用市場についてご紹介しました。
次に、ホテルスタッフの採用を成功させるためにおさえておきたいポイントを2つご紹介します。

採用ターゲット別に訴求ポイントを変える

未経験者を採用する場合、応募に至るまでのハードルを下げてあげることがポイントになります。
ホテル業界が未経験だと、「スキルがなくても大丈夫か」「外国語はどのくらい話せれば良いのか」など、不安に思うことは多いです。
求めるスキルや研修制度を詳しく記載すると良いでしょう。また、実際に未経験で入社した人のエピソードやインタビュー内容を記載するのもおすすめです。

経験者を採用する場合は、前職で不安や不満に感じていた部分を払拭してあげることがポイントになります。
前述の通り、ホテルスタッフを辞める理由として「給与」や「労働環境」への不満が挙げられます。
しかし、もともと「人と接する仕事が好き」「自分の経験を活かして働ける」など、仕事自体は好きな方も多いです。
どのようなキャリアアップができるか、キャリアアップによる昇給・昇格はどうなのかを明確に記載しましょう。
また、思い描くキャリアは人それぞれ異なるため、面接の際にはどのようなキャリアを積んでいきたいかをヒアリングし、事前にすり合わせておくことが重要でしょう。

そのホテル独自の魅力を伝える

ホテルスタッフの採用を成功させるには、「ここで働きたい」と興味を持ってもらうことが重要です。そのためにはホテルの特徴や地域特性、どんなお客様が多いかなど、ここならではの魅力を伝えましょう。
例えば国内旅行者向けであったり、海外のお客様向けであったり、南国風であったりと、「ホテル」と一口に言っても規模や設備、コンセプトはさまざまです。
そのホテルはどんな利用客が多く、どんなコンセプトのホテルなのかなど、そのホテル独自の魅力を伝えることで、そこで働く意欲を高めることができ、ミスマッチを減らすことにもつながります。

ホテルスタッフの人材募集で必要な求人情報の項目と書き方・コツ

ここからは、求人募集する際の具体的な求人票の書き方やコツをご紹介します。

①給与、待遇面

ホテルスタッフの退職理由に挙がる「給与が低い」や「休みがとりにくい」といった待遇面についてです。
会社独自の手当てや待遇がある場合や、有休消化率などアピールできることはしっかりと記載しましょう。
その際、「なぜ有給消化率が高いのか」といった理由まで記載すると求職者の安心感につながります。
給与はキャリアアップ後の給与や年収例を記載すると効果的です。

②キャリアアップについて

キャリアアップについては、どのくらいの期間でどのようにしてキャリアアップができるのかを具体的に記載しましょう。
転職する際に将来のことを考えるのは当然で、未来のことが想像しやすければおのずと応募につながります。
特に30～40代の家庭をもつ求職者層には会社の安定性も与えられるため効果的です。

③ホテルの魅力

どんな採用ターゲットの場合でも、そのホテルの魅力をしっかりと伝えましょう。
例えば「学んできた英語スキルを活かして働きたい！」と思っている人であれば、観光地にある海外の利用客が多いホテルは魅力的に映るでしょう。
求職者が求人を見たときに「私に合うかもしれない」と思ってもらうことが、応募獲得につながります。
求職者とのマッチングを高め、採用率アップだけでなく退職率を下げるためにも、そのホテルならではの魅力をしっかりと伝えましょう。

【職種別】効果を上げる求人票の書き方

ここからは、ホテル業界の代表的な職種別に、求人票での効果的な訴求ポイントをご紹介します。

• フロントスタッフ
  ⇒英語含め第二言語のスキルが必要か否かを記載。夜勤は夜勤、日勤は日勤で分けて募集するのがおすすめです。
  
• ハウスキーパー
  ⇒客室清掃含めベットメイキング等どこまで担当するかを記載しましょう。
  
• ベルアテンダント
  ⇒ホテルのフロントサービスで、一番最初のお出迎えというホテルの顔としてのやりがい、誇りがある反面、接客に加えて力仕事が多く、体力的にきつい仕事です。
  そのためミスマッチを減らすためにも、仕事のやりがいや楽しさを伝えると同時に、体力が必要であることも伝えましょう。
  時にはデメリットと捉えられることも伝える方が、採用のマッチング率は上がります。
  
• ドアアテンダント
  ⇒ベルアテンダントとの違いが分かるように記載しましょう。
  また、ホテル業務の中でも接客時間が短い職種であることを伝えましょう。
  
• レストランスタッフ
  ⇒一般的なレストランと違い、就職に役立つ接客や言葉遣いなどのスキルが身につくことをアピールしましょう。
  
• 施設管理スタッフ
  ⇒専門的な知識とスキルが必要なため、異業種で電気工事士などの経験がある人を採用ターゲットとして狙うのがおすすめです。
  ホテルだからこその待遇や働き方をアピールするのが良いでしょう。
  例えば電気工事士などの仕事ができることに加えて、待遇面ではホテルのサービスとして全国の系列ホテルが半額で泊まれる、レストランを無料で利用できるなど。
  働き方の面では、ホテルの管理になるため基本的に遠方への出張がないことや、新しい案件を取りに行くといった営業職の要素がないことなどもアピールできます。
  スキルや経験を活かせて、ホテルという場所だからこその付加価値をアピールするのがおすすめです。

ホテルスタッフの人材募集・採用におすすめの媒体とその理由

ホテルスタッフの人材募集・採用におすすめの媒体を3つご紹介します。

Indeed（インディード）

Indeedの特徴

• 求人広告に特化した検索エンジンで、アルバイト・パートから正社員の募集まで、幅広い雇用形態に対応
• 日本国内の月間訪問数は2,720万以上（※SimilarWeb, 総訪問数, 20223年2月）
• 「フリーワード」×「勤務地」の検索方法
  →『○○な仕事を○○なエリアでしたい』といった求職者の希望する条件とのマッチングが可能
• 無料で掲載可能（※利用規約、掲載基準、使用制限が適用されます）
• 有料オプション掲載（スポンサー求人）ではクリック課金制で、費用は案件毎に差配が可能
• 求職者の検索ワードデータが取得可能

Indeedがホテルスタッフの人材募集・採用におすすめの理由

アルバイトや正社員など、同時に複数職種の募集も可能なため、職種が多いホテル業界の募集に向いています。
Indeedは掲載期間や掲載開始日の制限がなく、後から別の職種の募集をスタートするなど自由に掲載開始や掲載停止をすることができます。
系列のホテルと同時に募集したいときや、フロントとベルスタッフなど複数の案件で募集したいときにおすすめです。
また、Indeedは求人をクリックされて初めて費用が発生するクリック課金制です。
募集案件の採用難易度や緊急度などに応じて予算を配分することができ、運用次第で高い費用対効果が見込めます。

Indeedの特徴・仕組みとは？掲載方法・料金プランや導入方法・事例や代理店の選び方

タウンワーク

タウンワークの特徴

• 生活圏内で働きたい方をターゲットにした地元密着型の求人媒体
• 冊子とネットの両方からアプローチができる
• ユーザーの年齢層は幅広く、10代の学生からフリーター、主婦、転職者、シニアまであらゆるターゲットに対して訴求が可能

タウンワークがホテルスタッフの人材募集・採用におすすめの理由

フロントや客室清掃などのアルバイト募集の際におすすめです。
1つの原稿にあらゆる業務を担当する「ホテルスタッフ」を募集するよりも、「フロント」「清掃」「レストラン」など、仕事内容を細かく分けて募集するのが効果的です。

タウンワークの特徴・メリットや掲載料金・掲載費用の仕組み・プランを徹底解説

リクナビNEXT

リクナビNEXTの特徴

• 会員数1,000万人以上を誇る日本最大級の総合転職サイト（※2022年2月末時点／リクナビNEXT調べ）
• リクナビNEXTご掲載企業の中で、従業員数が50名以下の企業様は50.4%（※2021年1月～12月実績／リクナビNEXT調べ）
• 新規会員登録者のうち35歳以下は68%と若手登録者数も多い（※2021年1 月～ 12 月の実績。年齢が確認できる会員の情報を集計。／リクナビNEXT調べ）
• AIを導入し、効果的に求職者へアプローチが可能。「スグ面」機能導入後、面接率も向上している。

リクナビNEXTがホテルスタッフの人材募集・採用におすすめの理由

正社員の中途採用の場合におすすめです。
圧倒的な会員数を誇り、多くの求職者にアプローチすることができます。
ご掲載プランにもよりますが、Indeedやタウンワークに比べて記載できる情報量も多いため、求職者に自社の魅力をアピールしやすい点もメリットです。
さらに、リクナビNEXTには豊富なDM機能があるため、ホテル経験者や条件にマッチする求職者に攻めのアプローチを行うこともできます。

リクナビNEXTの特徴やメリット・効果を上げる掲載方法を人事採用担当者向けに徹底解説！

以上、ご紹介した3つの他に、SNSや自社HP、Googleマップなど、自社情報が記載されている他ツールの見直し・改修も重要です。
お客様がホテルを利用する際に調べるのと同じように、求職者も応募する前にそのホテルのことを調べます。
求人募集する際にはこういった求人以外の部分も同時に見直しましょう。

ホテルスタッフの採用成功事例をご紹介

弊社トラコムでの採用成功事例をご紹介します。

日本全国に21のホテルを展開・運営する企業様。
日本の伝統的な美と和の心に現代的なデザインを取り入れた空間がコンセプトのホテルです。

タウンワークでフロントのアルバイトを募集。
夜勤のみで時間も限定し、ターゲットを絞り込んで掲載。
結果としては2名、夜勤の男性スタッフを採用することに成功。
30代男性（Wワーク希望の未経験者）と20代男性（フリーター）の方を採用できました。

ホテルスタッフの採用・求人広告掲載はトラコムにお任せください

ホテル業界は今後さらに盛り上がりが期待されると同時に、採用が激化することが予想されます。
媒体の特徴を理解し、自社の案件に合った媒体を選びましょう。
また、求職者とのマッチングを高めるためには原稿内容が重要なポイントとなります。
弊社トラコムでは媒体選定だけでなく企業様の採用ニーズや課題をヒアリングし、ターゲティングや企業の魅力の洗い出しも行います。
ホテルスタッフの採用にお悩みの場合は、トラコムまでご相談ください。