トラコム社員がお届け!
トラコムでは、毎月1回ランチタイムの30分セミナーをオンラインで開催しています。その名もTech Cafe@Tracom。人材ビジネスに関わる皆様に、お忙しい中でも気軽に情報収集できる場をつくれたらと思いスタートしました。
今回は、1月18日(月)に開催した回のレポートをご紹介。テーマは「企業が求める定着率アップとは?~従業員エンゲージメントの高め方~」です。貢献度の高い社員が辞めてしまう…とお悩みの方にぜひ読んで頂きたい記事です。
まずは現在の離職率と、離職理由について現状をみてみましょう。離職率でみると、宿泊・飲食・サービス業界の離職率が26.9%と最も高くなっています。(※1)また、転職理由としては「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」が23%、「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった」が13%と、人や企業との考え方が合わずに退職してしまうケースが多いです。(※2)
(※1 出典:平成 30 年雇用動向調査結果の概況 産業別の入職と離職/厚生労働省)
(※2 出典:転職理由と退職理由の本音ランキングBest10/リクナビNEXT)
・給料を上げる
・残業をしないような人事配置
・人事評価制度や特別な制度を取り入れる
・面談を工夫してみる
・コミュニケーションがとりやすい環境整備
のような対策をされている企業が多いかと思います。
もちろんこれらも従業員満足度の向上にはつながりますが、改善したことで業績アップするかと言えば微妙なところ。企業である以上、業績アップに寄与してくれる社員や貢献度の高い社員が、納得して長く働いてくれることのほうがありがたいというのが企業の本音ではないでしょうか。
そこで重要なのが、今回お話する『従業員エンゲージメント』を高めましょうという話です。
従業員が会社の向かっている方向性に共感し、自発的に貢献したいと思う意欲のことを指します。例えば、トラコムの社員が会社の方針に共感して、トラコムのために一生懸命頑張りたいと考えるようなイメージです。従業員の企業に対する信頼の度合いともいわれています。
ちなみにこの考え方はアメリカが発祥。所属企業に対するエンゲージメント調査では、世界139か国中日本は132位と世界最低水準なのです。
最近では、もともとのエンゲージメントの低さから、日本では離職が増えているのではないかといわれています。離職の改善のためには、上記にあげた定着率アップの取り組みよりもエンゲージメントをどう高めていくかがポイントとなります。
エンゲージメントを高めることによるメリットは以下です。社員自身が自発的に貢献する仕事をするようになり、会社の雰囲気が良くなり、業績も向上していきます。
・会社の業績が向上
・従業員の多くが企業理念に共感しているため、会社の雰囲気が良くなる
・生産性・品質が高くなり、顧客満足度もUP
・離職率が下がる
では、実際にどうしたらエンゲージメントが高められるのかについて。社員が会社や自チームのビジョンを共有し、メンバー同士で壁をつくらない活発なコミュニケーションを行うことが大切です。
・チームのマネージャーがビジョンを語る。メンバーが共感しやすいような話し方やタイミングで、方向性を伝える。
・メンバーが意見を言いやすい態度や環境をつくる。
結果として、互いに尊敬し合える関係が作られていることが大事です。
大手建設会社の小松製作所では、現場の従業員に近い存在のマネージャーが以下5項目のワークショップを受講できる研修プログラムを導入されました。
▼研修プログラム
「信頼を得ること」「部下のモチベーションアップ向上の方法」「変化への対応力」「チームワークの取り組み方」「権限委譲の重要性」
導入後、会社に貢献してきたいと答える人が増加し、従業員エンゲージメント33%から70%UP!わずか半年で、工場のパフォーマンスも9.4%UPしたようです。
有名コーヒーチェーンのスターバックスでは、全スタッフの8割がアルバイト・パートタイマー。しかし、雇用形態を問わずスタッフ全員を「パートナー」と呼び、スターバックスの理念に共感してもらうように働きかけています。
国内に3万3000人以上のスタッフを抱えるスターバックス。これほど多数のスタッフの行動をマニュアルによって管理するのは至難の業ですが、従業員エンゲージメントを高めることで、スタッフが「自発的に」お客様や店舗のためを思った行動を行えるようになります。
その結果、実際に利用している私達の顧客満足度も高くなり、ひいては業績アップにもつながっていきます。
従業員エンゲージメントの向上に使えるツールをご紹介します。主にこの2つが注目されています。
1つ目はHRBrain。振り返りと人事評価をシステム内で一気通貫することができ、1on1ミーティングの内容もストックしていくことが可能です。また、蓄積した人材データは分析することができます。優秀な人材に共通する研修履歴や入社経路などもわかり、データに基づいて人事を決めることができます。
2つ目のocapiは、社員へアンケートを配信し、チームの関係や思考性を可視化できるツールです。結果はレポートとしてまとめられ、チームの現状を知ることができます。レポートのデータを元に話し合いを行うことで、率直な意見を言いやすくなります。
採用オウンドメディアとは、企業が自社で運営する、採用に特化したメディアのことです。企業が自社独自の魅力を発信することで、採用活動をよりスムーズに、効果的に行うことができます。
採用オウンドメディアで情報発信を続けることで、求職者の方はもちろん、既に働いている従業員の満足度UPにも効果が期待できます。
例えば、社員の働き方や社員インタビューに関する記事を投稿することで、特に従業員数の多い企業や全国展開する企業では、他の拠点ではどんな人が働いているか、誰が何をしているか等、採用オウンドメディアを通して従業員同士の理解を深めることができます。
また、お客様の中には社長へのインタビュー記事が多くアクセスされていて、「経営者の考えがよく理解できた」との声もあるそう。
会社の理解を深め、自社の魅力を再確認するツールになっています。
弊社では、採用オウンドメディア及びWEB社内報の立ち上げ・運用を通じて、お客様の新規採用・従業員の定着率UPに向けたサポートを行っております。
「記事作成は自社で行うので企画を考えてほしい」「ターゲット設定や企画から運用まで、まるごとお任せしたい」など、ご要望やご予算に合わせてご案内が可能です。
自社で既に運用体制をお持ちの場合、効果的なキーワードのご案内等、メディア運用に関する無料相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
今まで社内に閉じて発信していた社内報を、社外へも同時に発信することで、特に採用活動において有効に働くといわれています。
オープン社内報に取り組んでみたいが、忙しくて手が回らない。文章を書ける人がいない。そんな企業様におすすめのサービスとなっております。
毎月1回、月曜日のお昼時にオンラインお茶会を実施中。今後もさまざまなテーマで実施していきますのでぜひご参加ください。
この記事を書いた人
N.HIROSAKA
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2018年1月中途入社。ステイセールスとして配属され、1~2年目はタウンワーク・フロムエーナビなどの求人広告提案~原稿作成に従事。
現在、テクタス事業部のメンバーとして、新卒・中途採用の代行サポート、HPの提案・作成をメインに取り組む。2020年SNSエキスパート検定初級取得、Googleデジタルワークショップ修了。前職で労務管理や採用に携わっていた経験や、原稿作成のスキルを活かして、お客様1社1社のお困りごと解決に努めていくことが今後のミッション。
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