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人材育成

「採用EX」とは?従業員エンゲージメントを高めて定着率アップを目指す

K.YUASA

「採用EX」とは?従業員エンゲージメントを高めて定着率アップを目指す

「採用EX(=Employee Experience/従業員体験)」は、離職率の改善や社員のモチベーションアップ、パフォーマンス向上に向けた取り組みとして注目を集めています。採用EXの取り組みは、企業にどのような影響を与えるのでしょうか。

本記事では、「採用EX」が注目されている背景やメリット、取り組み方のポイントを解説!実際に採用EXに取り組んでいる企業の事例などもご紹介しています。

「定着率を上げるにはどうしたらいいの?」「業務効率を改善したい」「採用に課題を感じている」そのようなお悩みや課題解決への糸口として、ぜひご参考にしてください。

採用EXとは?

少子高齢化や転職の低年齢化・人材の流動化などを背景に、年々人材不足や従業員の離職に悩む企業が増えています。そうした中で、人材の獲得や定着率の向上は多くの企業にとって最重要課題として取り上げられています。

近年注目を集める採用EXの「EX」とは、Employee Experience=従業員体験の略で、従業員がより良い“体験”をすることで、エンゲージメント(会社への貢献意欲)向上を目指す取り組みです。

従業員エンゲージメントは、下記の要素で構成されています。
1.企業への理解度
2.共感度
3.行動意欲

これらは、達成感・スキルアップ・良好な健康状態・組織への貢献などといった体験(EX)を通して向上していくと考えられています。

採用EXは、こうした従業員体験(EX)を繰り返すことでエンゲージメント(貢献意欲)を高め、定着率や人材確保といった課題解決に繋がる取り組みとして注目が高まっているのです。

「従業員エンゲージメントの向上」についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
どう高める?事例で見る従業員エンゲージメント向上施策

採用EXが注目される背景

採用EXが多くの企業に注目される背景には、昨今の採用市場における課題が大きく影響しています。

人材の流動化

かつて多くの日本企業に浸透していた「ひとつの企業に勤めあげる」という終身雇用の考え方は崩壊し、今や優秀な人材ほどスキル向上や好条件を求めて転職するのが当たり前の時代。実際に転職率も年々上がっており、雇用の流動化は激しさを増しています。

しかし、企業としては優秀な人材こそ自社に留まってほしいというのが本音でしょう。採用EXの取り組みや考え方は、従業員を自社に留めるのに有効な手段としても取り入れられています。

少子高齢化・求人倍率上昇による人材不足

少子高齢化による人材不足は長年課題となっていますが、近年は求人倍率の上昇により、さらに人材の確保が難化しています。多くの企業にとって、従業員の離職に加え、新たな人材の採用も大きな課題のひとつです。

一方で就活生の多くが、企業の風土や福利厚生に着目して就職先を決定しているというデータも。※参考:(株)リクルートキャリア「第32回転職世論調査

採用EXは、福利厚生の充実や企業のイメージアップを図り、人材の確保につなげるという狙いもあるのです。

働き方改革

働き方の多様化が進む中で、生産性の向上や働きやすい環境づくりは企業にとって必須課題のひとつ。採用EXは多様な働き方の実現にも役立つ取り組みなのです。

企業が採用EXに着目するメリット

採用EXには、従業員エンゲージメントを向上させる狙いがあり、結果的にモチベーションアップや業績向上に繋がると考えられています。では、採用EXを実践することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1|従業員の定着率の向上

まず第一に考えられるのが、定着率の向上。前述の通り、採用EXは「達成感・スキルアップ・良好な健康状態・組織への貢献」といった社員にとってのプラス体験を繰り返すことで、会社への貢献意欲向上を促す取り組みです。こうしたプラス体験を積み重ねることで、自ずと従業員の満足度や愛社意識も高まり、定着率アップが期待できるのです。

メリット2|生産性の効率化による業績アップ

採用EXにより貢献意欲が高まれば、一人ひとりのパフォーマンス向上に繋がり業務の効率化が期待できます。さらに、生産性が高まれば、業績アップにも直結するはずです。

メリット3|イメージアップによる応募数の増加

従業員の働き方や満足度は、企業イメージに大きく影響します。福利厚生の充実や働きやすい環境づくり、明確な評価制度の制定など、EXを意識した取り組みをすることで企業イメージアップにも繋がるはずです。

また、多くの就活生が企業の「働き方・風土」に着目していることから、社員満足度や好感度が高まれば応募数の増加も期待できます。

採用EXの導入に向けた4つのポイント

ここからは、採用EX導入の際に押さえておくべき4つのポイントをご紹介します。

1.従業員エンゲージメントを調査し理解する

採用EXに取り組むにあたって欠かせないのが、従業員の現状を深く理解することです。まずは満足度調査や社内アンケートを通して会社への不平不満や悩み事・問題点などを洗い出し、課題を分析しましょう。また、自社のビジョンやミッションを明確に伝えたうえで、従業員がそれらに共感できているかどうかも調査すると良いでしょう。

さらにアンケートだけでなく、面談や細かなコミュニケーションを通して従業員の考えを正しく理解することで、企業の長所・短所、改善点が明確になるはずです。

「アンケートの分析ツール」についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
従業員満足度を向上させたい企業必見!口コミ・アンケート分析ツールの選び方

2.広い視野で、“すべての体験”に着目する

EX=従業員体験を考える際、組織への貢献や達成感といった“仕事上での体験”に目が向きがちですが、それだけではEXの向上には繋がりません。

例えば、社員同士のコミュニケーションや勤務時間・健康状態など、従業員が感じているであろう“すべての体験”に着目することが必要です。時には、家庭環境や経歴などに目を向ける必要もあるかもしれません。

もちろんプライベートの扱いには注意が必要ですが、幅広い視野で従業員の体験を捉えることで課題が明確になり、どういった体験が課題解決に繋がるかも見えてくるでしょう。

3.全体像を可視化する

従業員への理解や広い視野で採用EXに取り組むにあたって、単に「意識して取り組む」だけでなくきちんと可視化しておくことが大切です。従業員の所属や経験、成長過程などを整理するためのツール「エンプロイージャーニーマップ」などを活用し、上記1.2のポイントを可視化しておくと課題の改善や制度の制定などにも役立ちます。

4.PDCAを回し、施策をブラッシュアップする

採用EXで特に重要なのが、取り組みや施策を常にブラッシュアップしていくこと。1~3の取り組みによって、EX・従業員エンゲージメントの向上に繋がったとしても、それだけでは採用EXの成功とはいえません。これらの取り組みを繰り返し行いブラッシュアップすることで、よりEX向上を図ることができるのです。

採用EXに取り組む企業

これらのメリットやポイントを踏まえ、実際に採用EXを取り入れている企業の事例をご紹介します。

Airbnb, Inc.

採用EXの概念をいち早く取り入れた企業として知られているのが、民泊サイトを運営するアメリカの企業Airbnb,Inc.

アメリカでは日本と比べて産育休などの制度が整備されていない企業が多いといわれている中、Airbnbでは10日間の出産休暇、産後26週間の有給制度などを先駆けて取り入れ、EX向上に努めています。

また、最新機器の導入や社食メニューの充実といった社内環境の整備や自己学習のサポートなどを通して、様々な体験ができる仕組み作りをするだけでなく、人事部門を「エンプロイーエクスペリエンスチーム」と呼ぶなど、EXの概念や価値観が全社に浸透するような取り組みを行っています。

シスコシステムズ合同会社

アメリカに本社を置き、世界中でネットワークシステムの開発を行うシスコシステムズも、他社に先駆けてEX向上に取り組んでいる企業のひとつです。

例えば、積極的な女性社員の採用や育成、リモートワークを含む多様なワークスタイルの推進など、EX向上に向けた施策を数多く打ち出し実践しています。

そうした取り組みの結果、株式会社働きがいのある会社研究所による『日本における「働きがいのある会社」ランキング160社』で4回選出され、2018年度・2021年度にはランキング1位を獲得しています。

株式会社ニトリホールディングス

国内最大級のインテリア・家具小売企業として知られるニトリホールディングスでは、エンプロイージャーニーマップを活用したEX向上の取り組みを積極的に行っています。

入社時に、エンプロイージャーニーマップで、入社から退職までの道のりを描いてもらい、それぞれがどのようなことに価値や意欲を感じるのかを可視化。そうすることで、個々の価値観とそれぞれの仕事や役割とのマッチングを実現しています。

また、こうした取り組みはインターンシップでも共有し、学生や就活生からも共感・好印象の声が集まっています。

採用EXの導入や構築はトラコムにお任せください

トラコム株式会社 テクタス事業部では、求人広告の経験と実績を活かし、採用EXの導入や構築、エンプロイージャーニーマップの作成・運用などもお手伝いしています。

また、求人ペルソナの設計や応募者対応・効果的な求人票の作成・運用サポートまで、お客様の抱えていらっしゃる課題やご要望応じて幅広くに支援させていただきます。

「新しい採用手法を試してみたいけれどどうやってはじめたらいいか分からない」「採用EXについてさらに詳しく聞きたい」そのようなお問い合わせもお待ちしています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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スタッフを定着させるための応募者対応から新人受け入れまでの対応マニュアルを資料にまとめました。応募が来た際、面接当日、選考中の連絡、採用が決まって受け入れの4フェーズにおける注意点や工夫ポイントをまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

K.YUASA

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2004年中途入社
トラコムで初の産休・育休取得。インサイドセールスとして、リクルート求人営業を10年以上経験し、派遣会社、介護などを担当。
その後、新規事業の立ち上げ準備のため、チラシ制作、採用代行サービスを兼任。
2019年テクタス事業部で採用代行・オウンドメディア制作に携わる。

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