地方学生の就職活動のリアル。企業が採用する上でのポイントとは？

新卒採用において、いかに良い人材を採用するか、これはどの企業様でも毎年悩まれるポイントかと思います。その際、地方からの学生の採用も積極的に行うことで、より貴社に合った人材を採用出来る可能性は広がります。

本記事では、新卒採用において「良い人材に出会えない」「応募が集まらない」といったお悩みを抱える人事担当者様に向けて、地方学生採用のメリット・デメリットと、元地方就活生の私が、就活時代に見て聞いて経験してきた就活のリアルから、学生が企業選びで見ているポイントについてご紹介いたします。

新卒採用の主な課題

まず初めに、新卒採用においてどのような課題があるのかを整理してみましょう。企業によって課題は様々かと思いますが、

• 応募数が少ない
• 欲しい人材からのエントリーが少ない
• 内定を出しても辞退される
• 入社後の早期退職

などが挙げられます。

自社の未来を左右する人材を獲得するため、今何が自社にとって課題なのかを正しく見極め解決策を講じることが、採用力を上げていくうえで必要不可欠になります。

地方学生を採用するメリット

新卒採用において地方学生をターゲットにするメリットはこちらです。

①優秀な人材に出会える可能が高くなる

就職活動では企業に出向くために交通費がかかるため、地方に住む学生は金銭面を考えて都心部には行かないこともあります。そのため、地方の企業はその地方に近い学生からの応募のみ、都心部の企業も都心部にいる学生からの応募が中心でした。

しかし、コロナ過でオンライン面接やオンライン説明会など、採用活動・就職活動のオンライン化が進みました。採用活動のオンライン化に対応している企業は、都心部の学生だけでなく地方の学生とも会えるため、場所によって制限を受けることなく、優秀な人材に出会える母数が増えることになります。オンラインでの対応が可能になると、応募数の増加にも直結するというわけです。

②企業ブランディングになる

地方学生も視野に入れて採用活動をしていくと、自社の知名度を地方にまで広げていくことにも繋がります。

「こんな面白い会社があるんだ！」「今まで知らなかったけど、ちょっと興味あるな～」などと、これまで知られていなかった地方学生にも自社のことを知ってもらう機会が増えます。

また、採用活動において「分け隔てなく学生に対して真摯に向き合っている」という良い印象を与えることにも繋がります。

地方学生を採用するデメリット

反対に、以下がデメリットとして挙げられます。

①費用がかかる

選考のオンライン化を進めるにあたり、オンラインツールの導入や、学生との会話をスムーズにするためにマイク付きのイヤホンを購入するなど、最初はある程度の費用がかかります。

また、基本的にはオンラインでの選考を進めていても、最終面接だけは来社してもらって対面で行いたいという企業もあるかと思います。その場合、選考の一部分であっても、地方学生に来社してもらう際は交通費の支給を検討しなければなりません。地方学生を採用するためには学生の負担を減らすことが重要になるため、費用面は避けて通れないポイントになります。

②地元志向が強いため、地方から来てもらうハードルが高い

何年も住んで慣れ親しんできた場所から離れるとなった際、家族や友人と離れるのが寂しい、引っ越しの費用がかかるなどの理由で、都心部へ出るのを躊躇う傾向にあります。
これに関しては、いかに自社で働きたいと思わせられるかがポイントとなってきます。

都心部の企業へ就職した地方学生のリアルな声

私も2年前は就職活動をしており、地方から都心部の企業を受けていましたので、当時の就活についてお伝えさせていただきます。地方学生が就活時に感じていることとして、参考になれば幸いです。

悩みながら、都市部の企業と地元の企業の選考を受ける

私は、地元福岡で就職するか、都心へ出るか、迷いながら就活をしていました。都心は地元より会社の数が多く選択肢が多かったことと、利便性を兼ね備えた都心部にあこがれを抱いていたことが迷っていた理由です。

当時はちょうどコロナウイルスが流行し始めた時だったため、都心部へ行くことはないだろうと一度は考えましたが、オンライン選考を導入している企業もあったため、交通費の面でも健康の面でも弊害になることはなく就活ができていました。もしオンライン選考ができていなければ、地元に残っていたと思います。

オンライン選考対応が決め手に

応募した都心部の企業に共通するのは、自分のやりたいことができそうと思ったことと、オンライン選考に対応していることでした。

選考に関しては、Zoomなどのツールを使用していたため、タイムラグが起きて会話がスムーズにいかなかったり、話し出すタイミングが難しいと感じたこともありました。しかし、移動時間がなかったため、企業と向き合える時間は十分に確保できていたと感じています。

実際にトラコムの選考ではスムーズかつスピーディーな対応で、面接以外にも先輩社員との座談会までもオンラインでできたことが好印象でした。

地方から都心へ就職したまわりの友人にも話を聞いたところ、「オンライン選考があるおかげで、移動時間や費用をかけずに自分に合った企業と出会うことができた」という声が多数ありました。オンライン化による障壁をなくすことで、企業にも学生にとっても、より良い採用活動と就職活動ができると感じています。

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まとめ

新卒採用において地方学生をターゲットとする場合、学生側に費用がかからない方法で選考を進めることが大切です。オンライン選考が当たり前になってきている時代だからこそ、都心部の企業の選考を受けるハードルも下がってきています。

WEB選考に対応していないことから、学生の選択肢から外されてしまわないよう、また都心部以外からも自社に合った優秀な学生を採用するために、まずは動き出すことが必要です。

地方学生をターゲットにした新卒採用ならトラコムへご相談ください

弊社・トラコム株式会社はリクナビ（新卒）の代理店として、地方学生へアプローチした採用の実績もございます。新卒採用において、地方学生へのアプローチをご検討中の方や、応募が集まらずお困りの方は、お気軽にご相談くださいませ。