正社員の人材雇用・採用に関わる助成金・支援金まとめ

新型コロナウイルス蔓延により、採用に関わる助成金・支援金制度が多く制定されました。しかし、大阪府が公表している「OSAKA求職者支援コンソーシアム」は2022年6月30日をもって終了となるなど、期間満了の制度が増えてきています。

今回は、そんな中でもまだ利用出来る助成金・支援金をご紹介いたします。中途採用に絞っていくつかの助成金をまとめました。これから人材募集を検討されている企業様はぜひ参考にしてみてください。

※2022年6月10日現在の厚生労働省の公表情報に基づいて記載しております。
※下記情報は今後変更の可能性もありますので、ご留意くださいませ。
※また本記事は情報提供の目的で記載しております。実際に申請される際には、ご自身で厚生労働省HP等より正しい情報を確認のうえご対応ください。

助成金利用前にチェックすべきポイント

採用に関わる助成金・支援金を利用する際には、申請のための書類などの準備が必要です。申請をしたものの適用されなかった、とならないよう、適用期間、適用の対象者、適用のための規定媒体の有無などはあらかじめチェックをしておきましょう。

注目の助成金①キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金の概要

有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者など、いわゆる非正規雇用の労働者が、企業内でのキャリアアップを促進することを目的に実施される助成金です。非正規雇用の労働者の正社員化や、非正規雇用の労働者に対して処遇改善の取り組みを行った事業主に対して助成金が支払われます。

いくつかのコースがありますが、ここでは「正社員化コース」の内容をまとめていきます。

キャリアアップ助成金「正社員化コース」のおもな受給条件

・有期雇用の労働者を正規雇用労働者に転換、または直接雇用する。
・キャリアアップ管理者を置いていること。
・キャリアアップ計画書を作成し、管轄の労働局に提出。受給資格の認定を受けていること。　など

令和4年10月1日以降は支給要件が変更となります

2022年10月1日以降は支給対象となる方の要件が異なります。注意が必要です。

【2022年9月30日まで】
その事業所内で、正規雇用として働く従業員に適用される就業規則が適用されている方｡

【2022年10月1日以降】
その事業所内で、正規雇用として働く従業員に適用される就業規則が適用されている方。ただし、「賞与または退職金の制度」と「昇給」が適用されている方に限る。

キャリアアップ助成金「正社員化コース」の助成金支給額

有期雇用の場合

1人当たり57万円

大企業の場合　
1人当たり42万7,500円

無期雇用の場合

1人当たり28万5,000円

大企業の場合
1人当たり21万3,750円

有期雇用、無期雇用を合わせて、1年度1事業所当たりの支給申請上限人数は20人までとなります。

※勤務地限定、職務限定、短時間正社員などの社員へ転換等した場合には、正規雇用労働者へ転換等したものとみなします。

生産性条件により助成率がアップ

助成金申請を行う際に、直近年度での生産性が上がり、下記のいずれかの条件に当てはまる場合、助成率アップの申請をおこなえる可能性があります。

・その3年度前に比べて6％以上伸びていること。
・その3年度前に比べて1％以上（6％未満）伸びていること。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html（厚生労働省HPへ遷移します）

注目の助成金②労働移動支援助成金（早期雇入れ支援コース）

労働移動支援助成金の概要

離職を余儀なくされた方を、離職から3か月以内に期間の定めなく雇い入れた場合に、事業主に対して助成金が支給されます。あくまでも継続して雇用することが必要となります。

労働移動支援助成金のおもな受給要件

・支給対象となる方を離職日の翌日から3か月以内に、期間の定めなく雇い入れる。
・支給対象となる方を、一般被保険者又は高年齢被保険者として雇用すること。

＜支給対象となる方＞
・離職前に雇用されていた事業所に復職見込みがないこと。
・直前の離職の際に、「再就職援助計画」もしくは「求職活動支援書」の対象者となったこと。　など

労働移動支援助成金の助成金支給額

対象者の1人の雇い入れにつき30万円。
さらに、対象となる方に職業訓練を受けさせた場合には助成金が上乗せして支給されます。

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082805.html（厚生労働省HPへ遷移します）

注目の助成金➂中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）

中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）の概要

中途採用者の雇用管理制度を整え、中途採用を拡大した場合に助成金が支払われます。ここでいう中途採用の拡大とは、新たに人を雇い入れ中途採用率が上がること、45歳以上の方の初採用に取り組むまたは情報公表すること、中途採用の方の雇い入れ人数が増えるなどがあります。

また、その後一定期間が経過したのち、生産性が向上した場合には追加で助成金が支払われます。

中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）のおもな支給要件

支給対象となる労働者を雇い入れ、定められた措置をとる必要があります。

＜支給対象となる労働者の条件＞
・中途採用として雇い入れられた方
・期間の定めなく雇い入れられた方（パートタイムの方はのぞく）
・過去に申請する事業所で、派遣や業務請負などで働いたことがない方　など

＜申請のために必要な措置＞
・中途採用計画を作成し、管轄の労働局に届け出をおこなう
・中途採用計画で定めた期間中に、中途採用の拡大を図ること　など

中途採用等支援助成金（中途採用拡大コース）の助成金支給額

中途採用拡大助成

中途採用率の拡大：50万円～
45歳以上の方の初採用：1事業所あたり60万円または70万円
中途採用者拡大助成：1事業所あたり30万円

生産性向上助成

中途採用率の拡大：1事業所あたり25万円
45歳以上の方の初採用：1事業所あたり30万円
中途採用者拡大助成：1事業所あたり15万円

詳しい情報はこちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000160737_00001.html（厚生労働省のHPへ遷移します）

注目の助成金④中途採用等支援助成金（UIJターンコース）

中途採用等支援助成金（UIJターンコース）の概要

東京圏からの移住者を雇い入れた事業主に対しての助成金です。雇い入れのための採用活動にかかった経費の一部を助成する目的で行われます。

中途採用等支援助成金（UIJターンコース）のおもな支給要件

・採用活動にかかる採用計画書を事業所の管轄の労働局に提出し、労働局長からの認定を受ける。
・計画書で定めた期間内に採用活動を行う。
　自社ホームページの作成、募集チラシの作成、出張面接会の実施　ほか
・対象となる労働者を雇い入れること

中途採用等支援助成金（UIJターンコース）の助成金支給額

・中小企業：助成率1/2　
・中小企業以外：助成率1/3
※いずれも上限100万円まで

詳しい情報はこちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082805_00002.html （厚生労働省のHPへ遷移します）

正社員採用におすすめの求人メディア

ここからは、正社員募集に使える求人メディアをいくつかご紹介いたします。

各助成金の対象となる求人メディアかどうか確認の上、ぜひご活用くださいませ。

リクナビNEXT

日本最大級の求人メディアである「リクナビNEXT」。リクナビNEXTへの登録者は1000万人以上にのぼり、登録者のレジュメ情報をもとに企業側からアプローチができる点も特徴です。

下記の記事でも詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。
「正社員の募集ってどうやればいいの？」リクナビNEXT掲載までの流れ〈中途担当者様向け〉
初めて・お久しぶりの掲載がお得！リクナビNEXTのお得なキャンペーンのお知らせ〈2022年最新版〉

タウンワーク

おもにはアルバイト・パートの募集を行う求人メディアですが、社員強化プランといった社員向けのプランのご用意もございます。

社員強化プランをご利用いただくことで、タウンワークネットの社員版のサイトに求人表示され、社員の募集を検討している方に閲覧してもらうことが可能です。

こちらの記事でも詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。
タウンワーク社員強化プランとは｜応募効果は1.5倍！？求人原稿のポイントもご紹介

はたらいく

はたらいくは地元で働きたい求職者と、地元の人を採用したい企業がマッチングしやすい求人メディアです。建築や建設、ドライバーなど、現場で働く仕事の募集が比較的多く掲載されています。

詳しくはこちらでもご紹介しています。
はたらいくメディアガイド

とらばーゆ

女性の採用に強い求人メディアがとらばーゆです。25～34歳の女性のユーザーが多く、ファッション、美容、医療、看護といった専門職種のカテゴリも用意され、専門職種の採用にも向いています。

詳しくはこちらでもご紹介しています。
とらばーゆメディアガイド

求人掲載をご希望の方はトラコムへご相談ください

まだ使える助成金や支援金の情報をご紹介しました。少しでも参考になりましたでしょうか？コロナ禍で採用を見送った企業様も多く見られ、業績の復調にあわせてあらたな人材獲得も必要となっていくことでしょう。

このタイミングで助成金を活用し、正社員募集をしたいとお考えの企業様。求人掲載に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

※本記事は、あくまでも情報提供の目的で作成しております。正しい情報を保証するものではございません。申請の際には、ご自身でお調べの上ご活用くださいませ。