毎週求人を出していたお客様が年間広告費0になった話

毎週のように退職者が出ていたスタッフ200名を抱える介護施設が、離職率を大幅に減らすことに成功した取り組みとは。

なぜ人が辞めていくのかを考える

約200名のスタッフが働く介護施設。
毎週のように辞めていくスタッフの穴を埋めるように、
毎週のように求人広告を出稿する。
転職が普通になってきたこの時代では、「あるある」の光景かもしれません。

そんな折、担当者変更の知らせとともに、
約1年間求人掲載のご依頼が止まりました。
なぜだろうと疑問に思っていると、
1年後に担当者から「求人の相談に乗って欲しい」とご連絡がありました。

毎週掲載しなければならないほど人材が不足していた企業が
なぜ1年間も掲載をしなくても運営を続けられたのか。

「なぜですか？」という問いに担当者が一言。
「退職者に退職理由を聞いていっただけですよ」

退職者の言葉にこそ、会社が抱える問題点が潜んでいる

新しい担当者は、人事部長として外部からスカウトされた方。
施設の現状を見て、「なぜこんなに人が辞めるのだろう」 と、疑問に思っていました。
待遇が悪いわけでも、環境が劣悪なわけでもなかったからです。
そこで、退職者全員に「なぜ辞めるのか」 をヒアリングすることにしました。

「親の介護があり、フルタイムで働くのが厳しい」
「もっとキャリアを積める環境で働きたい」
そのようなものから、「人間関係」「労働時間」など様々な理由が出ました。

そんな中、全員に共通していた理由がひとつありました。

それが、「話を聞いてくれない、相談に乗ってくれない」というものでした。

仕事の7割をスタッフとの面談に変える

人事部長として、求人を出したり、面接をすることよりも、今のスタッフのケアをすることの方が大切。
そう思った担当者は、毎日5名以上と約15分間の面談を行うことにしました。

200名もスタッフがいる施設ですから、スタッフにとっては
1ヶ月に1度あるかないかの、たった15分間かもしれません。

ですがそれをするだけで、離職率が大幅に低下。
さらにスタッフからの紹介で入社される方も増え、
求人広告を1年間出さなくてよくなるまでになったのです。

人それぞれ生活や抱えている悩みは違います。
もしかすると会社がどうしようもできない退職理由の場合もあります。

ですが、一歩踏み込んで「なぜ」と聞くことで、
求人費用を【1年間ゼロにできるアイデア】を聞くことができるかもしれません。

まとめ

採用難の時代に置いて、今働くスタッフは貴重な存在。
退職者の話を聞くというのはひとつの例ですが、
「現場で働くスタッフの声に耳を傾ける」
それも、採用難を勝ち抜くひとつの方法かもしれません。

もし、それでも人が必要。内部を変えてくれるような人材が欲しい。
というお悩みがありましたら、ぜひご相談下さい。