元塾講師が教える、学生塾講師を採用するために必要な求人情報とは？

アルバイトの塾講師を採用しようと考えたとき、求めるターゲットに学生が候補として挙がってくるかと思います。
では、塾講師の学生アルバイトを採用する場合、求人情報には何を記載すると良いのでしょうか。
学生時代に塾講師として働いた経験のある営業から、塾講師を志望する学生が考えていること、効果的に採用活動を行うために必要な求人情報についてお伝えします。

塾講師を志望する学生について

実は塾講師の仕事をやってみたいという学生は多くいます。
理由としては下記のようなことが挙げられます。

1. 子どもが好き
2. 教員を目指している
3. 動く必要がない（体力的に楽）
4. 自分の経験を活かせる
5. 働きながら勉強ができる

応募をためらってしまう理由

塾講師を志望する学生は多いものの、応募をためらう人も多いのが事実です。
その主な理由としてはこちらです。

1. 自分の学力に自信がない（学歴が低い）
2. 授業の準備が大変
3. 子どもへの接し方がわからない
4. シフトの融通が効かない

全員がそうではありませんが、塾講師に対してこのようなイメージを持つ学生は多くいます。

学生がアルバイトを選ぶ基準

次に、塾講師に限らず学生に共通してアルバイトを選ぶ基準は何かをみてみましょう。
学生がアルバイトを選ぶ際、下記のポイントが重要になってきています。

• 職場の雰囲気が悪くないかどうか
  →特別に良いことが求められているわけではありません。
• アクセスが良いかどうか
  →駅チカ、駐輪場あり、駐車場ありなど
• シフトの融通が利くかどうか
  →シフトの提出が1週間ごと、急なお休みに対応可能など
• 未経験に寛容であるかどうか
  →研修や仕事の習得方法などが十分であるかどうか
• 外観や内観がある程度清潔であるかどうか
  →コロナ禍ということもあり、衛生面も含めて「清潔さ」が十分かどうか

塾講師のアルバイトにおいて学生が知りたいポイント

では、塾講師のアルバイトを考えている学生が求人の何を見ているかについて、具体的にいくつかご紹介いたします。

1. 授業形態について
   →集団なのか個別なのか。個別であれば1対1なのか、1対2なのかなど。
2. 授業の方法について
   →教材は何を使うのか、マニュアルがあるのか、報告書を書かなくてはいけないのかなど。
3. 担当する生徒について
   →学年、性別、タイプ（進学を狙う子が多いのか、勉強が苦手な子が多いのか、話しながらか、静かに行うのか）
   人ぞれぞれと言ってしまえばそれまでですが、各教室に特色が必ずあります。
4. 教室の規模について
   →個人塾か全国展開をしている塾なのか。
5. 学歴がどのくらいいるのか
   →その教室が塾講師に求めているレベルがどのくらいであるのか。

今後の塾講師に求められるもの

勉強を教えるよりも、生徒の話を聞くことができる力

生徒が何を考えているのか、そして何を伝えようとしているのかを常に理解する必要があります。
そのためにも、生徒の話は少しでも耳を傾けて聞くことが大切です。

勉強の内容ではなく、自宅での勉強方法を教えることができる力

問題の解き方を教える事ももちろん大切ですが、1人で勉強している時間が圧倒的に多いため、その時間に何をすれば少しでも点数を伸ばすことができるのか、テスト週間の時の1日の過ごし方など、勉強の過程を教える事が重要になってきます。

教材を工夫して作成する力

世の中にはたくさんの教材がありますが、そのどれもが文字ばかり羅列され、合間合間によくわからないキャラクターがついていることが多いです。
そのような教材のコピーばかり渡されても、とてもやる気にはなりません。
生徒に合わせて教材を作成することが求められています。

（例）

• 生徒の好きなキャラクターをプリントに組み合わせる。
• 問題を解決ゲーム型にして作成する　　など

キャリア教育についての知識

近年は塾講師が生徒の進路の相談に乗ることも多くなってきました。
将来を見据えて進学する先を一緒に決めていくことも今の塾講師には求められています。
世の中の仕事、学校などある程度の知識がある人が生徒にとって必要なのかもしれません。

世の中の流行に敏感な心

生徒とのコミュニケーションは世間話から始まります。
生徒が興味を持っていることは最低限把握しておくと、より深く一人ひとりと向き合うことができるようになります。
アニメ、ドラマ、ゲーム、スポーツなど、たくさんのことに興味を持ち、触れておくことが必要となります。

まとめ

現在の子どもには、勉強を教える前の段階のコミュニケーションがより一層重要になっています。好きなもの、苦手なもの、胸の奥に秘めた想いなど、大抵の生徒はすぐには打ち明けてくれません。
勉強を教えながらも一人ひとりの心理を読み解いて心を開いてもらい、初めて勉学が成立します。
現代の子どもは思っているよりもずっとしっかりとしています。塾講師も時代に合わせて進化していかなければなりません。採用はその第一歩です。

自分の教室の特徴をしっかりと提示し、そのうえでどんな人を求めているのか、ターゲットを定めて有効応募を増やしていきましょう。特に学歴や学力にコンプレックスがあるために塾講師を諦めてしまう学生が多いです。
小学生だけ、中学生だけをの担当を可能にして学力の幅を広げていくことも、応募を増やす1つの手になります。ぜひ活用してみてください。

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