
トラコム社員がお届け!
人材を雇用する方法には、さまざまな選択肢があります。その1つが、日本では2009年にサービスを開始したIndeedです。Indeedを使ってみたいと考えつつも、「一般的な求人サイト(転職サイト)とは何が違うのか」と疑問に思っている採用担当者様も多いのではないでしょうか。
当ページでは、Indeedと一般的な求人サイトとの違いについて、料金やサービス内容などを詳しく解説します。「自社ではどちらを活用すべきなのか」など、迷ったときの参考にご利用ください。
まずは、Indeedと一般的な求人サイト(転職サイト)の主な違いを一覧表でご覧ください。
Indeed | 一般的な求人・転職サイト | |
料金形態 | 無料・クリック課金型 | 掲載課金型 |
採用単価の相場 | 5万~10万円(※) | 10万~30万円 |
掲載方法 | 直接投稿・連携ATSから投稿 | 担当者と相談しながら掲載 |
掲載期間 | 期限なし | 1週間~数ヶ月などプランに応じた期限あり |
運用の手間 | あり | なし |
求人内容の変更 | いつでも・何度でも可 | 不可 |
※トラコムが独自に調査した、Indeed掲載時の目安です。今後変わる可能性があります。
このように、料金やサービス内容にそれぞれ違いがあります。これまでに一般的な求人サイトしか利用したことがないと、最初はIndeedの仕様に戸惑うことがあるかもしれません。
Indeedを有効活用するには、一般的な求人サイトとの違いを把握しておくことが重要です。以下に、表の各項目の違いを詳しく解説します。
Indeedは無料で求人を掲載でき、オプションの有料掲載を利用する場合は「クリック課金型」という料金形態が採用されています。
クリック課金型とは、ユーザー(求職者)がIndeedに掲載されている求人をクリックするたびに料金が発生する仕組みのことです。クリック課金型のメリットについて詳しくは、「クリック課金型で低リスクの運用ができる」の項目をご覧ください。
これに対し、一般的な求人サイト(転職サイト)の料金形態は「掲載課金型」です。求人を出すこと自体に費用がかかるため、最終的に採用した人数に関係なく一定の料金を支払うことになります。
Indeedと一般的な求人サイトでは料金形態が違うため、採用単価(従業員を1名採用するためにかかる費用)も異なります。
それぞれの採用単価の相場は、以下の表の通りです。
採用単価相場 | |
Indeed | 5万~20万円 |
一般的な求人サイト | 10万~30万円 |
Indeedの採用単価は、トラコムの運用実績に基づく参考値です。実際の採用単価は業界・業種によって大きく異なります。詳しくは下記ページをご参照ください。
Indeedの掲載効果をシミュレーションで解説!応募単価・採用単価の目安
一般的な求人サイトの採用単価は、厚生労働省が公表した「採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査 報告書」より、「1件あたりの平均採用コスト」のデータを参考にしています。同報告書によると、非正社員の採用単価平均は「10.8万円」で、正社員は「28.5万円」と、雇用形態によって採用単価が異なります。
実際の費用についてはケースごとに異なるものの、相場としてはIndeedの方が採用単価を抑えられる傾向です。
Indeedへの求人掲載方法は2種類があります。
上記のように、Indeedには広告代理店などを通さず、自社で求人の作成・投稿から採用までを完結できるシステムが用意されています。もちろん、専門家のサポートを希望する場合には、代理店のサポートを受けながら利用できます。
一方で、一般的な求人サイトは代理店と契約し、担当者を通して掲載するのが基本です。そのため、まずは自社に合った代理店を探す必要があります。
Indeedは、求人情報の掲載期間に制限が設けられていません。そのため、常に求人を出しておき、自社に合う人材がいれば採用するという使い方も可能です。
一方、一般的な求人サイトの場合、各プランに応じて掲載期間が決まっているため、掲載期間が過ぎれば自動的に掲載が終了します。再度掲載したいときは、新たに申し込みをしなければなりません。
Indeedに掲載する求人情報は、たとえ掲載開始後すぐにでも内容を変更できます。変更回数に制限はなく、いつでも・何度でも修正が可能です。そのためキャッチコピーや求人に含めるキーワードなどの修正を繰り返しながら、効果の出やすい求人原稿の書き方を探っていくことができます。
しかし、一般的な求人サイトの場合は、求人を掲載後は修正できないことがほとんどです。後から直したい表現や付け加えたいキーワードが出てきても、基本的には次回以降の掲載で修正することになります。
Indeedでは分析・改善などの「運用」に手間がかかることがあります。思うように効果が出ない場合、クリック率などのデータを分析して、必要な調整を繰り返し、効果を高めていく作業が必要です。
一方で一般的な求人サイトは、求人の掲載がスタートしたら基本的に修正ができないため、分析・改善の手間が必要になることはありません。これは、担当者の負担が軽いというメリットでもありますが、前述の通り「掲載終了まで改善できない」というデメリットでもあります。
この点、Indeedは「分析・改善によって効果を高められる」というメリットがあるともいえます。
このようにIndeedは、従来からある一般的な求人サイトとは異なる特徴を持つサービスです。人材の採用にIndeedを活用するのであれば、利用前にメリットとデメリットも把握しておきましょう。
Indeedのメリット・デメリットはそれぞれ以下の通りです。
メリット | ・採用まで完全無料でも利用できる ・クリック課金型で低リスクの運用ができる ・Indeed PLUSでリーチを拡大できる |
デメリット | ・運用のノウハウが必要 |
それぞれ順番に解説します。
Indeedは無料で求人を掲載できます。採用に至った場合の成果報酬なども発生せず、完全無料で使うことも可能です。
有料掲載はあくまでもオプションであり、無料掲載でも十分に掲載効果を出すことは可能です。もちろん、求人原稿の作成をはじめとする一連の業務をこなすには、人件費や通信費などのコストがかかりますが、サービスそのものには費用が発生しません。そのため、一般的な求人サイトやフリーペーパーといった別の施策と併用するのにも向いています。
また、募集期間に特に期限を設けていない場合や、良い人材がいれば随時採用したい場合など、長期にわたって掲載したいケースにもマッチします。
Indeedの有料掲載は、求職者が求人情報をクリックしたときに初めて費用が発生するクリック課金型です。つまり、基本的には求職者が「この求人を詳しく知りたい」と興味を持ったタイミングで課金されるため、無駄な費用が発生しにくい仕組みになっています。
また、予算を柔軟に設定可能で、少額から利用できる点もメリットの1つです。無料でも利用できるため、「まずは無料で掲載し、様子を見ながら予算を決めて有料掲載も利用する」といった運用も可能です。
一方の一般的な求人サイトは掲載時に料金が発生するため、場合によっては思うように閲覧数を集められず、費用が無駄になってしまうリスクがあります。
Indeedで有料掲載をすると、求人配信プラットフォームの「Indeed PLUS」を利用できます。Indeed PLUSを利用すると、Indeedに掲載した求人を「リクナビNEXT」や「タウンワーク」といった連携求人サイトにも配信できる可能性があります。(※1・2)
Indeed PLUSによる配信先は求人の内容などに応じて自動で決まるため、手動で選ぶことはできませんが、リーチできるユーザー層を広げるのに役立ちます。
Indeed PLUSについての詳細は、こちらのページをご参照ください。
Indeed PLUS(インディードプラス)の掲載方法・料金の違いを解説
※1 Indeed PLUSは配信最適化の結果、複数ではなく単一の連携求人サイトにのみ掲載される場合があります。掲載対象となる連携求人サイトの種類や掲載可能時期は変更の可能性があります。
※2 Indeed PLUS 連携求人サイトは随時追加予定です。掲載対象となる連携求人サイトの種類や掲載可能時期は変更の可能性があります。主なIndeed PLUS連携求人サイト一覧はこちらをご参照ください。
Indeedは無料でも利用でき、掲載期間の制限が無いことから求人の掲載数が多く、自社の求人が埋もれてしまうことがあります。そのため効果的に採用につなげるために専門的な運用ノウハウが求められます。キーワードの選定や予算設定、効果分析などに関するノウハウがないと、成果が出にくいのがデメリットです。
一方の一般的な求人サイトは、掲載期間が決まっているため競合する求人数が比較的少なく、求人を目立たせるオプションも充実しているため、ノウハウのない企業でも採用につなげやすくなっています。
ただしIndeedも、ノウハウや実績を持つ広告代理店にサポートを依頼すれば、ノウハウを持たない企業でも効果的な運用が可能です。
一般的な求人サイト(転職サイト)のメリットとデメリットについても確認しておきましょう。主なメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | ・短期間で採用につなげやすい ・スカウトメールを送信できるサイトもある ・料金が決まっていて変動しない ・特定の職種に特化したサイトがある |
デメリット | ・コストが無駄になるリスクがある ・分析・改善のサイクルが長い |
それぞれ順番に解説します。
一般的な求人サイトは、短期利用が前提のサービスです。掲載期間が最初から決められているため、「新着の求人は上位に表示される」のように、掲載してすぐに応募が来やすい仕組みがあります。また、求人情報を目立たせるオプションが用意されているサービスも少なくありません。そのため「できるだけ早く採用したい」といった急募の求人にも適しています。
一般的な求人サイトには、企業側から採用ターゲットとなる人材にメールを送信して応募を促す「スカウトメール」を送信できるサービスもあります。
求人を掲載するだけでは、採用ターゲット像にマッチする人からの応募が来るとは限りません。この点、スカウトメールを活用すれば、企業が採用したいと思う求職者にターゲットを絞って直接アプローチできます。
Indeedを直接投稿で利用する場合、スカウトメールには非対応です。ただしスカウトメールの機能がある「Airワーク採用管理」などのIndeed PLUS連携ATSを利用すれば送信できます。詳しくは以下のページをご参照ください。
Airワーク 採用管理のアプローチ機能とは?送信代行サービスはトラコムにお任せ
スカウトメールについて詳しくは、こちらのページで解説しています。
スカウト型採用とは?効果的なメール文例のポイントや代行費用などを解説
掲載課金型の一般的な求人サイトでは、基本的に掲載プランごとに料金があらかじめ固定で決まっているため、費用が後から変動することがありません。事前に決まった金額を支払うだけで済むため、予算の見通しが立てやすく、管理がシンプルになるというメリットがあります。
一般的な求人サイトには、「看護」「介護」「物流・ドライバー」など、特定の業種や職種に特化したサイトが存在します。業種や職種を問わず掲載できるIndeedの場合、「経験者からの応募がなかなか来ない」など、業種・職種によっては条件にマッチする人材からの応募を集めるのが難しいことがあります。
特に専門性が高い職種や、資格が必要な人材を募集する場合、幅広い業種・職種を網羅するサイトよりも、特化型のサイトに掲載する方が効率的なことがあります。
業界・職種特化型の求人サイトについては、こちらの記事をご参照ください。
▼介護業界
介護業界の採用におすすめの求人メディア・サービス・手法21選と成功ポイント
▼警備業界
警備業界の採用におすすめの求人メディア・サービスと掲載の成功ポイント
▼運送業界
運送業界の採用におすすめの求人サービス・サイト16選
▼飲食業界
飲食業界の採用におすすめの求人サービス・サイト16選
一般的な求人サイトでは、掲載しても必ずクリックや応募につながるとは限りません。掲載すること自体に費用がかかるため、高い費用をかけて求人を掲載しても、1名も採用できずに終わる可能性もゼロではありません。
一方でIndeedの場合、求人情報がクリックされなければ費用が発生することはないため、無駄なコストが発生するリスクを避けて利用できます。
一般的な求人サイトは、掲載後に求人原稿を修正できないサイトが多く、分析・改善がしにくい点もデメリットです。修正や改善をするとしても、掲載が終了してから振り返りを行い、次回の掲載時に反映させることになります。求人の掲載期間は数週間から数ヶ月ほどが目安で、どうしても分析・改善のサイクルが長くなります。
Indeedであれば、掲載後すぐにでも内容を修正でき、修正回数の制限もありません。分析・改善のサイクルが短く、掲載しながら効果を高めていくことができます。
求人掲載を検討する際、「Indeedと一般的な求人サイトでは、結局どちらがいいのか」と迷う採用担当者様は多いのではないでしょうか。ここでは、Indeedをおすすめできる企業と、一般的な求人サイトをおすすめできる企業の特徴をそれぞれ解説します。
Indeedは、以下のようなニーズのある企業におすすめです。
Indeedの大きな特徴は、無料かつ無期限で求人を掲載できる点です。そのため募集に具体的な期限を設けず、長期的に募集したい企業に向いています。長期募集は掲載費用がかからないIndeedに任せ、急な欠員補充などで今すぐに採用したい場合のみ一般的な求人サイトを使うといった使い分けもおすすめです。
また、Indeedでは求職者が「キーワード」と「勤務地」で検索するシステムになっているため、特定のエリアを狙った限定的な求人でも効率的に募集できます。
以下のようなニーズのある企業には、一般的な求人サイトがおすすめです。
一般的な求人サイトは基本的に掲載期間が決められているため、掲載される求人が次々と入れ替わります。そのため膨大な数の求人に埋もれにくく、さらに求人を目立たせるためのオプションが用意されているサービスも少なくありません。そのため短期ですぐに採用につなげたい場合に適しています。
またIndeedのような効果分析・調整など運用の手間をかけられない場合には、掲載後は基本的に応募を待つだけの一般的な求人サイトが適しているでしょう。
Indeedと一般的な求人サイトは、それぞれ特徴が異なるため、併用するのもよい方法です。ただし、サイトごとに応募データを管理するのは手間がかかるため、ATS(採用管理システム)を使って業務を効率化することをおすすめします。
ATSを導入することで、複数の求人サイトから応募者情報を自動的に取り込むことができ、採用に関するデータを一元管理できます。
なおIndeed PLUS連携ATSなら、Indeedおよび連携求人サイトへの掲載も、ATSの管理画面上から実行できます。Indeedに対応したATSについては、こちらのページをご参照ください。
Indeedエントリー対応のATS・連携パートナー9選|導入メリットと選び方を解説
Indeedと一般的な求人サイトは、求人を掲載できる点は共通しているものの、費用や特徴、利用方法には大きな違いがあります。どちらを利用するべきかは、企業の採用ニーズによって異なるため、一概に断言することはできません。採用業務の効率を高め、成果へと結びつけるには、それぞれの違いを把握したうえで自社の採用スタイルに合ったサービスを選ぶことが重要です。
「Indeedを利用してみたいが、運用ノウハウがない」「自社の採用ニーズに合う求人サイトが分からない」など、求人メディア選定でお悩みの際は、ぜひ弊社トラコムへご相談ください。
トラコムでは、求人サイトの選定やIndeedの運用代行、ATSの導入支援など、採用に関する幅広いサポートをご提供しています。自社に合った求人メディアを選ぶことは、成果を生むための第一歩です。Indeedや求人サイトに関するお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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