リクナビがリニューアル！変更ポイントや新しい便利機能を紹介

リクナビは2027年版からリニューアルされます。新しい機能をフル活用するために、従来のリクナビから変更されたポイントや、リニューアルの背景などを確認しておきましょう。

当ページではリクナビがリニューアルされるポイントや、リニューアルの背景、新しい機能のメリットなどを詳しく解説します。

リクナビが2027年版からリニューアルされる？

リクナビは2027年版からリニューアルされ、卒業年度に関係なく1つのサイトに統合されます。

これまでは「リクナビ2025」「リクナビ2026」など卒業年度ごとに異なるサイトが公開されていましたが、2027年版以降は同じ「リクナビ」として、2027年卒以降の全学生が1つのサイトを利用することになります。

また従来は「掲載課金型」で、求人を掲載する際に料金がかかっていましたが、リニューアル後は「クリック課金型」で、掲載時の料金はかかりません。

学生とマッチングを促進する新しい機能も、いくつか追加されます。詳しくは以下に解説します。

リクナビがリニューアルされるポイント

2027年版からのリクナビの主なリニューアルポイントは以下の4つです。

• 卒業年度に関係なく全学年が対象
• 企業単位ではなくコース（仕事・職種）単位で掲載
• クリック課金型の料金形態
• 学生の利用を促進する便利機能の導入

それぞれ以下に詳しく解説していきます。

卒業年度に関係なく全学年が対象

リクナビはこれまで、卒業年度ごとに別々のサイトが公開されていましたが、リニューアル後は統合され、全学年（2027年卒以降）が対象になります。

つまり就活中の学生だけでなく、これから自分のキャリアについて検討していく低学年も同じサイトを利用するようになります。

そのためリニューアル後は、同じサイトでインターンシップやキャリア教育プログラムなど、低学年向けの募集を掲載することが可能です。

企業単位ではなくコース（仕事・職種）単位で掲載

従来のリクナビでは「企業別」に求人を掲載していましたが、リニューアル後は仕事・職種ごとの「コース別」に掲載されます。

つまり「どの企業が自分に合っているか」という基準よりも、「どの職種が自分に合っているか」を軸に探しやすい形式での掲載です。

そのため企業は会社の知名度だけでなく、「仕事内容の魅力」や「学生の興味関心とのマッチ度」などでアピールしやすくなりました。

クリック課金型の料金形態

従来は掲載するだけで料金がかかりましたが、リニューアル後は「クリック課金型」の料金形態に変更されます。

クリック（閲覧）されなければ料金が発生しないため、「掲載してもほとんど応募が来ない」といった無駄なコストが発生するリスクを抑えて、効率的な運用がしやすくなります。

リニューアル後の料金形態について詳しくは、「リニューアルされたリクナビの掲載料金」をご参照ください。

学生の利用を促進する便利機能の導入

リニューアルにより「レジュメ」や「ガクチカAIアシスタント（導入予定）」など、学生が利用しやすくなる便利機能が導入されます。

便利機能によって学生にとっての利便性が高くなり、利用ハードルが下がることで、応募率アップが期待できます。

新機能について詳しくは、当ページの「リクナビのリニューアルで導入される便利機能」をご参照ください。

リクナビがリニューアルされる背景

リクナビがリニューアルされる背景として以下の2点が挙げられます。

• 「企業」を軸に選ぶことが難しいと感じる学生が増えている
• 低学年から就職活動をする重要性が高まっている

リクルートはリクナビのリニューアルの背景として「2024年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」のデータを挙げています。

上記調査では、就職活動を実施した際の不満について、学生の57.6％が「エントリーの際に、自分に合う企業が分からなかった」、58.3％が「就職先を決定する際に、自分に合う企業が分からなかった」と回答。多くの学生が「企業選びの難しさ」を不満として挙げていることが分かります。

また大学1・2年時にキャリア教育などのイベントに参加したことがある学生のうち、51.4％が「自己理解が深まり、自己分析がはかどった」と回答。低学年から就職活動をすることが、学生の自己理解の促進につながっていることが分かります。

こういった要素を背景に、リクナビでは「コース別の掲載」「卒業年度に関係なく全学年が対象」といったリニューアルが行われました。

リクナビのリニューアルで導入される便利機能

リニューアルされたリクナビでは、以下のような機能が追加されます。

• レジュメ機能
• レコメンドフィード
• ガクチカAIアシスタント（導入予定）

それぞれどのような機能なのか、以下に詳しく解説していきます。

レジュメ機能

レジュメ機能とは、学生が簡単にプロフィールを作成できる機能です。

レジュメ機能を利用することで、学生は質問への回答を入力していくだけで、簡単に企業に提出可能なプロフィールを作成できます。

レコメンドフィード

レコメンドフィードは、学生にマッチしそうな求人をおすすめ表示する機能です。

レコメンドフィードでは、例えば「注目企業」「好きに関連」「1day開催」「オンライン」「専攻に関連」「自宅付近で開催」など、さまざまな切り口でおすすめの募集が表示されます（※）。

興味・関心や自宅のエリア、閲覧履歴などのデータを元におすすめの募集が表示されるので、学生は自分にマッチする募集に出会いやすくなります。企業側から見ると、自社とマッチする学生とのマッチング率の向上が期待できる機能です。

※レコメンドフィード機能のさまざまな切り口は、今後、変更・追加される場合があります。

ガクチカAIアシスタント（導入予定）

ガクチカAIアシスタントは、ガクチカ（学生時代に力を入れたこと）を生成AIの支援で簡単に作成できる機能です。

ガクチカAIアシスタントでは、テーマを選択して4つの質問に回答するだけで、簡単にガクチカを自動生成できます。生成された素案を元に、ブラッシュアップしていくだけで、学生は簡単にガクチカを作成することが可能です。

こちらもレジュメ機能と同様に、学生がガクチカを作成しやすくなることで、応募のハードルを下げることにつながる機能です。またガクチカの作成を通じて学生の自己理解が促され、自分に合った仕事が明確になり、企業にとっては採用マッチ度が高まるメリットが期待できます。

リニューアルされたリクナビを利用する企業側のメリット

リニューアルされたリクナビは、採用活動に利用する企業側にとって以下の4つのメリットがあります。

• 仕事内容の魅力で応募を集められる
• 導入コストを抑えて利用しやすくなる
• 学生との早期接触がしやすくなる
• 学生と効率的にマッチングできる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

仕事内容の魅力で応募を集められる

リニューアルされたリクナビは仕事・職種単位のコース別での掲載のため、企業の知名度などより「仕事内容の魅力」で勝負できます。

近年、就職活動の方法も変わってきており、「企業」ではなく「仕事（勤務地・職種・仕事内容）」を軸に求人を探す学生が増えています。そのため現在は、仕事内容が魅力的であれば、企業の知名度が低くても応募を集めやすい時代です。

その流れを後押しする「コース別」の掲載がリクナビに採用されたことで、仕事内容の魅力を訴求ポイントにした採用がしやすくなりました。知名度などの面で「自社は不利だ」と感じている企業にとっては、大きなメリットです。

導入コストを抑えて利用しやすくなる

リニューアル後のリクナビは「クリック課金型」の料金なので、コストを抑えて導入しやすくなります。

従来の掲載課金の場合、大きな初期費用が必要なので、導入のハードルはやや高いものでした。

リニューアル後はクリックされた分の費用しか発生しないので、従来よりも少ない予算でスタートできます。予算を適切に調整することで、必要以上のコストがかからないようにしながら利用することが可能です。

学生との早期接触がしやすくなる

卒業年に関係なく利用できるようになり、学生との早期接触のために活用しやすくなった点も、リニューアルされたリクナビのメリットです。

新しいリクナビは、新卒求人だけでなく低学年向けの「インターンシップ」や「キャリア教育プログラム」の募集のためにも活用できます。

特に「キャリア教育プログラム」は採用に直結しない募集のため、あまり予算を割けないケースもあり得ますが、クリック課金型なので予算を抑えて募集することが可能です。

学生と効率的にマッチングできる

新しいリクナビでは、レコメンドフィードが実装され、自社とのマッチ度が高い学生と自動的にマッチングしやすくなりました。

これまでは学生側が検索する方向性でしかマッチングできませんでしたが、レコメンドフィードがあることで、学生が考えていなかったような切り口で、学生にマッチする求人・募集が表示される可能性があります。

企業にとっては応募数が増える効果が期待でき、自社に興味を持つ学生と効率的にマッチングしやすくなるメリットにつながります。

リニューアルされたリクナビの掲載料金

リニューアルされたリクナビは「クリック課金型」です。掲載時の料金は無料で、学生が求人をクリックしたときのみ料金が発生します。

あらかじめ予算上限を設定でき、予算を超過しないように運用することが可能です。募集案件を増やしても追加料金は発生せず、クリックされた分の料金だけが発生します。そのため職種・エリアごとに細かく分けて募集することが可能です。

特に応募を集めたい募集案件に予算を集中させたり、応募人数が充足した募集は掲載を止めたりなど、予算配分を柔軟に調整しながら運用できます。

求人、オープン・カンパニー、キャリア教育プログラムいずれの募集についても、同様の料金形態です。

ちなみにリクルート系の他のサイトについても「Indeed PLUS」と呼ばれる求人配信プラットフォームを使うことで、クリック課金型での募集ができます。

まとめ

リクナビは2027版以降リニューアルされ、卒業年度に関係なく全学年（2027年卒以降）が同じサイトを利用することになります。料金形態は「クリック課金型」に変更され、リスクを抑えて低予算からでも利用できるようになりました。

レジュメなど学生の利便性を高める機能も追加され、学生が応募しやすくなる工夫もなされています。レコメンドフィードが実装され、自社にマッチする学生と出会いやすくなった点もメリットです。

新卒採用の際には、リニューアルされて使いやすくなったリクナビの導入をご検討ください。

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