学生・主婦・フリーターなど…一括りにしていませんか？効果的なターゲット設定とは

人事担当の方とお話しをさせて頂く機会が多くありますが、最近はよく「どんな方でもいい」とターゲットを広げて募集される傾向にあります。しかし、「誰でもいい」は誰にも響かない原稿にしてしまうことになります。ここでは、なぜターゲットをしっかり絞って原稿を打ち出すことが必要なのかと、実際の手順をご説明します。

ターゲットの設定方法

ターゲットが決まっていない。とりあえず面接に来てほしい！
そういった考えをお持ちの担当者の方もいるかと思います。

実際、高校生、大学生、フリーター、主婦(夫)、シニアなど幅広く募集したいこともあると思います。
ただ、一つの属性の中でも、詳細条件を絞ることが募集を出す際には大切となります。

まず、学生といっても大学に入ったばかりの1年生と、就活を終えた4年生では、
アルバイトに対しての考え方が変わってきます。
働き方の違う学生に対して一つの「学生」という属性で一つにしてしまうと、響くものも響かなくなってきます。

そういったことを踏まえ、ターゲットを設定するために
一つの属性でも細分化していくことからスタートしましょう。

ターゲット設定で必要なこと

いざターゲットを設定しろと言われても、難しいと思われるかもしれません。
しかし、難しいものではなく、いたってシンプルな考え方で設定することができます。

まず、今働いているスタッフの方のタイプを分析することです。

会社・店舗全体はどういう雰囲気なのか。
また、現在活躍しているスタッフはどういうタイプの人間が多いかなどを考えていくと、
それがターゲットとなる場合がほとんどです。

そこに、今回の募集では特にどういう人がほしいのか、
どの時間帯、勤務形態で入ってほしいかを加えていきます。
絞りすぎると応募数を減らしてしまいますが、できるだけ細かくターゲットを絞っていき、
原稿に落とし込むことが大切です。

例えば学生…

高校生・大学1年生の場合、バイトデビューやバイト経験が少ないことが考えられます。
そういった不安のある学生に対しては、研修制度や初バイトの不安を解消できるような
文言を入れてあげると効果的です。

反対に大学3・4年生になると、就活や卒論などがあるため、シフトの融通が利きやすいことや、
1・2年生の時よりもたくさんの時間帯に入り稼げるようになった例などを入れてあげると
反応が良くなってくるものです。

このように一つの属性の中でも細かく細分化していき、
その人に向けた言葉を原稿内に盛り込んでいく必要があります。

例えば主婦…

主婦(夫)を採用すると、家事や育児などの業務で培われたスキルが、仕事に活かせることが多く、
企業側にも大きなメリットがあるといわれています。
また、求職者の中で「現在働いていないが、働きたいと思っている主婦(夫)」は330万人と
同条件のフリーターの数よりも多いことがわかっています。(就業構造見本調査参照)

では、どのようにして主婦(夫)を採用していけば良いのか。
どういった文言や表記をすれば主婦(夫)の方が応募してくれるのか。
ポイントは大きく分けて二つです。

まずシフトを細かく記載し、開始時間と終了時間をしっかり明記することです。
シフト例として細かく時間帯を分けて表記することも効果が見込めます。
そして、家事や育児と両立しながら働きたいと考えている主婦(夫)には
シフトを柔軟に対応できる工夫や環境を用意することも応募数の増加につながります。

主婦(夫)の採用のことをもう少し…

最近、タウンワークでも主婦(夫)の採用に力を入れています。
主婦(夫)ページを常設したり、主婦(夫)をターゲットとしたサンプリングやイベントを行っています。

そこで、主婦(夫)はなぜ、何のために仕事をするのかを考えてみました。

主婦(夫)をターゲットに「仕事をする目的は何か」リサーチしたところ、
「貯金をするため」「生計の維持」などの収入面の理由の他に
「自分が成長するため」「視野を広げるため」「社会とのつながりを得るため」など
社会とのつながりを目的に働いている主婦(夫)も多いことがわかりました。
（2015年5月　株式会社リクルートジョブズリサーチセンター「主婦の就業に関する1万人調査」）

収入面を重視する声が多いのも事実ですが、やりがいや職場環境の雰囲気などを
原稿に落とし込んでみることで、「社会とのつながりを持ちたい」と思っている主婦(夫)に
しっかりアプローチできるのではないでしょうか。

採用活動を進めていく中で、企業様それぞれに課題があるかと思います。
弊社ではその課題解決に向け、様々な資料を基にご提案させて頂くことが可能です。
お力になれることもあるかと思いますので、お気軽にお問い合わせください。