あのお店のアルバイト定着率が良いのはなぜか―フリーター・学生の事情―

「フリーターや学生が採用できない。」「採用したのに、すぐに辞めてしまった。」こうなってしまっては、せっかく出した広告費用も、採用に費やした労力・人件費も無駄になってしまいます。一方で、あるお店は1度採用するとなかなか辞めない。フリーターも学生も採用できている。なぜでしょう？採用コストを削減する為、フリーターや学生が何を基準に働く場所を決定しているのか、一緒にみていきましょう。

変えられる条件・変えられない条件

働く場所を決める軸というものがあります。
変更できる条件と変更できない条件に分けて考えていきましょう。

変更できない条件

・仕事内容
・業種
・勤務地
・給与

これらはより内容を詳細に書くことで、採用の幅を広げることも可能となります。
また、より具体的に書くことで、応募者の数は増加します。

例えば…
『シフト相談OK!』よりも『週1日～などのシフト相談OK』など。
数字で書くと、より具体性が上がるのです。

一方、応募者が変更できるかもしれないと考えている条件はなんでしょうか。

変更できる条件

・勤務時間
・勤務日数
・給与以外の待遇

これらは、求人内容を緩和することや、実際に面接で話すことで、採用に至る可能性が高まります。

学生が求める待遇・定着率がいい理由

学業・部活・サークルが生活の主になる学生。
それらに支障がでるところでは働けない結果が出ています。

職場にあれば、選びたいと思う待遇

・シフト自己申告
・まかない食事補助
・髪型・髪色自由

1年以上勤務できた人が、続けられた理由

・店長・バイト仲間が良かった。分からないことも丁寧に教えてくれた。
・急なシフト変更や休みにも対応してもらえた。
・学業を優先に、その時の都合に合わせてもらえた。

また、週2日～・1日4時間～の勤務条件は、学生にとって応募しやすいという結果も出ています。

このように、学業やプライベートを優先でき、
楽しく働ける環境は学生の応募・定着率を上げることにつながります。

また、内定承諾をするときも、「職場の雰囲気」や「面接時の丁寧な対応・説明」が重要であるといえます。

フリーターが求める待遇・定着率がいい理由

Wワークで働く方も多いフリーター。
1度働くと長く勤務し、シフトも多く入るため、学生や主婦に比べ、多くの仕事を覚えることができます。
そのため、昇給などを求める方も多くなる傾向にあるようです。

職場にあれば、選びたいと思う待遇

・ボーナス・賞与あり
・昇給あり
・Wワーク

1年以上勤務できた人が、続けられた理由

・仕事内容が合っていた。
・仕事内容はキツかったが、人間関係が良かった。
・生活費を稼ぐためなので、WワークもOKしてくれた。

また、週4日～・1日5時間～が働きたい時間・日数となっています。

フリーター採用にはWワークの承認やシフトの融通が利くこと、
その他に昇給や、学生よりも仕事内容を重視する傾向があるため、具体的にどんな仕事をするのか記載する必要があります。

求人を出す際には、その原稿を見て、そこで自分が1日どう働いているか想像できるかどうかが重要となります。

まとめ

普通に働いているとわからない、なかなか気付かない学生やフリーターの視点があります。
まずは多くの人の話を聞いて、働く条件を変更したりすることで、応募増加の可能性も高まります。

少しずつでも求職者に沿った定着率の良い職場環境が整えば、
人材が育ち、店の回転率も良くなり、コスト削減や企業の売上貢献にもなるのではないでしょうか。

採用のことでお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。

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