元携帯電話のショップ店長が教える、効果的なターゲット設定と採用手法

時代が移りゆく中、劇的な環境の変化が続いている携帯業界。多種多様なサービスにご多忙と存じております。そんな中、従業員の採用・定着に苦戦を強いられる人事担当者様、代表者様は、少なくないのではないでしょうか。このコンテンツでは、そんな携帯業界の人事担当者様や代表者様に、私が過去に携帯ショップで働いていた現場での目線と、現在の採用関連の仕事に移ったことで見えてきた、課題やその打ち手などを共有させて頂きます。

転職希望者の少ない携帯業界

携帯業界の採用難易度は？

2016年9月時点で、全国の有効求人倍率は1.38倍。販売職は1.3倍と平均より低い水準にあるにも関わらず、他の職種と比べて採用が進まないケースがよく見られます。

その原因として考えられることの一つは、携帯業界への求職者の流入が少ないことが挙げられます。サービスが多種多様になり、ますます便利になる反面、働く側としては「覚えることが多そう。」「難しそう。」そんな言葉をよく耳にします。そういった背景から、異業種からの転職者が少ない業界となってしまっています。

なぜ定着しないのか？

今や日常生活やビジネスにおいて、必需品と言っても過言ではない携帯電話。企業として安定するイメージを持たれる方も多くいらっしゃいました。しかしながら、定着率に悩まれる業界でもあります。何故定着しないのでしょう。

実際に携帯電話のショップ店員として働いていた私が見てきた限り、退職理由の多くは勤務時間でした。接客・販売・サービス業だと、どうしても勤務時間が長くなりがちで、プライベートの時間を優先する若年層にはつらい印象を与えてしまいます。

効果的なターゲット設定と原稿の打ち出し方

採用に向けたターゲットの選定

では、これらのようなマイナスイメージや長時間勤務のある仕事で、どうすれば人員確保に繋がるのでしょうか。
まず、具体的な求職者像を明確にする必要があります。

携帯電話のショップ店員。携帯電話が好きな人や、人と接する接客業が好きな人。このような求職者であれば、求人を出せばある程度応募してきてくれると思います。
ただ、上記のような考えの求職者も年々減ってきているのが事実です。

では、具体的にどのような求職者をターゲットにするべきか。結論から言いますと、経験者です。

管理職までの経験があれば、他の職種でも挑戦出来るでしょうが、多くの方はそこに達する前に転職してしまいます。転職をする際にまず考えることは、自身の資格や経験を活かせる仕事かどうか。勿論、やりたい仕事が決まっている場合は別ですが、基本的には自己アピールし易い職種を選ぶ傾向にあります。

この点を踏まえると、経験者をターゲットにすることは、採用に繋げやすいターゲット設定と言えます。

原稿の打ち出し方やコンセプト

最後に、経験者を採用ターゲットにした際、 具体的にどのような原稿の打ち出し方が求職者に響くのか、どんなコンセプト設定をするべきかをご説明します。

求職者が最も気にすることは、キャリアパスが具体的であるかどうか

副店長、店長、エリアマネージャー等、様々な役職がある中で、実際に一スタッフから役職まで上り詰めた方の例を具体的に記載してあげることが効果的です。
経験者だからこそ、今後のキャリアアップやキャリアパスに可能性を感じ、転職意欲を引き出します。

待遇面がしっかりアピールできているか

携帯電話のショップには代理店も多数有りますので、店舗は数多くあります。
資格手当や休日日数など、代理店や店舗毎に違う中で、扱う商品やサービスは同じで今いる会社よりも条件が良ければ、転職に踏み出すケースもあります。

まとめ

私も携帯電話のショップ店員として働いていましたが、現場を離れ、多くの求人広告に触れながら、まだまだ改善の余地は残されている業種だと常々感じています。

今回、実際に多い退職理由をご紹介しましたが、現場を見ていたからわかる業界のことなど、今後も御社の採用成功に繋がるよう色々とご紹介できればと思っています。

またこのコンテンツを読んでいただき、御社の新しい可能性や、気付きに繋がれば幸いです。