地域性・自治体の取り組みを知って、うまく中途採用ができる会社に！＠福岡県

ここ数年で、「住みたい街」とよく名前が挙がるようになった福岡県。人口が増加する中で、雇用の現状はいかがなものなのでしょうか。地元企業、新規参入を検討している企業どちらも採用が成功し、地域と企業両方の活性化を目指すには？

最近の福岡県人気はすごい！

福岡県出身の芸能人も多く、テレビで取り上げられることが増えたことにより、
注目が集まっている街と言っても過言ではないでしょう。

最近では、全国区の有名人が福岡ローカルの番組を持つなんてこともあるぐらいです。
なぜそんなに人気なのでしょうか？地元の方なら「当然！」と思うことも多々あるかと思いますが、
人気とされる所以も少し探ってみましょう。

食べものにハズレがない！

福岡には名物がたくさんあります。明太子・もつ鍋・水炊き・ラーメン…
これ以外にもたくさんありますし、近海なので魚介類もとっても新鮮。
チェーン店よりも個人経営や地元企業が運営するお店がとても多く、
地元をこよなく愛する人々に受け入れられているのではないでしょうか。

コンパクトな街

福岡市の2大都市「天神」と「博多」は地下鉄でわずか3駅。バスで約10分。
新幹線の通る「博多」から「福岡空港」まではなんと2駅。
他県からの旅行者にはかなり驚かれます。ただそれがとても便利。

海・山・都市がそろっている

福岡の繁華街といったら、天神・博多・中洲などですが、
それぞれ徒歩でも行けてしまうぐらい近いのです。
それぐらいコンパクトなので、ちょっと車を走らせたり電車で数駅行くと、海や山があります。
都心からすぐに自然のある場所へ行けるというのも魅力ですね。

福岡県の人口推移

福岡県の人口は平成28年2月時点では510万2882人、平成29年2月現在で510万6811人と、4000人程増えています。
転入者1万7450人のうち、最も多いのが25～29歳の3148人です。(ふくおかデータウェブより)

25～29歳という、企業が中途採用をする上で最も欲しいとされる世代の割合が高いというのは、
転職市場はとても良い状況ともいえます。
理由としては、U・Iターン希望者の割合が多いということが考えられます。

■進学や就職を機に県外へ出た人たちが、結婚や転職を機にまた地元へ戻って暮らしたいという思いを持っているUターン
■その場所に興味があり、新しい生活をしたい、チャレンジしてみたいという思いのあるIターン

福岡県の雇用の現状

近年、求人数が求職者数を上回り、有効求人倍率が上昇傾向にあります。
全国的に上がってはいるものの、東名阪エリアと比較すると福岡県は少し下回っています。
つまり、企業側からすると他大都市と比べて採用がしやすい状況であるということです。

東京都…2.05％
愛知県…1.7％
大阪府…1.48％
福岡県…1.4％　　※2016年12月

企業の進出も盛んです。
2013年にはLINEが子会社(LINE Fukuoka株式会社)を設立しました。
福岡市は2014年に「グローバル創業・雇用創出特区」に指定され、ベンチャー企業の立ち上げを行ったり、
航空法の緩和により天神周辺ビルの増床、福岡空港のリニューアルなど大型の公共事業も活発に行われています。
さらに自動車産業の誘致を積極的に進めています。
2005年…トヨタ自動車九州/苅田町に工場設置
2008年…ダイハツ九州/久留米市に工場設置

それだけ企業が誘致され、土地開発も進んでいる中で、雇用の場は更に広がっていると言えます。

自治体や企業の採用への取り組み＠福岡

福岡での転職を目指す人の中には、Uターン希望者や女性比率が他県に比べて高いと言えます。

先述の通り、人口が増加している中で「やっぱり地元へ帰りたい！」と思う人が多いのではないでしょうか。
女性比率がなぜ高いかというと、未婚女性の割合が6:4で女性の方が多いのです。
それゆえ、働き盛りの女性が多いということでもあります。

Uターン希望者にとってありがたい制度を導入している企業も多数あります。
例えば、面接交通費の負担や、住宅情報を探してくれる企業もあります。

また、福岡県では女性だけに限らず、若者の結婚・出産・子育てをしながらも
安心して働くことができる環境をつくる取組みが行われています。
地元企業に関心を持ってもらえるように会社見学会、出前授業の実施、
小学校就学前までの乳幼児にかかる医療費の一部を助成したりと、長く働けるように自治体も工夫をしています。

そうした取り組みに賛同した企業が、男女ともに先々のライフステージの変化にも対応できるか否かが採用～定着、
企業発展への糸口になるのではないかと言われています。

採用成功に向けて

有効求人倍率が東名阪より低いといっても、やはり1倍を超えている以上、
企業側の採用は数年前と比べて困難になっていることは明らかです。
そんな中、今までの採用手法ではなかなか採用できないのが現実です。

求人広告はそんな中でも使い方次第でとても有効かつ、コストも比較的かかりません。

Uターンの20代半ば～30代前半の人をターゲットにするならば、
東名阪エリアで働いていたときよりも年収が下がる可能性があります。
それ以上の年収があるというならそこも魅力的ではありますが、
福岡県の平均年収は430万程です。(2015年)
ちなみに東京都は600万前後。200万も年収が下がると、
かなり生活レベルを下げないといけないんじゃないか…と不安に思う転職者も多いでしょう。

ただ、彼らは地元が好きで戻ってきたいという思いも強いので、「地元にどういった貢献をしているのか」、
あとは年齢的にもこの転職を最後にしたいと思う人も多いでしょうから、
「どれだけ長く安定した働き方ができるのか」も知りたいポイントです。
モデルとなる同世代の入社～現在の働き方を紹介したり、
地元企業との関わり方や事業内容について詳細に触れることはとても有益です。

それだけの内容を魅力的に、かつ行きたいなと思わせる原稿を世に出すことは、
多少費用がかかることではありますが、1名の採用にはその人の月収分の費用が必要とされています。
人材紹介だと倍以上の費用がかかります。(もちろん、それだけの即戦力やニッチな職種経験者を募る場合は有益です)
求人広告に限らず、ホームページの内容充実にも活かせるのではないかと思います。

ハローワークや自治体主催のイベントなど、
様々な機関をうまく使って採用活動を行うことが、昨今の求人市場ではとても重要です。

まとめ

いかがでしたか？
福岡県は本当に今アツいんです。
地元のものをこよなく愛する人々、それに魅了され移り住む人々…。
企業も同じです。
大手企業の本社が実は福岡にあるというところもあれば、
福岡に子会社を置く企業も多数。
地方都市の活性化は、日本全体が元気になる第一歩なのではないかと考えます。
そんな街をもっともっと盛り上げていきたいですね。