押さえておきたい求職者の心理～現場作業員編～

昨今、不人気職種として挙げられることの多い現場作業員。

このコンテンツでは、私が今まで担当したお客様からいただいたお話を基に、どんな原稿が見られ、求職者はどんな内容を気にしているのか。事例を踏まえ、ご紹介させていただきます。

現在の建設・土木業の採用環境は？

全国で見ても、全体平均が1.43倍と高水準を更新している中で、
建設・土木業は共に3倍を超える状況が続いています。

特にニーズが高まってきているのが、施工管理です。

公共工事の減少に伴い、積極的な採用活動を行うことがないまま、
技術者の退職を迎えてしまったことが背景として挙げられます。

なぜここまで人手不足に陥ってしまったのか

高度経済成長時、整えられていた、道路や下水道などの老朽化に対する補修工事や、建物のリノベーションなどの需要高騰、
震災の復興事業などの公共事業、ニーズが高まっている中で、これまでを支えてきた団塊世代が退職したことが一番の要因と言えます。

前述の通り、2010年までの数年間、公共工事などの減少に伴い、採用を控えざる負えない状況の為、
次世代25～35歳の次世代を担える年代の人員が不足。

その結果が現在の人手不足に影響しています。

将来を担える人材確保に向けて

現場では、法的にも有資格者の存在が必要である為、
建築士や施工管理技士の資格の所持、及び現場経験が重視されてきました。

しかし現在は、その人材不足解消を図る為に、
教育や研修制度の充実化を図ると共に、
改修やリノベーションの、有資格者を必要としない工事を中心に
未経験者も受け入れる体制を整えている企業も増えてきています。

そうした取り組みから即戦力の獲得ではなく、
育成に重きを置いた採用が今後の課題と言えます。

どのように原稿内容に落としていくのか

多くの求人がある中で、どんな求人広告の出し方が必要なのか？

重要なポイントは、

・仕事内容を明確にする
・どんな経験が積めるか
・職場の雰囲気や従業員の構成

などが挙げられます。

中でも、仕事内容の明確は必須事項と言えます。
現場の仕事は「体力の必要なしんどい仕事」というイメージが定着していますが、
実際は重機など機材を使う為、イメージと異なることも多いかと思います。
その求職者とのギャップを埋めるためにも、
作業の工程や、機材の説明など、詳細な情報を求職者に理解してもらう必要があります。

実際に聞いた転職者の声

今回共有させていただくのは、
私が担当しているお客様で、20代の未経験の方が採用できた事例で、現在も活躍している方のお話です。

その方も、「現場の仕事は大変そう」というイメージがあった為、初めは応募するつもりは無かったそうです。

ではなぜ、その方が現場の仕事に興味を持ち、入社に至ったのか。

一つ目は、仕事内容がイメージしやすかった点。
1日の流れや作業内容が事細かにあった為、この仕事ならできそう！と思ったとのこと。

二つ目に、資格支援制度などの待遇面の充実。
無資格・未経験でも一から教えてくれて、資格まで取れる点にも魅力を感じたとのこと。

そしてなにより、職場の雰囲気が一番だったそうです。
原稿には作業中の社員だけではなく、
プライベートの写真などを使い、職場の雰囲気が伝わったのが良かったとのことでした。

時代の流れが日々変化していく中で、
その時代に合わせた動きや体制が求められます。

採用が難しいと言われる業界ではありますが、
ほんの少し目線を変えることで、
見えてくる糸口もまだまだあると思います。

このコンテンツが少しでもお役に立てばと思います。