歯科衛生士採用のキホン

歯科衛生士の採用、苦労されている先生は多いのではないかと思います。

ここでは歯科衛生士を公募メディアを使って採用するために抑えておきたいポイントをまとめています。

そもそも歯科衛生士は資格職ですので、一般職と比較すると働ける方に限りがあります。まずは歯科衛生士の採用にあたって、基本事項を抑えて採用を成功させましょう。

歯科衛生士は全国で何人いるのか？

全国で約9万人強が働いています。

歯科衛生士名簿への登録者数は22万人強ですので、そのうちのおよそ半分ほどの方が実務に就かれているということになります。約6万人が正社員（職員）ですが、パート・アルバイト勤務者も2万8,000名ほどとなっているようです。

歯科衛生士の平均年齢・給与は？

• 約32歳。
• 平均年収（賞与含む）・・・・336万2,600円
• 平均月給　　　・・・・24万1,200円

（※参考全産業　女性　平均月給　　　・・・・23万8,600円）

全産業と比較すると若干上回りますが、資格保持者からすると歯科衛生士の仕事以外も選択肢に入ってくるような給与水準と言えると思います。ですので、採用にあたっては近隣の歯科診療所が競合となるのはもちろんのこと、その他の業種・職種も競合となっていると考えられます。

歯科診療所の数は？

今やコンビニよりも多いと言われる歯科診療所ですが、厚労省発表のデータによれば2014年現在で約69,000弱の施設が全国にあります。内、医療法人が12,000ほど、個人で運営されている施設が55,000ほどとなります。

ちなみにコンビニの店舗数は54,000店舗ほどとなっていますので、実際に歯科診療所の数は上回っています。

圧倒的に個人運営が多い歯科診療所ですので、小規模なクリニックが多くなり後述の通り、働く際には一緒に働く人と合うか？合わないか？といった人間関係が重視される傾向となりそうです。

※平成26年(2014)医療施設（静態・動態）調査・病院報告の概況より

歯科衛生士が転職の際に原稿で知りたいこと

では、歯科衛生士を志望される方が実際に何を知ったうえで応募のアクションをとるのか？

というところが気になりますが、実際に調査したデータからポイントを3つまとめると下記の通りとなります。原稿を作成する上では給与、諸条件の他に必ず抑えたいポイントです。

1.院長の人柄

院長の人柄は、その職場を写す鏡。読者は院長の言葉から、いろいろな事を感じています。

応募の決め手になったのは、「歯科衛生士さんの希望にも柔軟に対応するよ」
という院長の一言（25歳・女性）

「患者さまのことも、スタッフのこともしっかり考えています」という院長先生からのコメントで、
新卒の自分でも育ててもらえると感じた。また、患者さまに喜んでもらいたいという自分の
考えと合う気がした。（20歳・女性）

院長の温厚な人柄を感じ、患者さまにも同じように丁寧な診療をしていることをイメージ。
私が思う接遇をさせてくれるのではないかと思い、入職を決めた。（26歳・女性）

2.職場環境やスタッフ

どのような職場でどのようなスタッフと、どんな環境で働くのか等、具体的に知りたいと思っています。

ブランクがあって不安だったので、新規オープンの医院を選んだ。一緒の時期に
働き始める仲間となら働きやすいのではと思った。（24歳・女性）

重視したのは複数の歯科衛生士がいること。その方が、教えてもらえることが多いと
思ったから（22歳・女性）

前職場は1日当たりの患者さま数が少なく治療に触れる機会があまりなかった。現職場は「どんどんスキルアップして下さい」「勉強会など応援しますというコメントから“成長できそう”と応募した。（25歳・女性）

3.診療科目や注力科目

自分が活かしたい・伸ばしたいと考えている科目と一致するかを重視します。

ホワイトニングやＳＲＰを行いたいという希望があった。先生がホワイトニングに理解があり、さらに訪問歯科など新しい業務にも関われるのでやりがいを感じる（23歳・女性）

患者さま自身が治療に前向きに取り組んでいける矯正歯科で働きたかったので、
矯正歯科を行う医院を探した。（26歳・女性）

※リクルート調査データより

まとめ

少人数の職場が多い歯科業界、濃い人間関係となりがちなため、働く環境を重視する声が多いようです。募集条件ももちろん大事ですが、写真やテキストを上手く使うことで、求人広告の中でどこまでリアルに、かつ、働いてみたいと思える情報を盛り込んでいけるかが肝になります。

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