介護業界で仕事を探す求職者が知りたいこと

「仕事内容なんて書かなくても分かるでしょ」「経験者を求めてるから、だいたいのことは分かるはず」そう思われている人事ご担当様は多いのではないでしょうか。

実は仕事を探している人は意外と、仕事内容を気にしていたりします。年々増え続けている求人募集の中で勝ち抜くために、いかに”自分が働いているイメージ”をしてもらえるかが応募に繋がるポイントになります。介護職で仕事を探している方の心理状況から、その重要さをご説明します。

高まる介護サービスの需要と増える求人。

厚生労働省が発表している介護保険事業状況報告（暫定）／令和2年9月分によると、在宅で介護または介護予防サービスを受けた人は約390万人、施設でサービスを受けた人は約84万人となっています。（※1）また統計局の推計では、65歳以上の高齢者の人口は3461万人（平成28年9月15日現在推計）となっており、総人口に対しては27.3％となっています。（※2）

※1 出典：厚生労働省介護保険事業状況報告（暫定）
※2 出典：総務省統計局ホームページ

このように年々介護サービスの需要が増える一方で、事業所の多くは、慢性的な人不足に悩まされています。採用活動を行う事業所が多い中で、どうすれば人材を獲得できるのでしょうか。

「やっぱり給与が高くないと他社に勝てないよね」と、給与を気にされるご担当者様も多いですが、求職者にとって大切なのは、「自分が働いているイメージができるか」だと私は思っています。

採用される側が気にしているポイントとは？

「仕事内容なんて詳しく書かなくてもだいたい分かるだろう」と思っていませんか？確かに、大まかな仕事内容はどこの事業所でも大差ないのかもしれません。

ですが、仕事内容の中に求職者の方が気にするポイントが隠されているんです。どういうことかというと…

介護職で仕事を探している人の大半は、以前は別の事業所で働いていた介護職経験者です。
介護経験者の方は、採用のご担当者様が思っているよりも、意外と詳しい仕事内容や職場の雰囲気を気にしているのです。

働くイメージの重要性

例えば訪問介護であれば、「一日で回る件数は何件程度なのか」「遠隔地も回らないといけないのか」などが、イメージしやすくなるポイントです。一度訪問介護を経験した方であれば、このような具体的な表記があることで、自分の働くイメージがつきやすくなります。

「ここでなら私も働けるかも！」と思ってもらうことが、応募への一歩に繋がるのです。

反対に具体的な表記がないと、「働き方がよくわからないし、ホームページを見てもよくわからなかった…応募してみて条件が違ったら嫌だから応募はやめておこう」と、応募の決断までには至らず、結果他社の求人へと流れてしまいます。

経験者ほど詳しい内容を知りたがる

「経験者なら尚更詳しく書かなくてもわかるでしょ」ではないんです。経験者だからこそ、前職を辞めるに至った理由を気にしていたり、比較していたりします。「次の職場も前と同じだったらどうしよう…次は失敗したくない」と、経験者は不安要素が多いのです。

中には、詳しく書きすぎてしまうとしんどい部分も見えて、応募が減るのでは？と思われる方もいらっしゃいますよね。確かに具体的に書きすぎて、それが求職者にとってマイナスイメージとなってしまうこともあるでしょう。
ただ良く見せて応募を集めても、「思っていた仕事と違った」「事前に知っていたら応募していなかったのに」のように、せっかく採用したのにすぐに辞めてしまうことに繋がりかねません。始めから御社の条件でも働きたいという方だけを求めていく方が格段に良いと思います。

定着率を上げる面から見ても、応募してもらう前の段階で、仕事内容を理解してもらうことが重要です。

まとめ

増え続ける介護業界の求人。求人の折込チラシを見ても、フリーペーパーを見ても、数多くの求人広告が載っています。その中から選ばれるには、リアリティのある原稿内容にすることが必要になります。

上記のように「ここでなら私も働けるかも」と、自分がその会社で働いているイメージが持てるかが応募に繋がるかのポイントです。

介護業界の採用でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。