
トラコム社員がお届け!
Google広告は商品・サービスの宣伝などビジネスにおいて幅広く活用されていますが、求人・採用活動でも使えるのでしょうか?またGoogle広告にはいくつかの種類がありますが、求人に向いているのはどのタイプなのでしょうか?
本記事では、求人に利用されるGoogle広告の種類やメリット、求人情報を配信する手順、活用事例などを紹介しながら、Google広告での採用活動を成功させるコツを解説します。
Google広告は商品・サービスのプロモーションに活用されるイメージがあるかもしれませんが、求人情報の配信にも活用でき、実際に多くの企業が採用活動に利用しています。
Google広告の配信先はGoogleの検索結果やWebサイト、モバイルアプリ、YouTubeなどさまざまな場所がありますが、いずれも採用活動に利用可能です。
求人・採用活動に利用されるGoogle広告の種類には、主に次の3つがあります。
それぞれについて、以下より順に解説します。
リスティング広告とは、検索広告もしくは検索連動型広告とも呼ばれ、Googleの検索エンジンで検索した際、結果画面に表示される広告のことです。
求人や採用に関連した特定のキーワードで検索するユーザーにターゲットを絞って求人情報を配信できるため、求職の温度感が高まっている「転職顕在層」へのアプローチに向いています。
広告がクリックされなければ費用が発生しない「クリック課金」のため、無駄な広告費が発生しにくいこともメリットです。リスティング広告について詳しくは、こちらの記事もご参照ください。
人材採用に使うリスティング広告「採用リスティング」とは?特徴や運用のポイント、求人掲載料金をご紹介
人材採用においてリスティング広告を使うメリットや効果を上げるコツについてまとめています。
【以下の方におすすめ】
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示されるバナー広告のことです。
Webサイトやモバイルアプリを利用する幅広いユーザーに配信されるため、積極的に仕事を探している段階ではない「転職潜在層」にもリーチしやすいことがメリットです。
ディスプレイ広告ではテキスト・画像だけでなく動画による広告も配信できます。求人情報を直接配信できるほか、自社の認知度アップやブランディングにつながるコンテンツを配信するといった使い方も可能です。
YouTubeの動画広告も、Google広告のプラットフォームから配信できます。
ディスプレイ広告と同様に、YouTubeを利用する幅広いユーザーに配信されるため、転職潜在層に向けたアプローチに向いています。
動画で求人情報の配信もできますが、会社の紹介やサービス・商品説明、社員インタビューなどのコンテンツを配信して、自社の認知度アップや採用ブランディングにつなげる使い方が一般的です。
Google広告を利用した求人・採用活動には多くのメリットがありますが、その主なものは次の3つです。
それぞれ以下より順に解説します。
Google広告では、ユーザーの属性や、広告を表示する場所・タイミングなど、さまざまな要素によるターゲティングが可能です。ターゲティングに利用できる要素は、主に以下の5つです。
これらを適切に設定し、採用したいターゲットにピンポイントで広告を配信することで、求職者とのマッチング精度が向上し、コストパフォーマンスを高められます。
Google広告では、広告の表示回数・クリック数・コンバージョン(成果)数など、さまざまな効果指標がグラフによって分かりやすく可視化され、リアルタイムで詳しい分析ができます。
効果の出ている広告に集中投資するなど、分析結果にもとづいて広告の設定や内容を調整していくことで、より成果を高めていくことが可能です。
またスプレッドシートによる分析データのダウンロード保存ができることもポイント。分析データを保存して蓄積していけば、将来的にも利用できる参考データとして貴重な財産となります。
Google広告には、予算や目標に応じて広告費用を柔軟に設定できるというメリットもあります。
1日あたり・1ヶ月あたり・広告ごとに予算を細かく設定でき、予算の消化状況を見ながら柔軟に設定可能。例えば効果の出ている時間帯に集中的に予算を投入することも可能です。
また最低金額の設定がないため、少額からスタートし、試行錯誤しながら徐々に予算を増やしていくといった運用もできます。
Google広告では、次の手順で求人情報を配信することが可能です。
それぞれのステップについて、以下より順に解説します。
リスティング広告を利用するには、クリック後に遷移するWebページとして自社のホームページや採用サイト、ランディングページ(LP)が必要です。ディスプレイ広告や動画広告でも、誘導先となるWebページを用意する必要があります。
誘導先のWebページは、「応募したい」と思わせるような魅力的なコンテンツを用意することが重要です。いくら広告のクリック率を高めても、ユーザーがたどり着いた先のLPで興味喚起ができなければ、応募や問い合わせ(コンバージョン)につなげることが難しくなります。
自社のホームページ・LPでは、広告のように文字数制限や表示エリアの制限などもなく、自由度の高い表現が可能です。写真や動画なども活用しつつ魅力をアピールできる求人ページを作っておきましょう。
次のステップは、実際にGoogle広告に出稿するコンテンツの企画・作成です。
リスティング広告であれば、ターゲット層の興味・関心を惹くような見出しや説明文を検討します。ディスプレイ広告や動画広告では、自社の魅力を存分にアピールできるような画像や動画を制作します。
Google広告を出稿するためのアカウント登録は無料なので、この段階でアカウントを作成し、設定画面をチェックしてみてもよいでしょう。広告配信に必要な文章やコンテンツの種類・内容が把握でき、コンテンツ企画の参考になります。
実際にGoogle広告に出稿するコンテンツが作成できたら、次に広告を配信するターゲットや配信場所、予算などの諸条件を設定します。
特にターゲット設定は、広告の成否を左右する重要な要素です。広告コンテンツがいくら優れたものでも、対象となるターゲットに適切なタイミングで広告が表示されなければ、成果を上げることは難しくなります。
制作した広告コンテンツのアップロードと、必要な設定が完了したら、いよいよ広告配信のスタートです。広告効果のデータを分析し、必要に応じてコンテンツや設定に調整を加えながら、採用目標の達成を目指していきます。
Google広告での求人・採用活動を成功させるためには、どのようなコツがあるのでしょうか。以下より、主な2つのコツを紹介します。
採用エリアが特定されている場合には、配信エリアを絞って広告を配信する方法が効率的です。
Googleのリスティング広告では、広告を配信する地域を絞り込む機能があります。これは「エリアリスティング」とも呼ばれていて、求人目的の広告配信では特に注目したい機能です。
広告を表示するターゲットを絞り込むことで、クリック率や応募率のアップにつながり、広告の効果を高めることができます。採用難エリアにおける採用活動や、近隣に住んでいるスタッフを数多く募集する場合などに効果を発揮します。
Googleのリスティング広告では、例えば東京都内にいるユーザーが検索した場合は広告が表示され、他のエリアで検索した場合は表示されないといった運用が可能です。検索する人たちの情報は、GPSなどの位置情報、ネット回線などの情報を使用して現在地を特定しているため、精度としては十分高いといえるでしょう。
地域限定に設定できる条件は、以下のとおりです。
Google広告での求人・採用活動を成功させるためには「スマート自動入札」をうまく活用することがポイントです。
スマート自動入札とは、機械学習に基づいて、広告のコストや効果を最適化する機能です。コンバージョン数(応募数)の最大化や、目標コンバージョン単価(応募単価)の達成といった「ビジネス目標」を設定することで、広告の運用が自動で最適化されます。
機械学習によって、アカウントごとにデータ学習が行われるため、使っていくほどに最適化の精度が高くなっていきます。
スマート自動入札には広告効果の分析・調整に役立つレポート機能や、シミュレーション機能もあり、手動による確認・調整もしやすくなっています。
【以下の方におすすめ】
以下より、Google広告を使った求人・採用活動の参考として、実際に弊社トラコムで運用を支援させていただいたお客様の成功事例をご紹介します。
医療事務スタッフの採用を進めていた某企業様では、通勤の負担が少ないスタッフのほうが長期で活躍してくれる傾向が強かったことから、できる限り近隣の方を採用したいという意向をお持ちでした。
そこで弊社トラコムの提案によってGoogle広告のエリアリスティングを活用し、勤務地から半径3km以内のエリアを設定して採用活動を実施。その結果、徒歩圏内に住んでいる求職者5名からの応募があり、無事1名の採用に至りました。
リスティング広告を使った採用におけるその他の事例については、こちらの記事もご参照ください。
Google広告での採用を成功させるためには、他のサイトやツールを組み合わせて運用することも重要です。特に重要な求人ツールとして以下の3つがあります。
それぞれ以下より順に解説します。
求人検索エンジン(求人サイト)は、求人情報に特化した検索エンジンです。ユーザーが入力した検索キーワードなどに基づいて、インターネット上に存在する求人情報を一括で収集・表示することができます。
求人検索エンジンに自社の求人情報を表示する方法は簡単です。規定に沿って自社のホームページなどに求人情報のページを掲載しておけば、あとは自動的に求人検索エンジンが情報を読み取り、多くのユーザーに向けて求人情報を表示してくれます。
Google検索にも「Googleしごと検索」という求人検索エンジンの機能があります。その他、多くのユーザーを抱える求人検索エンジン(求人サイト)として、よく知られているのは次の3つです。
いずれも無料で利用できますが、Google広告と同様にクリック課金型の有料掲載をすることで、より自社の求人をユーザーの目に留まりやすくできます。
Google広告を利用した求人・採用活動においては、応募者の情報を適切に管理する必要があります。そこでおすすめなのが、採用管理システム(Applicant Tracking System、ATS)の活用です。
ATSでは、履歴書などの個人情報はもちろん、面接の評価や、採用プロセスの進捗状況など、各応募者に関する情報を一元管理できます。
広告からの遷移先となる採用サイト・LPを作成できるものもあり、Google広告との併用にぴったりのツールです。ATSについて詳しくは、こちらの記事もご参照ください。
ATS(採用管理システム)とは?おすすめ12選と選び方を解説
昨今、求人・採用活動において、さまざまな企業で積極的に活用されているのが、SNSです。
単に求人情報を発信するプラットフォームとしてのみならず、社風や文化・社内の雰囲気など、自社の様子をリアルに感じてもらいながら自社の認知度・理解度を向上させるツールとしても利用されています。
またFacebookやLINEなどが提供している「SNS広告」を活用すれば、Google広告ではリーチできない場所にも求人広告を配信できます。
SNSを使った採用について詳しくは下記ページもご参照ください。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?おすすめのSNSや活用のポイント
「どんな方法で採用活動を行えばいいかわからない」 「デジタルマーケティングのノウハウがない」「サービス導入にあたって情報を集めたい」そんなお悩みを抱える人事・採用担当者様向けに、弊社トラコムのサービス資料をご用意しております。
弊社が提供しているサービスの詳細や取り扱い商品、お客様のサポート体制、採用成功事例などを網羅しています。お悩みの企業様はぜひご活用ください。
Google広告は、多くの企業が求人・採用活動に利用しています。ターゲティングや柔軟な予算設定などの便利な機能が多くあり、コストパフォーマンスを高めやすいことが魅力です。
Google広告を使った求人について課題やお悩みがありましたら、Google Partners 認定企業の弊社トラコムへご相談ください。Google広告だけでなく、求人サイトやSNSを活用した採用など、求人活動を全般的にサポート致します。まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
R.ISAHAI
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2017年に中途入社し、世田谷・目黒エリアを中心にエリア営業に従事。
広告分析や数字にもとづく振り返りを得意としていたことを評価され、
2020年にWEBマーケティンググループに異動。
Indeed、Google広告や求人ボックスなどの運用型広告をメインに分析・プランニングを学ぶ。
2023年には同グループのリーダーに就任し、後進育成にも携わり、
2024年には大手企業様を中心に担当する部署へ異動し、
採用できる広告運用・設計に励んでいる。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
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