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若年層にアプローチしやすいなどのメリットから、SNSを利用した採用手法「ソーシャルリクルーティング」が注目されています。
従来の求人サイトやスカウトなどを利用する採用手法と比べて、ソーシャルリクルーティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。本記事では、採用にSNSが活用されている背景や期待できる効果、成功させるためのポイントなどに触れながら、SNS採用のメリット・デメリットについて、徹底解説します。
「SNS採用に興味があるが始め方がわからない」「SNS運用代行会社に依頼できることやメリットが知りたい」といった方は、こちらの資料も併せてご覧ください。SNS採用を導入する前に知っておきたい注意点や成功のポイント、運用代行会社の選び方などを資料にまとめています。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは、Facebook・Instagram・Twitter・YoutubeなどのSNSを活用して採用活動を実践することです。主な内容は次の4種類に大別されます。
多くのユーザーによって日々活用されているSNSは、求職者のリアルな声や現在のトレンドを把握したり、他社の採用活動をチェックしたりするための「調査ツール」として有効です。
また「自社のアカウントを運用」しながら情報発信やユーザーとのコミュニケーションを図ったり、「SNS広告」で求人情報を配信して成果に結びつけたりすることも可能です。
さらには、自社の社員から知人や友人を紹介してもらう「リファラル採用」のツールとしての利用も進んでいます。SNS採用の種類について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?おすすめのSNSや活用のポイント
SNSが人材採用のツールとして注目される理由の1つは、情報収集のためにSNSを使う人が増加していることです。
求職者が応募する企業を決める際に参考にする情報は、求人情報誌やWebの求人媒体だけではありません。求人を出している企業の公式SNSや、SNS上にある第三者の口コミなどをチェックする人も増えています。
「LINEリサーチの実施したWeb調査」によると、スマホで調べ物をする際にTwitterやInstagramなどを使う人は全体の59%と、過半数の人が情報収集にSNSを活用しています。若い世代は特にSNS重視の傾向があり、同調査によると20代の女性では約7割の人が情報の検索にInstagramやTwitterを利用しています。
企業の採用にSNSを利用することで、SNSから情報を得ている学生や求職者に対して効果的にアプローチすることが可能です。公式SNSで社内のリアルな雰囲気を伝えることで、求職者に好印象を持ってもらえることに加え、採用活動にプラスに働くことが期待できます。
さらに既存の社員に対しても「今働いている会社にこんな魅力があるのか」という気づきを与えることにもなり、定着率の向上にもつながるとして、SNSは注目されています。
SNS採用には、多くのメリットが存在します。その主なものは、次の通りです。
それぞれについて、以下より詳しく解説します。
SNSの「拡散性の高さ」は、人材を採用するうえでの大きなメリットとなります。
多くのSNSでは、ユーザーが気に入った投稿をシェアすることで、多くの人に情報が拡散するようになっています。投稿が拡散されることで、さまざまな層のユーザーの元へ情報が届き、求人媒体への広告掲載や紹介では出会えなかった層から応募が来て採用に繋がる可能性が高まります。
さらに求職者だけでなく、将来的に転職を考えている人や就職を控えている学生などの「潜在層」にも、自社について知ってもらうことが可能です。
SNSは基本的に無料で利用できるため、採用コストの削減につながるというメリットがあります。
LINEやTwitterなど有料プランのあるSNSもありますが、無料プランでもビジネス用として十分に利用可能です。そのため、採用のための予算確保がなかなか難しいという中小企業にもおすすめです。
ただし、SNSを運用するための「人件費」がかかるという点は意識しておきましょう。
求人サイトと比べて、SNSは情報をすぐに発信しやすいというメリットもあります。
求人サイトでは申し込みから掲載までに多少のタイムラグが発生することがあり、載せたい情報をすぐに掲載できるとは限りません。その一方で、更新のタイミングを自分で決められるSNSには、常にリアルタイムの情報を掲載できます。
例えば新制度の導入や新サービスの開始などの最新情報をSNSに投稿することで、伝えたい情報を素早く届けられるだけでなく、求職者から「常に新しいことに取り組んでいる企業だ」と好印象を得ることにもつながります。
若年層への訴求力が高いということもSNS採用のメリットです。
SNSの利用率は年齢層によって異なります。総務省が発表した「令和3年 情報通信白書(P57)」によると、SNSの利用状況について、20代が71.5%、30代が62.0%、40代は42.5%と、若年層ほど利用率が高いことが分かります。
特に1990年代後半から2015年生まれのZ世代は、物心ついた頃からインターネットやデジタル機器が身近にあり、生活に必須のツールとしてSNSを認識している人が少なくありません。Z世代とそれ以降の層を対象とした採用活動では、SNSの重要性がますます高くなるでしょう。
Z世代とSNS採用については、こちらの記事でも解説しています。
Z世代の特徴や採用方法・戦略を解説!Z世代採用に効果的なSNS媒体も紹介
本資料では、現役大学生250名を対象に実施したアンケートをもとに、Z世代が求める企業像や働き方の価値観を徹底分析。「応募したくなる企業の特徴」「就職活動の情報収集の実態」「採用成功のためのポイント」など、採用戦略に役立つデータをまとめました。Z世代の心をつかむためのヒントを、この資料でぜひご確認ください。
上述の通り、さまざまなメリットがあるSNS採用ですが、導入によってどのような効果が期待できるのでしょうか。その主なものは、次の通りです。ぜひ自社でSNS採用を検討する際の参考にしてください。
それぞれについて、以下より詳しく解説します。
SNSへの投稿に注目が集まることで、企業名や業務内容、取り扱っている商品などを幅広い層に認知してもらえます。企業そのものの認知度がアップすることで採用においてプラスになるのは言うまでもなく、集客やブランディングにも大きな効果を発揮します。
集客にSNSを活用する方法については、こちらの記事でもご紹介しています。
SNS集客とは?集客方法の種類や事例・成功のコツを解説
SNS採用は、ミスマッチを防ぐ手法としても注目されています。
採用した人材が、自分の抱く理想と現実にギャップを感じて早期離職してしまう採用ミスマッチ。多くの企業で発生する課題です。
ミスマッチの原因はいくつかありますが、その1つは企業側からの情報の提供が少ないことです。SNSで積極的に情報を発信することで、自社のありのままの姿を知ってもらうことができ、社風に合う人材、自社を好きになってくれる人材と出会いやすくなることが期待できます。
SNS採用では、応募から入社までの一連プロセスにおいて、応募者とのコミュニケーションを促進する効果が期待できます。
例えばコメントの返信やダイレクトメッセージなどによって、応募受付の際に直接、そして気軽にコミュニケーションがとれます。LINEやLinkedInなど1対1のやり取りに強いSNSなら、面接日程の連絡や内定フォローといった個々の連絡にも効果的な活用が可能です。
コミュニケーションがしやすくなることによって、企業は必要な情報を伝えやすくなり、応募者も手軽に不明点を質問できるなどのメリットにつながります。
SNS採用はメリットばかりではありません。導入の際にはデメリットもしっかりと把握のうえ、対策を検討することが重要です。SNS採用のデメリットは次の通りです。
それぞれについて、以下より詳しく解説します。
一つのデメリットは、採用までに時間がかかることが多く、SNS採用を導入してすぐに人材を採用することは難しいという点です。
SNS採用は、情報発信や利用者とのコミュニケーションを地道に続けることで、徐々にファンやフォロワーを増やしながら、成果の向上を図っていく手法です。中・長期的な観点が必要となるため、即座の採用を要する短期の状況に向いているとはいえません。必要に応じて、短期向けの他の手法と併用することをおすすめします。
採用手法を選定する際には、短期向け・長期向けといった特徴を把握したうえで決めることが重要です。採用手法の選び方について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
求人の掲載について基本から徹底解説!方法・費用相場・掲載までの流れ
上述の通り、SNS採用では、定期的な情報発信やユーザーとのコミュニケーションを中・長期的な観点から継続していくことが重要です。そのため、運用に相応の「手間がかかる」ことは認識しておくべきでしょう。
また、効果的な運用を実現するためには、SNSやユーザーの特性を理解した「ノウハウ」も必要です。投稿やコミュニケーションの内容・表現方法、頻度や時間帯などについて、試行錯誤しながらスキルを磨いていく手間が求められます。
SNSの特性である拡散力の高さには「炎上のリスク」が伴います。
情報発信やユーザーとのコミュニケーションにおいて、その内容や表現方法には十分に留意しないと、ネガティブな口コミや批判が一気に拡散し、企業の信用失墜やブランドのイメージダウンにもつながりかねません。
担当者のリテラシー向上や、投稿のチェック体制の整備、万が一炎上した際のマニュアル整備など、炎上対策を十分に講じておくことが重要です。炎上対策について詳しくは下記「炎上対策を十分に行う」で解説しています。
SNS採用のメリット・デメリットを把握すると「どのようなケースに向いているか」が分かりやすくなります。例えば次のようなニーズのある企業には、SNS採用が向いているといえます。
それぞれ以下に詳しく解説します。
すぐにでも就職・転職を考えている「顕在層」だけでなく、まだ積極的に検討する段階ではない「潜在層」にもアプローチしたい場合に、SNS採用はおすすめです。
求人サイトに広告を掲載するなどの手法では基本的に顕在層にしかアプローチできません。一方、多様なユーザーに情報が届けられるSNS採用では、数年後に就職活動を控える大学生や、まだ明確に転職を意識していない会社員などにもアプローチが可能です。
従来の手法では接触が難しかった層へもアプローチできることにより、より多くの応募や問い合わせが見込めるようになります。
自社についてのリアルな情報を発信して、求職者の動機形成を醸成したい場合にもSNSが適しています。
今や求職者は通り一遍の募集要項だけではなく、自らが実際に働く様子を明確にイメージできる「リアルな情報」を求めています。社風や職場の雰囲気などのリアルな情報を発信することで、自社に対する親近感や好感を持ってもらい、応募への動機形成を醸成していくことが重要です。
自社のリアルな情報を発信するためのツールとして、SNSが役立ちます。仕事の様子や社内の雰囲気が伝わる写真や、新人研修の様子が分かる動画などによって、自社の魅力をリアルに発信することが可能です。SNSでどのような投稿をすればよいのかについて詳しくは、下記ページで解説しています。
人材採用のためのSNS運用とは?成功事例や始め方・注意点を解説
一般的な採用手法ではなかなか出会えないレア人材を探している場合は、SNSを活用したダイレクトリクルーティングがおすすめです。
ダイレクトリクルーティングとは、求職者からの応募をただ待つのではなく、自社で採用したいと考える人材に企業側から積極的なアプローチを展開する「攻め」の採用手法のこと。ダイレクトメッセージなどSNSの機能を利用して、レアな人材に対してピンポイントでアプローチすることにより、採用につなげることが可能です。
なおダイレクトリクルーティングには、SNSを活用する以外にもいくつかの方法があります。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
ダイレクトリクルーティングとは?手法の種類と導入をおすすめするケースを解説
採用目的に限らず「社内にSNS活用のノウハウを蓄積したい」というニーズがある場合、SNS採用を導入することにはメリットがあります。
なぜならSNS採用を導入することで、SNS運用のノウハウを蓄積するきっかけになるためです。SNS運用を外注するとしても、プロのスキルを吸収する良い機会になり、社内にノウハウを蓄積できます。
SNS採用は、自社のSNSアカウントを育てフォロワーを増やすきっかけにもなるでしょう。育てたSNSアカウントは、採用だけでなく集客やブランディングなどでも活用できる資産となります。
さまざまなメリットやデメリットを理解したうえで、SNS採用を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。その主なものは、次の通りです。
それぞれについて、以下より詳しく解説します。
SNS採用を高い成果につなげるには、適切な情報発信と、ユーザーとの有益なコミュニケーションが重要です。投稿コンテンツの制作、ユーザー投稿に対する返信、特定ユーザーへの個別アプローチなど、実施すべきタスクは多岐にわたります。また、他のアカウントによる活動に埋もれないためにも、適度な頻度でそれらを実践し続ける必要があります。
そのため、できれば専任のメンバーを確保し、継続的に運用できるしっかりとした体制を構築することが大切です。
前述した通り、SNS採用には炎上リスクがあるため、事前にしっかりと対策を検討・準備しておくことが重要です。
まず、教育などによってすべての関係者におけるリテラシーの向上を図ることはもちろん、そのうえで、投稿コンテンツの制作を担当者任せにせず、複数人によるチェックを確実に実施できる仕組みや体制を構築する必要があります。
また、SNS活用のマニュアルやガイドラインを作成し、炎上が発生してしまった際の対応手順やリカバリー方法などをそこに記載しておくことも大切です。
「求職者が企業に選んでもらう」といった傾向の強かった以前に比べ、昨今は人手不足の状況などとも相まって、「求職者が企業を選ぶ」方向へのシフトチェンジが加速しています。忌憚のないリアルな意見が飛び交うSNSでは、その傾向はさらに顕著です。企業は、情報の発信内容や表現方法に十分配慮しながら、適切な体制によって丁寧な運用を実践しないと、予期せぬ炎上を引き起こすことになります。
前述の通り、SNS採用には中・長期的な観点が必要となり、結果が出るまでに時間がかかることも多いため、基本的に他の手法と組み合わせて運用することをおすすめします。
特におすすめなのは採用サイトを併用した募集です。採用サイトとは、求職者に向けて自社をアピールしながら募集要項や求人情報を掲載するWebページのことですが、SNSのユーザーを最終的に誘導するリンク先として活用できるため、非常に相性が良いといえます。
また、無料でコストを抑えながら運用できる他、SNSに限らず、Web広告やセミナーなどさまざまなチャネルからの誘導先としても使えるため、求職者に対する効率的な募集が可能です。
なお、採用サイトについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
採用サイトとは?その重要性とコンテンツ例・作り方を解説
SNS採用によって大きな成果を上げるためには、自社の採用戦略や求めるターゲット層に合致したSNSを選定することが非常に重要です。
採用に利用されることの多いSNSには、次のようなものがあります。
それぞれ特徴やユーザー層が異なるため、選定にあたってはそれらの違いを確実に把握しておく必要があります。
なお、各SNSの特徴や選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?おすすめのSNSや活用のポイント
SNSは手軽に始められるものですが、運用を継続し、成果へとつなげるには相応のノウハウが必要です。「SNSを始めたいが社内のリソースを確保できない」「ノウハウがなく運用を継続していけるか不安」といった場合は、ぜひSNSの運用代行をご検討ください。
トラコムでは、SNSの運用代行やコンテンツ企画などの代行業務を行っています。サービスの詳細は以下のページをご確認ください。
SNS運用代行で採用をサポート!代行プランのご紹介
SNSに企業のリアルな姿を投稿し、採用活動に役立てるSNS採用は、今後もニーズが高まっていくことが予想されます。
SNS採用では、SNSの種類ごとの特徴を把握することが重要です。とはいえ新しいSNSの登場や、新機能のリリースなどにより、使い方が変わっていくこともあります。常に最新情報に精通していなければ、効果的に運用することはできません。
SNS運用に不安があるという企業様は、ぜひトラコムへご相談ください。豊富なノウハウをもとに、お客さまの思いに寄り添いつつSNS運用をサポートいたします。
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この記事を書いた人
K.ICHIKAWA
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2013年新卒入社。
年間新規社数リクルートトップ賞受賞。
大手物流会社、販売、サービス、飲食などを中心に全国各地の求人採用を5年経験。
その後、新規事業開発準備室で事業立ち上げに携わりながらHP制作、採用パンフレット制作などの業務を兼任。
現在、新部署が立ち上がり、集客の事業が開始。アカウントリーダーとして集客と採用の人を集めるプロとして活躍中。
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