
トラコム社員がお届け!
年々増え続ける児童発達支援・放課後等デイサービス。
基本的に資格要件を満たす限られた人材の採用になるため採用が難しく、採用に苦戦する企業様が多い業界になります。
そんな人材確保にお悩みの企業様に向けて、本記事では、児童発達支援・放課後等デイサービスにおける現在の採用市場について解説し、求人票の書き方や効果的な採用活動のポイントをご紹介します。
厚生労働省の調査によると、障がい児サービスを利用する児童数は平成26年から令和元年にかけて約2.3倍と増加しています。
厚生労働省:障害児通所支援の現状等について
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000801033.pdf
発達障がいであると診断された子どもや、軽度で「グレーゾーン」と判断された子どもの数に対する施設数が足りていないのが現状です。
そのような背景もあり、施設が増えてきてはいるものの、児童デイサービスの開所に必要な人材は限られており、すぐに開所しようにも簡単にはいきません。
ヒト・モノ・カネのうち、特にヒトの部分で課題を抱えている企業様が多く、「ヒトさえいれば開所できるのに…」といった声もよく聞きます。
児童発達支援や放課後等デイサービスで働く「児童指導員」「児童発達支援管理責任者」は、要資格で経験・該当する学歴が必要、且つその資格要件が複雑なため、採用が難しくなっています。
特に「児童発達支援管理責任者」になるには【資格+経験】が必要です。
既に資格取得している人を採用するのは難しく、求人広告や人材紹介を使った採用活動、社内の児童指導員に資格取得を目指してもらう等、様々な方法で各企業様は人材確保を行っています。
ただ、「児童指導員」と「児童発達支援管理責任者」の両職種は資格要件が複雑であると同時に、幅広い人材がその要件を満たしている場合もとても多く、「実は知らないうちに自分は資格要件を満たしていた」ということも少なくありません。
そのため、そのような【潜在層】に対しても求人を見てもらえるような工夫をすることで、採用成功に近づけることができます。
数多くの求人メディアの中でも、児童発達支援・放課後等デイサービスの募集におすすめなのはIndeedです。
キーワード検索が重視される求人サイトなので、Indeedに記載する情報には、対象となる資格・経験・該当学歴を正式名称で書くのが効果的です。
面接前に職歴等のレジュメをあらかじめチェックしておきたい場合にはリクナビNEXTがおすすめ。また、採用するまでの期間が十分にあるならリクナビNEXTの「まいにちサーチオファー」を活用するのが効果的です。
対象となる資格・経験を持つ会員に対してDMを使ったアプローチが可能となります。
最後に、もし加算関連の有資格者の人数が足りていて、サービス向上のために余剰で採用をするという目的であれば、幅広い人材にリーチできるタウンワークがおすすめです。
ポイントは3つあります。
採用のミスマッチを減らし、求める人材からの有効応募獲得のために、採用するうえで前提となる条件は詳しく記載しましょう。
「対象の資格がある方、または資格がなくても〇〇での就業経験が●年以上ある方、または資格や経験が無くても大学の学部で〇〇学部を卒業した方」
既に児童発達支援管理責任者の資格をお持ちの方」。
児童発達支援管理責任者の資格要件を満たしているが、まだ自治体の児発管研修を受けていない方も採用ターゲットとするなら「対象の資格を持っていて、かつ、〇〇での就業経験が●年以上ある方」
前述したように、採用ターゲットは資格保有者だけではないため、潜在層にも求人を見てもらえるようにすることが重要です。
Indeedやリクルートの求人メディアにおいてはキーワード検索が重視される仕様に変わってきているため、求職者に求人を見つけてもらうために、できる限り省略せずに正式名称で記載するようにしましょう。
略語で検索する求職者もいる可能性を考え、文字数制限に余裕があるのであれば、資格略語も書きましょう。(PT・OT・ST・PSWなど)
また、資格要件の改定は頻繁に行われるため、法改正の情報はこまめにチェックしましょう!
東大阪市にある児童発達支援事業所のお客様。
新たな開所に向けた募集で、開所は5ヶ月後ではあるものの、自治体への届出の関係で約2ヶ月間で児発管1名・児童指導員2名の採用が必要でした。
応募12名、面接5名、採用3名
(採用者:現職の児発管/現職の児童指導員/元教員)
採用までの期限が短かったにも関わらず、採用ターゲットに効率よくアプローチができ、採用成功となりました。
効率の良いアプローチ方法はありますが、資格要件がある関係で、1ヶ月以内の採用はほぼ不可能と考えたほうが良いでしょう。
できれば2~3ヶ月かけて、会社に合った人材を探していきましょう。
採用競合が多い募集となるため、求職者にとっても「どの企業に応募するか」といった判断基準が必要です。
施設設備の特徴、力を入れている療育分野、会社方針、社長の思い、働く従業員の紹介など、他施設と差別化できる内容を記載しましょう。
利用児童数と施設数が増えていく中で、自社の採用の勝ちパターンを見つけてヒトの問題を解決していくことが、事業拡大の肝となります。
利用する子どもの将来や親御さんやその地域社会に貢献できる素晴らしいお仕事です。求職者と企業の良いマッチングが多く生まれるよう、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
本記事でご紹介した他にも、採用成功事例やノウハウをご紹介することが可能です。
児童発達支援・放課後等デイサービスの採用に関しては、トラコムまでご相談ください。
この記事を書いた人
Y.KIKUCHI
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2016年4月中途入社。東京本社/目黒・品川・世田谷エリアサービスに配属。
中目黒エリアのアルバイト・パート領域をメインで担当。
2019年4月大阪支社/東大阪エリアサービスへ異動。
2024年5月育休から復帰。
現在はカスタマーサクセスチームの一員として、さまざまな業界・職種の採用のお手伝いをしています。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
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