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アグリゲーションサイトは、Web上に存在する多岐にわたる情報を特定のカテゴリーに基づいて集約し、1つのプラットフォーム上で統合的に閲覧できるサイトです。求人サイトや旅行の際の航空券やホテルを比較するサイト、住まいに関わる不動産情報を一括で閲覧できるサイトなどがあります。本記事では、アグリゲーションサイトの仕組みやビジネスモデル、メリット・デメリットを解説。企業が効率的に採用活動ができるおすすめの人材採用支援事業も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「Aggregation(アグリゲーション)」という単語は、集合体や集約といった何かを集める行為を指します。この単語の意味通り、アグリゲーションサイトはWeb上に存在する多岐にわたる情報を特定のカテゴリーに基づいて集約し、1つのプラットフォーム上で統合的に閲覧できるサイトです。
アグリゲーションサイトには、求人系のサイトから旅行に関する情報を比較できるサイト、住宅情報といった不動産に関する情報を閲覧できるサイトまで幅広くあります。
アグリゲーションサイトで主に利用される仕組みは次の2つです。ここからは、これらの仕組みについて詳しく解説していきます。
・クローリング ・スクレイピング |
クローリングは、Web上のさまざまなサイトを自動的に巡回し、情報を収集する仕組みです。このプロセスを担うのが「クローリング」と呼ばれるプログラムであり、Web上を自動的に巡回し、収集した情報をアグリゲーションサイト内へ集約し反映させています。
クローラーが巡回する頻度や回数は不定期であるため、最新の情報をすぐに反映できるとは限りません。
スクレイピングは、Web上の内容を解析し、必要な情報のみを収集する仕組みです。クローリングでは行えない、必要な情報のみを収集したり、収集した情報を加工したりすることが可能です。
情報を加工できるため、アグリゲーションサイト内へ反映する際は、多岐にわたる情報をテンプレートのような一定の形式に整えられるのが特徴です。
アグリゲーションサイトのビジネスモデルは主に次の4つです。ここからは、アグリゲーションサイトの収益を生み出す仕組みについて詳しく解説していきます。
アグリゲーションサイトには、多くのユーザーがアクセスしに訪れるため、広告出稿費によって利益を生み出せます。
アグリゲーションサイトは、求人サイトや旅行の際の航空券やホテルを比較するサイト、住まいに関わる不動産情報を一括で閲覧できるサイトなど、特定のカテゴリーの情報を1つのプラットフォームで閲覧・比較できるのが特徴です。まとめて閲覧できる便利さゆえに、多くのユーザーがアクセスします。
アクセス数の多さは、広告主にとっても魅力的であり、メリットも多いです。そのため、広告を出稿したい事業者とサイトを閲覧する利用者によって広告収入を得るビジネスモデルが成り立っています。
アグリゲーションサイトの有料オプションとは、優先的に上位に表示されることを指します。上位に表示されることで、情報が埋もれることなく、他の情報より目立たせることができます。
有料オプションの内容はサイトによって異なりますが、「検索した際に上位に表示される」「サイト内で上位に表示される」などが一般的です。
ユーザーとサイトの取引を仲介することで、手数料として収益を得ることもできます。
例えば、旅行関連のアグリゲーションサイトを運営している会社は、予約を獲得した際に、各旅行サイトの運営会社から掲載料や手数料を徴収しています。
アグリゲーションサイトから収集したデータは、マーケティング活動に大いに役立ちます。ユーザーの属性をはじめとするデータを別の企業に提供する、いわゆる「マーケティングソリューション」によって収益を得る仕組みもあります。
アグリゲーションサイトを利用するメリットは次の通りです。ここからは、企業側とユーザー側の双方のメリットについて詳しく解説していきます。
求人情報に関するアグリゲーションサイトは、基本的に無料で掲載できることが多いため、求人広告への費用を抑えやすいことがメリットです。
特に、中小企業やスタートアップ企業などの企業においては、負担を少なく求人情報を公開できる有用なツールです。予算が限られている中で、多くの求職者にアプローチすることが可能となります。
アグリゲーションサイトは、特定のカテゴリーの情報を1つのプラットフォームで閲覧・比較できるため、多くの利用者が集まるのが特徴。そのため、企業のホームページで求人情報を掲載するよりも、アグリゲーションサイトの方が集客力が高いといえます。
アグリゲーションサイトは、大量の求人情報を1つのプラットフォームに集約しているため、検索エンジンで価値のあるサイトだと認識されやすくなります。また、定期的に情報が更新されることも検索エンジンの評価を高める要因となります。
そのため、アグリゲーションサイトはSEOで有利となるため、求人情報に関わる検索結果で上位に表示されやすくなります。
通常の求人サイトでは、1つの求人情報に対して1つの広告を掲載するため、職種やエリアが多岐にわたる場合に費用が増加してしまいます。しかし、アグリゲーションサイトは基本的に無料で掲載が可能なため、職種やエリアなど多岐にわたる求人情報があっても費用がかさみません。
この点が、企業にとってアグリゲーションサイトを利用するメリットの1つです。特に、中小企業やスタートアップ企業などの企業にとっては、採用コストを抑えられることが大きなメリットとなります。
多くの求人情報に関するアグリゲーションサイトは、会員登録不要で求人情報を収集できます。面倒な会員登録をせずに、求人情報を集められるので、気軽にサイトを利用できます。
アグリゲーションサイトは、大量の求人情報を1つのプラットフォームに集約しているため、複数のサイトを行き来して求人情報を探し回る必要がありません。
そのため、求人情報に関するアグリゲーションサイトは、求人サイトを回遊する手間なく、ユーザーが探している求人情報を収集できるのがメリット。1つのサイトで求人情報を閲覧し、比較できるので、求職活動の効率が上がります。
大量の求人情報が1つのサイトに集約されてるアグリゲーションサイトでは、単語の検索だけで求人情報を探すことが難しいため、「職種」「勤務地」「給与」「雇用形態」などの条件を絞り込んで検索できる機能がついているサイトが多いです。
そのため、アグリゲーションサイトを使用するユーザーは希望の条件に絞り込んだ後に、求人情報を閲覧できるため、自分に合う求人かどうか比較しやすいのがメリットです。
アグリゲーションサイトを利用するデメリットは次の通りです。ここからは、企業側とユーザー側の双方のデメリットについて詳しく解説していきます。
企業側は、大量の求人情報が1つのサイトに集約されてることが逆にデメリットとなり、自社の求人情報が埋もれてしまう可能性があります。
求人を埋もれないようにするためには、有料オプションで優先的に上位に表示させたり、求職者に関心のある内容で興味を引きつけたりするなどの工夫が必要です。
アグリゲーションサイトは大量の求人情報を掲載するため、一般的に最新の情報を重視して、検索結果の上位に表示させるアルゴリズムだといわれています。この仕組みによって、求職者は常に最新の求人情報を閲覧でき、企業側も情報更新によって多くの求職者にアピールできます。
しかし、この仕組みによって定期的な求人情報の更新が必要となるため、企業側には情報更新の負担がかかることがデメリットとなります。
求人に関するアグリゲーションサイトを利用して求人情報に応募する際は、応募サイトへの遷移が必要な点がユーザー側のデメリットです。
アグリゲーションサイト内で見つけた求人に応募する際は、応募先のホームページや募集ページに遷移し、その後応募するページを探す必要があるので手間がかかってしまいます。
一方で、Indeedや求人ボックス等でサイト内で応募が完結できるケースも存在します。
求人サービスのアグリゲーションサイトは次の通りです。ここからは、各アグリゲーションサイトについて詳しく解説していきます。
Indeed(インディード)は、世界中で利用されている求人サイトです。国内の月間訪問数は約3,700万人以上(※1)とされ、日本において高いシェアを占めています。
Indeed上に掲載される求人情報は、「直接投稿」と「求人情報連携」の2種類の方法で収集されます(※2)。求人情報連携は、Indeedと連携しているATS(採用管理システム)等に掲載されている求人情報を掲載する方法です。Indeed連携ATSを利用することで、「Indeed エントリー」などの便利機能が利用でき、採用プロセスの効率化が期待できます。
無料掲載 | ○ |
掲載方法 | 求人情報連携・直接投稿 |
料金形態 | クリック課金 |
有料オプション | ○ |
(※1)”Indeed 公式HP”参照
(※2)求人情報連携と直接投稿での掲載は2025年4月1日より適応となります。
Indeedについて詳細は当ページの「Indeed(インディード)に求人掲載する2つの方法|無料・有料の違いも解説!」で解説しています。併せて確認することがおすすめです。
求人ボックスは、「食べログ」「価格.com」「フォートラベル」などのサービスを運営する株式会社カカクコムが運営しています。求人ボックスの国内の月間訪問数は約1,000万人以上(※)と、Indeedに次ぐ高いシェアを占めています。
企業側は採用ボードで、初期費用から掲載費用、成果報酬まで無料で求人掲載を行えるのがポイント。人気の求人ランキングや人気のワードなど求職者も仕事を探しやすいのが特徴です。
無料掲載 | ○ |
掲載方法 | クローリング・採用ボード |
料金形態 | クリック課金 |
有料オプション | ○ |
※”求人ボックス 公式HP”参照
▼詳細を確認する
求人ボックスとは?特徴・仕組み・掲載方法や、メリット・デメリットを解説
スタンバイは、Yahoo!やLINEの親会社であるZホールディングスとビズリーチの合弁会社として運営されています。国内の月間訪問数は約1,000万人以上(※)と、求人ボックス同様にIndeedに次ぐ高いシェアを占めています。
基本的に無料で利用できる点に加え、「Yahoo! しごとカタログ」と連携しているため、求人情報をどちらのサービスにも掲載できたり、企業の評価と業界との比較ができたりする点がポイントです。
無料掲載 | ○ |
掲載方法 | クローリング・フィード |
料金形態 | クリック課金 |
有料オプション | ○ |
※”スタンバイ 公式HP”参照
▼詳細を確認する
求人検索エンジン・スタンバイの特徴、掲載方法、掲載料金とは?メリットや手順を広告代理店が解説
careerjet(キャリアジェット)は、イギリスのロンドンで設立された求人検索エンジンです。世界のさまざまな地域で利用されているため、外国人材や外国語の求人掲載におすすめ。
日本以外の国の求人情報も閲覧できるため、外国で働く際に便利なアグリゲーションサイトです。
無料掲載 | × |
掲載方法 | クローリング |
料金形態 | クリック課金・掲載課金 |
有料オプション | ○ |
jobda(ジョブダ)は、グリー株式会社の子会社であるジョブダ株式会社が運営しています。全国の求人情報を一括で検索・掲載したりできるサービスです。
採用プロセスの効率化を図ったり、企業と求職者を適切なマッチングをしたりして、採用活動・求職活動を効果的に実現できます。
無料掲載 | ○ |
掲載方法 | jobdaXMLフィード |
料金形態 | 不明 |
有料オプション | 不明 |
アグリゲーションサイトは、複数のWebサイトから情報を収集し、1つのプラットフォーム上にまとめるもの。対して、キュレーションサイトは、特定のテーマに関連するコンテンツを選択し、編集者(キュレーター)が手動で選定するもの。キュレーションサイトでは、編集者の主観的な判断や編集作業が加わります。
効率的に採用活動を実施するなら人材採用支援事業を展開する「トラコム」の利用がおすすめです。トラコムは、採用時のサポートから入社後のサポートまでを行っています。また、Indeed、求人ボックス、スタンバイの他、Web広告・Google広告の運用サポートなど、さまざまな採用手法に対応しており、運用実績も多数あることが強みです。
トラコムが実施する採用サポートは、次の通りです。採用管理システムの導入サポートでは、採用サイトの開設から応募者や面接の管理などを行えるシステムの導入や運用をサポートしています。
また、トラコムは福利厚生サービスといった、採用サポートだけでなく、入社後のサポートも行っています。
・採用管理システムの導入サポート ・応募受付の代行サービス ・面接官のトレーニング ・各種代行サービス ・福利厚生サービス |
採用担当者向け研修では、これまで多くの企業の人材採用をサポートしてきたノウハウを活かし、採用計画の立案から実施、新人の採用担当者への業務連携などの要望に応え、研修をサポートしています。
アグリゲーションサイトに関する、仕組みやビジネスモデル、メリット・デメリットなどの情報を解説しました。アグリゲーションサイトを上手に利用することは、企業の採用活動を効率的に進められることに繋がります。本記事を参考に、アグリゲーションサイトについての理解を深め、効率的な採用活動を行いましょう。
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