
あなたの採用活動を応援!
トラコムでは、毎月1回ランチタイムの30分セミナーをオンラインで開催しています。その名もTech Cafe@Tracom。人材ビジネスに関わる皆様に、お忙しい中でも気軽に情報収集できる場をつくれたらと思いスタートしました。
今回は、7月26日(月)に開催した回のレポートをご紹介。テーマは「求職者は企業の口コミを重視してる?」です。自社の評判について気になる方や、求人媒体での効果改善が難しいとお考えの方にぜひ読んで頂きたい内容です。
近頃の仕事を探す求職者にとって、求人情報に触れる手段は年々多様化しています。フリーペーパー、WEBメディア、企業の自社サイト、ハローワークなど、様々な手段があります。しかし、その情報を見ただけではすぐに応募しない求職者も増えているといわれています。
最近の求職者は、上記の手段で求人情報を閲覧し、そこからさらに口コミサイトを経由。「求人情報に書かれている内容は本当に正しい?」と情報を精査し、納得した上で応募に至るケースが多いのです。
求職者が求人情報を得てから応募に至るまでの流れはこちらです。
【企業を認知する→興味関心を持つ→比較検討する→応募する】
このような意思決定のフローは、マーケティング業界で人がモノを購入する場合のフローだと言われていましたが、最近では求人応募の場合でも同じフローを辿る傾向となっています。
実際、内定を獲得した就活生への『入社予定の企業の魅力を見聞きした情報源』に関するアンケートで、インターネット上での口コミや評判と答えた人は約40%となりました。企業の情報を調べる際に、非常に多くの人が他者が書いた口コミを参考にしていることがわかります。
そもそも口コミという制度が重視され始めたのは10年以上前にさかのぼります。旅行業界で世界最大のプラットフォーム『トリップアドバイザー』や、グルメレビューサイト『食べログ』といったサイトの台頭から大きく広がっていきました。
採用においては、エン・ジャパンが運営する『カイシャの評判(※)』が始まりといわれています。(※現在はLighthouseにリニューアル)
現在はこのような口コミを活用したマーケティングである、バイラル・マーケティングやバズ・マーケティングといったものも流行しているほど、口コミは注目を集めてきています。
このように、採用における口コミサイトも増えています。認知から応募までのフローの中で、求職者は企業の口コミを確認してから応募する傾向が強くなっています。
口コミを見て、実際に働く従業員や退職者の評判が悪ければ応募を躊躇し、離脱してしまうことも。反対に、評判が良ければ安心材料になり、応募の後押しや入社意欲を高めることに繋がります。
求人広告をどう改善しても応募が来ない…とお悩みの企業様がいらっしゃれば、実は本当の原因は求人広告ではなく、他の口コミメディアでの評判が影響している可能性もございます。まずは口コミサイトで、自社のことをどのように見られているのかを知ることが大切かもしれません。
求職者が口コミを重要視していることは理解いただけたかと思います。しかし、場合によっては悪く書かれてしまうこともある口コミ。しかも、なぜかネガティブな口コミほど上位に表示されてしまうとお思いではありませんか?
ここからは、口コミが表示される仕組みと、人事の皆さんが対策できることはあるのかについてご紹介していきます。
まずは、口コミはなぜ上位に表示されてしまうのかについて。
Googleが重要視するE-A-Tという考え方を知っていますか?これは、Googleが上位表示させるサイトの重要項目のことで、以下の3つを指しています。
これらの頭文字をとり、E-A-Tといいます。
広く浅く色々な情報を網羅したサイトよりも、ある専門分野に特化したサイトのほうがGoogleでの上位表示の評価が高くなります。
例えばアパレルでは、ショッピングモールのような総合デパートのサイトよりも、レディースの服に特化した専門性の高いサイトのほうが、Expertise(専門性)が高いと評価されます。Googleで検索した際、検索した人が目的に合った服を見つけやすくなるように、専門性の高いサイトのほうが上位表示されやすいということです。
サイトにどんな情報が載っているかという内容だけでなく、それを「誰が書いているか」が重視されます。個人が匿名で書いているようなサイトよりも、その分野に精通した人が書いているサイトのほうが、Authoritaviness(権威性)が高いと評価されます。
例えば医療情報であれば、医者やクリニックに務めている方、専門分野の有資格者が書いている情報などです。
サイトに載っている情報に信頼性があるかを重視しています。
そして、この信頼性の部分に口コミは関わってきているのです。ユーザーにとって信頼に値する情報が載っているサイトは、Googleが上位表示させます。例えばなにかの商品のレビューが書かれた場合、実際に使った人のレビューと、未使用者のレビューでは、使った人のレビューが高く評価されます。
これを仕事探しのフローに当てはめると、退職者や実際に働いている人が口コミを記載するケースが多くなります。他社へと転職した人は、どうしてもネガティブな意見をもつことが多くなりますが、その意見は信頼性があると判断されてしまい、上位に表示されてしまうということなのです。
上記のような状況を踏まえると、今書かれている口コミを消したり、ポジティブな意見だけを見せるといった対策は現状ありません。
私たち求人広告会社からすると、求人に載せる写真や文言で見栄えをよく見せたいと思うこともあります。しかし、その対応は事実と反する情報を公開していることになり、信用度の低い原稿とみなされ、長い目で見たときにGoogleからの評価を下げることにもなりかねません。目先の求人原稿を変えるよりは、会社の体制・環境を見直し、会社の芯から変えていく方がよほど効果が高いです。
また、最近ではSNSでの悪い口コミへの対策を行うと謳った会社も増えています。しかし、たとえ一度対策したとても、悪い口コミを書いた人は名前やアカウントを変えれば無限に書き込むことができます。いたちごっこのようなもので、正直あまり効果的とはいえません。
むしろ、サービスの質を向上させたり、従業員の満足度をあげる対策を取るほうが効果的でしょう。
マイナスな口コミをどう隠すかではなく、会社の魅力をどう発信するかが口コミ対策の効果的な方法です。
口コミをよく見せることはできませんが、すでに書かれている口コミを分析し、今自社がどのように見られているかを知ることも大切です。
口コミ分析に使えるツールをご紹介します。『User Local』という会社のサービスです。SNSを始め、様々なサイトの反応を集計して分析することができます。インターネット上での反応をすべて見た上で対策をとろうと、活用されることが多いようです。
Googleマイビジネスでの発信も、比較的簡単に取り組めます。Googleマイビジネスとは、 Googleマップ上に載っている企業情報になります。 たとえばGoogleで自社名を検索すると、検索結果に地図を出してくれることはありませんか?それがGoogleマイビジネスです。自社の情報を管理できるオーナーになると、自ら情報を発信することが出来ます。
また、Googleマイビジネスでは、訪れた人や従業員の方が自由に書き込みできるようになっています。応募者の方が面接に行く際、Googleマップ上で会社情報を見る機会があるかと思いますが、情報が不足していたり、悪い口コミが並んでいると、応募者は不安を感じることにもなりかねません。しかし、書かれた口コミを消す方法は残念ながら現状ありません。
前述のように、悪い口コミが書かれている場合、従業員に良い口コミを書いてもらっても根本的な解決には繋がらないため、企業の魅力を強化し、自然といい口コミを増やすことが近道となります。職場環境や体制を見直した上で、採用情報や従業員のインタビューなど、定期的に情報発信することが重要になります。
弊社では、Googleマイビジネスの運用サポート支援も行っております。Googleマップでの閲覧数や検索数、さらにお客様のWEBサイトへのアクセス数、問い合わせ数も数値で確認し、最適な運用方法をご提案・サポートいたします。
実際に6カ月間で閲覧数が6倍、検索数が3倍になった事例もございます。運用に関する無料相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
また、上記でお話したE-A-Tのような観点で、事実に基づきつつきちんとした会社であることを伝えていくのも効果的です。
より深い情報を届けていきたいなら、採用オウンドメディアでの情報発信がおすすめです。採用オウンドメディアとは、企業が自社で運営する採用に特化したメディアのことを指します。こんな社員がいます、前職は〇〇で働いていた人が在籍しています、仕事のやりがいはこんなところです、といった情報を記載していくものです。■こちらの記事で詳しくご紹介しています。
自社の社員に仕事内容について記事書いてもらう、自社の労働環境について社労士に記事を書いてもらう、などから始めると、気軽に試しやすいのではないでしょうか。
こちらの記事では、採用オウンドメディアに取り組むと得られる5つのメリットについてご紹介しています。あたらに始めてみたい方はぜひご覧ください。
また、弊社では採用オウンドメディア及びWEB社内報の立ち上げ・運用を通じて、お客様の新規採用・従業員の定着率UPに向けたサポートを行っております。
自社で既に運用体制をお持ちの場合、効果的なキーワードのご案内等、メディア運用に関する無料相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
採用の世界では、口コミはまだまだ注目されたばかりです。toC向けサービスのSNSやECサイトは、口コミ対策や商品の魅せ方が上手なので、真似してみると良いでしょう。
採用活動における口コミに関するポイントは4つ。
・会社情報を確かめるために口コミを見る人は4割以上
・口コミにより信頼性が高まると、Google上で会社ホームページは評価される
・悪い口コミ対策のためにできることはなく、会社の体制を変えることが先決
・ただし、信頼性や権威性のある情報をコツコツ載せていくことで企業への印象は変化する可能性
自社で対策できないと諦めてしまわず、できることから始めてみませんか?
毎月1回、月曜の13時~13時半に、お昼30分の無料オンラインセミナー「Tech cafe」を実施中。今後もさまざまなテーマで実施していきますのでぜひご参加ください。
この記事を書いた人
N.HIROSAKA
この人の記事一覧を見る
2018年1月中途入社。ステイセールスとして配属され、1~2年目はタウンワーク・フロムエーナビなどの求人広告提案~原稿作成に従事。
現在、テクタス事業部のメンバーとして、新卒・中途採用の代行サポート、HPの提案・作成をメインに取り組む。2020年SNSエキスパート検定初級取得、Googleデジタルワークショップ修了。前職で労務管理や採用に携わっていた経験や、原稿作成のスキルを活かして、お客様1社1社のお困りごと解決に努めていくことが今後のミッション。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
記事一覧を見るいつもご利用されている求人採用を見直してみませんか?悩み、ぜひ教えてください!御社の魅力を一緒に考えさせてください!
記事一覧を見る今注目されているGoogleマップやSNS(インスタ等)を活用した集客、インバウンド対策、オウンドメディア企画・運用など最新の集客トレンドやノウハウを発信していきます。
記事一覧を見る媒体活用の採用支援や人材育成に関わるセミナーから研修や集客方法をご紹介するワークショップまで、さまざまな自社開催のセミナー情報をお届けします。
記事一覧を見る0120-450-333