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Indeedの利用を検討する際には、「他のサービスとの違い」を知っておくことで、特徴が分かりやすくなります。これまで利用したことがあるサービスの中に「人材紹介エージェント」があれば、特徴を比較してみましょう。
当ページでは、Indeedと人材紹介エージェントの違いをさまざまな観点から解説します。採用方法の比較検討に、ぜひお役立てください。
まずは、Indeedと人材紹介エージェントの主な違いをまとめた一覧表をご覧ください。
Indeed | 人材紹介エージェント | |
料金形態 | 無料・クリック課金型 | 採用課金型(成功報酬型) |
採用単価の相場 | 5万~10万円(※) | 20万~90万円 |
応募方法 | 応募者自ら応募 | 担当者を仲介して応募 |
運用の手間 | あり | なし |
非公開での求人 | 不可 | 可 |
※トラコムが独自に調査した、Indeed掲載時の目安です。今後変わる可能性があります。
このように、料金形態や単価相場といったコスト面だけでなく、求職者の応募方法、運用にかかる手間なども異なります。最も大きな違いといえるのが、Indeedでは多数の求職者へ向けて求人情報を発信するのに対し、人材紹介エージェントは採用ターゲットを絞り込んで採用する点です。
以下に、表の各項目の違いを詳しく解説します。
Indeedでは無料で求人を掲載できます。採用に至った場合の成功報酬なども発生せず、完全無料での利用も可能です。
有料掲載のオプションを利用する場合は、「クリック課金型」の料金形態で、求職者が求人情報をクリックするたびに費用が発生します。クリックした求職者が必ず応募するとは限らないため、コストをかけたのに採用できなかったというケースもあり得ます。
人材紹介エージェントも同様に無料で求人を掲載できることが多いですが、採用に至った際に費用が発生する「採用課金型(成功報酬型)」の料金形態です。つまり費用が採用に直結するため、無駄なコストが発生するリスクを避けて利用できます。
Indeedと人材紹介エージェントでは、採用単価(従業員を1名採用するためにかかった費用)の相場が異なります。具体的な相場金額は次の通りです。
採用単価相場 | |
Indeed | 5万~20万円 |
人材紹介エージェント | 20万~90万円 |
Indeedの採用単価は、トラコムの運用実績に基づく参考値です。今後変わる可能性があり、相場は業界・業種によって異なります。詳しくは下記ページをご参照ください。
Indeedの掲載効果をシミュレーションで解説!応募単価・採用単価の目安
人材紹介エージェントの採用単価は、厚生労働省の「採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査 報告書」より、「1件あたりの平均採用コスト」の中から「民間職業紹介事業者(紹介会社)」のデータを参考にしています。
人材紹介エージェントは「採用する人材の理論年収の20~40%」など年収に応じた採用単価があらかじめ決まっていることが多く、採用単価を下げることが難しい料金形態です。
一方のIndeedはクリック課金制で、採用人数とコストが直接的には影響しないため、求人原稿の書き方や予算設定などを工夫することで採用単価を下げることが可能です。
Indeedでは、求人情報を見た求職者から直接応募が来ます。応募を受け付けた後は、メッセージや電話などで応募者と直接やりとりしたうえで、面接日程を調整するなどの対応が必要です。
人材紹介エージェントの場合は、エージェント側の担当者を仲介するため、応募者から直接応募が来ることはありません。面接日程の調整なども代行してもらえることが多く、企業側がやることは基本的に履歴書や職務経歴書の確認や面接など、「選考」以降のステップのみです。
Indeedで応募を集めるには、魅力的な求人原稿を作成し、有料掲載の場合は予算を決め、掲載後も状況を見て内容を修正するなど、手間をかけて運用する必要があります。適切に運用し、効果を高めていくには、人的リソースとノウハウが必須です。運用が前提のサービスであり、掲載するだけでは思うように効果が出ないことがあります。
一方の人材紹介エージェントは、そのような手間は発生しません。紹介を依頼した後は、基本的に紹介を待つだけです。
Indeedに掲載した求人情報はインターネット上に公開されるため、基本的に誰でも閲覧できます。求人の公開先を特定の人材のみに絞るような機能はありません。
対して人材紹介エージェントでは、非公開での求人掲載も行えます。非公開求人では、エージェントの担当者を通して自社にマッチしそうな人材にのみ求人情報を提供し、興味を持った人から応募が来るといった流れで採用を行います。そのため「求人を出していることを知られたくない」といった場合でも、求人情報の公開範囲を最小限に絞って求人活動を進めることが可能です。
人材紹介エージェントと比較したIndeedのメリット・デメリットは、それぞれ以下の通りです。
メリット | ・採用単価を抑えやすい ・採用ノウハウを蓄積できる ・幅広いユーザーにリーチできる |
デメリット | ・必ず採用できるとは限らない ・運用の手間がかかる |
各項目を以下に詳しく解説します。
Indeedは採用単価の相場が低く、人材紹介エージェントよりも低コストで採用しやすい点が大きなメリットです。採用した人数ではなくクリック数に応じて料金が発生する仕組みのため、採用人数が多くなってもコストが増えにくいという特徴があります。
対して人材紹介エージェントの場合、1名採用するごとに料金が発生するため、採用すればするほど多くのコストがかかります。また採用単価の相場も高く、複数名を採用するためには、まとまった予算が必要です。
運用が前提のIndeedは、自社で分析・修正を繰り返し、最適な形にしていく必要があるため、運用に関するノウハウを社内に蓄積できます。効果的な求人原稿の書き方、求職者を惹きつけるコンテンツの作り方といったノウハウは、Indeed以外の採用手段でも活用できます。
一方の人材紹介エージェントは、エージェントの担当者に多くの業務を代行してもらうため、ノウハウの蓄積に関してはあまり期待できません。
Indeedも広告代理店に代行してもらうケースはあるものの、広告代理店の作業内容を確認しつつ、採用担当者の目に見える形で運用できます。人材紹介エージェントのように任せきりになりにくいため、代理店のノウハウを吸収することも可能です。
月間訪問数2,400万以上(※1)のIndeedなら、幅広いユーザーにリーチできる点も見逃せないメリットです。有料掲載の場合は「Indeed PLUS」を利用でき、さらにリーチを拡大できます。
Indeed PLUSは、Indeedに掲載した求人をIndeed以外の連携求人サイトへの掲載も可能にする求人配信プラットフォームです。連携求人サイトには「リクナビNEXT」や「タウンワーク」などがあり、幅広いユーザーに求人を届けられる可能性があります。(※2・3)
Indeed PLUSについて詳しくは、こちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。
Indeed PLUS(インディードプラス)の掲載方法・料金の違いを解説
(※1)SimilarWeb, 総訪問数, 2024年10月
(※2)Indeed PLUSは配信最適化の結果、複数ではなく単一の連携求人サイトにのみ掲載される場合があります。
(※3)Indeed PLUS 連携求人サイトは随時追加予定です。掲載対象となる連携求人サイトの種類や掲載可能時期は変更の可能性があります。主なIndeed PLUS連携求人サイト一覧はこちらをご参照ください。
クリック課金型のIndeedでは、求人情報がクリックされた時点で料金が発生するため、コストをかけても必ず採用できるとは限りません。求人をクリックした求職者がそのまま離脱してしまい、応募や採用に至らない可能性もあります。
一方で人材紹介エージェントの場合、基本的に採用しなければ費用も発生しません。また紹介した人材が早期離職した場合には、費用の一部返金を実施している人材紹介エージェントもあります。
Indeedは、求人原稿の作成をはじめ、掲載後のデータ分析、効果を高めるための修正や改善といった運用の手間がかかります。また、応募の受け付けや応募者とのやりとり、面接日程の調整なども自社で行わなければなりません。つまり運用業務と採用業務を並行して進める必要があり、一定の人的リソースを確保する必要があります。
対して人材紹介エージェントでは、多くの採用業務を代行してもらえるため、Indeedのような手間は発生しません。採用業務に従事する人的リソースが不足している場合でも利用しやすいサービスです。
人材紹介エージェントは便利なサービスですが、利用する際にはメリットとデメリットの両方を確認しておくことをおすすめします。Indeedと比較したメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | ・ハイクラス・レア人材を採用しやすい ・採用活動の多くを代行してもらえる ・非公開で求人ができる |
デメリット | ・候補者とのコミュニケーションが限定される ・リーチ対象が限定される |
各項目を以下に詳しく解説します。
管理職経験者などのハイクラス人材や、特殊技能を持つレア人材などを採用しやすい点が、人材紹介エージェントの大きなメリットです。
ハイクラス人材やレア人材はそもそも人数が少ないので、Indeedのようなサービスでは、採用ターゲットに見つけてもらえない可能性があります。また、条件にマッチする人材がいたとしても、興味を持って応募してくれるとは限りません。
この点、人材紹介エージェントなら、企業側が求める条件が厳しい場合でも、該当する人材がいれば紹介してもらえます。採用ターゲットが狭い場合は、人材紹介エージェントを活用して企業側からアプローチをするのが効率的です。
人材紹介エージェントを利用すると、希望や条件に合った人材の絞り込みをはじめ、面接日程の調整、応募者との交渉などの事務作業を代行してもらえます。そのため、別の業務で忙しい場合など、採用活動にリソースを割くのが難しい状況での活用にも向いています。
Indeedは運用のためにリソースが必要な点がデメリットではあるものの、代理店に代行してもらうことで社内負担を軽減することも可能です。
求人情報を非公開にして採用を行えることは、人材紹介エージェントの特徴であり、大きなメリットでもあります。
例えば今すぐに人材を採用したいときには、非公開で求人を出した方が良い場合があります。求人を公開すると、集まった全ての応募に対応しつつ選考を進めなければなりません。応募者が多いほど選考に時間と手間がかかってしまいます。そのため急ぎで採用したい場合はあえて求人を非公開にして、エージェントが絞り込んだ人材のみを対象にした方が効率的な場合があります。
またプロジェクトの存在を隠したいなど「求人を出していることを知られたくない」といった場合にも、非公開で求人を出せる人材紹介エージェントのメリットは大きいでしょう。
人材紹介エージェントは便利なサービスですが、ほとんどの採用業務を代行してもらうことになるため、候補者と直接コミュニケーションを取る機会が限られています。
候補者はまずエージェントの担当者を通して企業の説明を受けることになるため、自社の魅力がきちんと伝わるとは限りません。採用担当者が候補者と直接会って自社の魅力をアピールしたいと思っても、できない点がデメリットです。
この点Indeedであれば、候補者と最初から直接コミュニケーションを取りつつ選考を進められます。選考の前に自社について直接説明し、直接会って面談するなどして相手の性格・特徴などの理解を深められます。
人材紹介エージェントでリーチできるのは、登録しているユーザーのみです。そのため自社が求める条件にマッチする人材が登録しているとは限らず、担当者にリサーチを依頼しても該当者が見つからない可能性もあります。
また保有資格・経験年数といった条件が明確な人材なら探しやすいですが、「自社の社風・雰囲気に合う」といった感覚的な条件にマッチする人材を見つけるのは難しいことがあります。
Indeedと人材紹介エージェントでは、サービスの性質やリーチ対象が大きく異なるため、どちらがより最適なのかはケースバイケースです。ここでは、Indeedと人材紹介エージェントがそれぞれどのような採用ニーズに合致しているのかを解説します。
Indeedをおすすめできる企業の特徴は以下の通りです。
なるべくコストをかけずに複数名を採用したいときは、クリック課金型のIndeedが向いています。採用人数が多い場合、単価相場の高い人材紹介エージェントでまかなおうとすると、コストがネックになりかねません。
また、「実務経験3年程度」「普通運転免許を持っている人」のように、採用条件が厳しくない場合も、多くの求職者に幅広くリーチできるIndeedがおすすめです。
以下のような企業には、人材紹介エージェントをおすすめします。
人材紹介エージェントが適しているのは、高額な費用をかけてでも採用する人材の「質」を重視したいケースです。
「経験年数5年超」「レアな分野の専門職」などの希少なハイクラス人材は、Indeedに出した求人を見てくれるとは限らないため、空振りに終わってしまうことも珍しくありません。採用の確実性を求めるなら、人材紹介エージェントを利用してハイクラス人材に絞り込んで紹介を依頼する方が効率的です。
Indeedや求人サイトでは応募が集まらないようなレア人材の採用には、人材紹介エージェントをおすすめします。
人的リソースや予算が十分に確保できる場合は、Indeedと人材紹介エージェントを併用するのがおすすめです。このように複数のサービスを併用するときは、ATS(採用管理システム)を導入し、採用業務を効率化しましょう。
ATSとは、さまざまな求人メディアからの応募者情報を自動的に取り込み、一元管理できるツールです。Indeedからの応募者と、人材紹介エージェントからの応募者情報を一元管理できるタイプもあります。
応募者情報を一元管理できることで、複数のサービスを併用して募集することによる管理の煩雑化を防止して、採用活動を効率的に進められます。
こちらのページで、おすすめのATSと選び方を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
ATS(採用管理システム)とは?おすすめ12選と選び方を解説
Indeedと人材紹介エージェントはそれぞれ利用に適したシーンが異なります。採用難易度が低く、コストを抑えたい場合はIndeed、採用難易度が高く費用をかけてでも質の高い人材を採用したい場合は人材紹介エージェントのように、ニーズに応じて使い分けましょう。
予算や人的リソースが確保できるのであれば、Indeedと人材紹介エージェントの併用もおすすめです。
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