
トラコム社員がお届け!
現在、東京近郊は建設ラッシュにより、現場で施工管理技士の不足が叫ばれております。各社、資格を持っている施工管理技士の採用に動いておりますが、苦戦しているのが現状です。
本記事では資格保持者・未資格者問わず、どうすれば施工管理技士が採用できるのか、実際の採用成功事例をご紹介しながら、求人原稿での打ち出し方をお伝えします。
まず初めに、リクナビNEXTのデータベース上で、どのくらいの建築土木の施工管理技士がいるのかみてみましょう。
・建築施工管理技士46,601人
→(資格保持者14,953人(1・2級建築施工管理技士))
・土木施工管理技士27,795人
→(資格保持者13,924人(1・2級土木施工管理技士))
参考までに…
・設備施工管理技士23,359人
→(設備系資格保持者45,394人(電気主任技術者・電気工事施工管理技士等))
・プラント・その他施工管理技士21,485人
→(資格保持者…多岐にわたるため抽出不可能)
みていただいてお分かりのように、資格者は少ないですが、従事している(していた)施工管理技士の求職者は非常に多いのです。
※ちなみに建設土木などの学科・学部卒業者で30歳以下は10,845人。
次世代を担う若手採用であれば、このあたりも十分に採用候補になってきます。
平均年齢:34.4歳
平均年収:447.7万円
希望年収:515.6万円
性別:男性91.7%・女性8.3%
「長く働いてくれる若手が欲しい」と、20代後半~30代半ばの人材を求める企業は多いですが、平均年齢と大差ありません。
しかし、どの企業も欲しいと思う”最も採用が難しい求職者層”になるため、自社に応募してもらうには、転職者にとっての「メリット」が複数必要となります。
ご承知の通り、引く手数多な施工管理。物件も複数担当されている方が多く、「休みが取れない!」「家族との時間がない!」「忙しすぎて、体がもたない!」などと疲弊されている方も多いです。そのため、仕事内容やどんな物件に携わるのか?だけを伝えるのではなく、どんな働き方ができるのか?をしっかりと伝えながら、自社の強みや安定性、社風などを原稿に記載することが重要です。
一般的に前職よりも給与が下がる場合は転職を躊躇する方が多いです。しかし、施工管理経験者は、年収が多少下がっても、働く環境が整っていれば転職するという方もいます。しかしながら、最も効果が出るのは『前年収保証』だと言われています。
他にも、下記のような内容を求人原稿に記載できれば、求める人材を採用できる可能性は高くなります。
これらの点を払拭できる内容を求人原稿でアピールすれば、応募獲得の可能性が高まります。
掲載できる範囲で、具体的な名前やエピソードを原稿内で打ち出すと効果的です。
ここからは実際に施工管理技士を採用できた事例と、求人原稿での打ち出しポイントをご紹介します。
東京、従業員数35人、施工管理派遣、主な現場は交通インフラ系
リクナビNEXT N3サイズ/55万円
派遣というと、「派遣先と関わることはあっても、雇用主との関係性は希薄。だからどこの会社で働いても一緒」というイメージを持たれることが多いのですが、この企業様は違いました。
社長自身が定期的(2~3ヶ月に一度)に現場を訪問し、状況確認をしたり、案件が終了するごとにプチ休暇と題して、社員に帰省費を渡して家族との時間がとれるようにするなど、そんな社長の人柄、会社のフォロー体制をしっかりと原稿に打ち出すことで、少し敬遠されがちな”派遣”という働き方でも十分に採用に結びついているのです。
また、案件もスーパーゼネコンさんが担当している大規模な交通インフラ系工事ということもあり、やりがいも抜群です。
案件、社内の雰囲気などを求人原稿で伝えることで採用成功に結びつきました。
※採用したのはみなさん、1級土木施工管理技士を保持されている方々です。
東京、従業員数20人、内装施工管理(ボード)・軽鉄、主な現場はテナントビル、テレビ局など
リクナビNEXT N1サイズ/20万円
未経験のポテンシャル採用に成功した事例です。
採用にかけられる予算はそこまでなく、しかし高齢化が進んでいるため、次世代を担う人材の採用を考えていました。
結果的には20万円という限られた予算の中で23歳、26歳と、未経験ではありますがターゲットとしていた若手2名を採用することができました。
原稿での工夫は、とにかく「丁寧に教えます」という教育体制を明記したことです。
どうしても業界的に「見て覚えなさい」「技を盗みなさい」という風土があったりするのですが、この会社様は「ヘルメットの被り方からしっかり教える」というほど教育には労を惜しまない心構えでしたので、そこを前面に打ち出しました。
そうすることで、手に職をつけたいと望む若手の採用に成功しました。
※案件は大学の構内や首都圏キー局など
東京都、千葉県、神奈川県で事業展開するスーパーゼネコンと取引のある建設会社
職場に資格者はいるが高齢のため、将来的に会社が伸びていかないと経営者が判断。
数年前から現場監督・施工管理技士の募集をかけているが応募すらなく採用難が続く中、繁忙期を前に1級施工管理技士1名の採用が目標でした。
採用ターゲットが資格の種類によりかなり少ないケースもあるため、給与交渉、待遇交渉をさせていただき、まずは給与や待遇といった企業力をアップ。
同職種を募集している大手企業に負けない待遇と大手を上回る職場環境の強みをアピールし、他社に負けない原稿を作成しました。
また、採用担当の方と現場で働く社員の方に再度インタビューを行い、会社の強みを精査。
全国における同業他社の原稿データを集約し、確実に平均以上の効果を出せる原稿のベースを作り上げました。
その結果、1級施工管理を3名採用。
原稿内容にこだわるというよりも、採用成功パターンをベースに作成することで、時期に関係なく、常時効果を担保できるようになりました。
また、企業の強みでもある職場環境のアピールや知名度の高い現場(施工事例)を原稿に入れたことで、企業としての信頼度もアピール。
経験者採用につなげることができました。
採用数が増えたことにより請け負う現場数は増え、お客様の売上もアップしました。
大阪府の新大阪に事務所を構える、公共工事を得意とする建築会社。
リクナビNEXT 35万円
従業員数は2名。うち1名が退職することになり、早急に人材確保が必要な状況になりました。
改めて会社のことを取材させていただく中で、「現場監督には、現場が好きなら、体が動く限り、何歳になっても現場に出てくれていいんです。もちろん、責任はその方1人には負わせません。会社がしっかりとバックアップもサポートもしますから。」という言葉を聞くことができました。
お客様の考え方や、施工管理を大事にされている姿勢が伝わるとても素敵な言葉だったため、メインのキャッチコピーにして掲載。
結果、応募数8件で、1級施工管理技士の資格保持者と、建築系専門学校を卒業したばかりの実務未経験の方の、2名を採用することができました。
採用した人からは「人柄が伝わってきて応募しようと思った」といった声をいただいています。
大阪で地場の住宅を扱う、従業員数30人弱の不動産企業。
施工管理募集のために、有料の求人媒体を使用することを決意されました。
しかし、経営者と現場とで採用したいと思う人物にギャップがあるという問題がありました。
この経営者と現場とのギャップを解消するため、こんな手を打ちました。
①経営者と現場の採用ターゲットがずれていては採用もうまくいかない。
まずは各々が考えているターゲット像の把握と伝達を行うため、両者と話し合う時間を創出いただいた。
②労働条件や福利厚生、給与設定なども打ち合わせ内容として設定。
どうしても採用するならば、条件は一定の水準まで、もしくは水準以上に上げるべきと提案。
経営者と現場の方とのすり合わせを行い、「未経験から始める施工管理」というコンセプトのもと、ご掲載。
結果、21件の応募があり、2名の採用に成功しました。
リクナビNEXTの特徴や掲載メリット、料金プランについてはこちらの記事をご覧ください。
リクナビNEXTの特徴や掲載メリット・効果を上げる方法を人事採用担当者向けに解説!
「ここ数年、現場が急増。新しい現場に着工したいが資格保持者が足りておらず、建設中の現場も納期ギリギリのラインで経営を行っている。経験者を早急に採用し、新しい現場着工に取り組みたい。だから資格を保持している経験者を採用したい!」
このような考えをお持ちの経営者の方は非常にたくさんいらっしゃいます。もちろん経験者を採用できればベストですが、現場を早く完了させることなど、少し視点を変えて、採用ターゲットの見直しを行うことも大切です。
本記事でご紹介した採用事例はすべて求人広告に掲載して採用できた事例です。
施工管理は特に採用の難しい職種ですが、ターゲット設定や原稿の打ち出し方のポイントを正しく押さえれば、採用は可能です。
本書では施工管理の採用成功のために押さえておきたいポイントや、採用成功事例をまとめています。
「求人募集してもなかなか応募がこない」「何をやっても採用できないので諦めている」など、施工管理技士の採用でお悩みの企業様は、トラコムまでご連絡ください。お客様の採用状況をしっかりとヒアリングしたうえで、適切なプラン提案をさせていただきます。
この記事を書いた人
Y.HACHINOHE
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2013年に新卒入社
東京本社に配属。東京HRとして5年間社員領域を中心に営業。
2016年リクルートの営業ランキングクラストップを受賞。
2018年アルバイトパート領域のチームへリーダーとして就任。
2019年HRチームのリーダーに就任し、個人の営業、メンバー育成に従事。
2021年からは総合企画グループへ異動をし、
アルバイト~中途・新卒と総合的な提案を手掛ける。
2022年福岡営業所へ異動。マネージャーとして、拠点運営に従事。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
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