
トラコム社員がお届け!
多くの人が動画を見るだけにとどまらず、投稿や編集にも慣れ親しむ時代になりました。Web上に溢れる動画は誰にとっても身近な存在で、日常と隣合わせのものといってよいでしょう。そんな動画を採用活動や求人広告に活用すれば、志望動機の醸成や就業後のアンマッチを防ぐなど、さまざまな効果が期待できます。
今回は求人広告に動画を活用するメリットや、実際の活用事例や作成する時に気をつけたいことなど、いくつかのポイントをご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
動画の魅力はやはり情報量です。テキストや写真数枚では伝えるのに時間のかかるたくさんの情報を、動画はほんの数秒~数分で伝えることが可能です。連続した視覚情報は、従来のテキストや写真で構成された求人広告とはまったく異なるアプローチで、多くの情報をわずかな時間で求職者に届けることができるのです。
求人広告に動画を活用すれば、仕事内容もより具体的に伝えることができます。
たとえば、「お客様のもとへ伺って、採用課題を一緒に確認。ひとつひとつお客様と伴走しながら解決していきます」という表現を動画に置き換えたとしましょう。課題のヒアリング方法や提案の流れ、頻度など、実際の会話や流れといった文章だけでは伝えきれなかった情報が次々と目にとまるようになります。
求職者が求めているけれど、テキストだけでは伝わりきらない。詳細に書き上げたとしても冗長になりすぎてしまう。そのような従来の求人広告が持っていた課題を、動画なら短時間かつ具体的に伝えることが可能です。
映り込む情報は仕事の内容だけではありません。訪れる場所・時間、お客様の業態や現場の雰囲気、それぞれの服装や会話の内容、実際に活躍している先輩社員たちなど、求職者が知りたいけれどなかなか知り得ない情報を、動画は簡単に伝えてくれます。
そして動画情報はテキスト1行より、写真1枚より、実際の風景(もしくはそれに近い状況)が映っているため、リアリティが格段に高いことも特徴です。
また、昨今のWeb面接が増加している状況の中、自社に合った人材を採用するのに求人・採用の動画は役立ちます。
Web面接が広がったことで、さまざまな場所から面接に参加しやすくなったことはメリットである一方、選考中に職場を見る機会がなかったり、既存社員と顔を合わす機会が少ないというデメリットもあります。
その点、動画があれば、職場環境や働く人の情報を補足できます。まっさらな状態よりもマッチング度が高く、面接時や採用後の「こんなはずではなかった…」を少なくする効果も期待できるでしょう。
また、動画なら気軽に見てもらいやすい点もメリットの1つです。
各種動画投稿サイトが普及したことにより、ここ数年で動画視聴のハードルは非常に低くなっています。ちょっとした待ち時間に・電車でひと駅移動する間に 等々、気軽に視聴できる環境が多く揃っています。そうした視聴タイミングを見越したショート動画なども人気が高く、さまざまな手法がユーザーに受け入れられています。
求人広告においても需要が高く、会社を知ってもらうにはとても優れた手段の1つです。
会社説明会などの場で、求職者に会社案内冊子をお配りして、それを開きながら説明していたという採用担当者様も多いのではないでしょうか。そういった会社説明も、動画ならよりスムーズにムラなく伝えたい情報を伝えられます。
必要に応じて口頭での説明も交えれば、伝わり方の確認もできるなどメリットもたくさん。会社案内冊子は動画の補足として、また後日動画を思い出してもらうためのアイテムとして、従来とは違った新たな役目を担ってくれます。
動画は単体で完結したコンテンツでもありますが、その他の手法と組み合わせることも非常に効果的です。
実際に活躍する人たちが、体験を含めて語られるインタビュー。声をテキストに起こすことも大変価値のあることですが、動画にするとリアルな温度を持って伝わります。
入社の理由や日々の仕事のやりがいなど、働く人々のリアルな声は信憑性が高く、そのまま求職者の中で「未来の自分の姿」と置き換わっていきます。先輩社員のインタビューは、未来の自分・なりたい自分を想像してもらうためにとても強力なコンテンツになるでしょう。
世の中に普及している商品やサービスの中には、誰もが知るものもあれば、誰が・どんな場所で・どんな目的で使っているのか知られていないものも多々あります。動画はそうしたものを説明することにも長けています。たとえば、作成する機械部品のパーツはどこでどのように使われるものなのか。どういったニーズを持つユーザーに愛されているサービスなのか。
商材・サービスの規模や大小を問わず、ひとつの動画として表現できることが非常に大きな強みです。
実際に働く環境は、求職者にとって非常に興味深いコンテンツです。業務に関する空間はもちろんですが、意見交換をし合う会議室。会社の仲間が集まって一息つく休憩スペースなどを織り交ぜれば、求職者の中で一日の過ごし方が浮き上がってきます。
こうしたオンとオフの表現を重ね合わせて、実際に働くイメージを想像してもらうことは、採用・マッチングにおいてとても重要で、大いに効果が期待できます。
仕事内容を伝えるのに効果的な手法の1つに、一日の流れをダイジェスト化することがあります。先輩社員に密着し、業務をピンポイントに切り取る。すると動画は、求職者に1日の流れを一緒になぞってもらう「体験入社」のような価値に変わっていきます。
実際に勤めている人、つまり先輩になるかもしれない人の動きを動画で追体験することで、入社後の業務だけでなく将来のキャリアなどにも興味を示してくれるかもしれません。
求人広告に掲載する以外にも、採用活動の中で活用できる場面は多数あります。
1度動画を使ってしまえば、様々な場面で汎用できます。ここからは、具体的な活用場面や事例をご紹介します。
求人広告上で、「詳しくはこちらの動画でもご紹介しています」という形で動画リンクを見かけたことがある方も多いでしょう。動画を視聴してもらうために、こうした導線を用意することは非常に効果的です。興味を持って求人広告を読み進めてくれた求職者にプラスアルファの情報提供の場があれば、より前向きに受け取ってくれます。
同時に広告内では伝えきれなかった情報をカバーしたり、新しいメリットの発見に繋げたり。動画の内容が共感を読んだり、背中を押したりするような内容であれば、より効果を高められることでしょう。
求職者との連絡役を担う人事担当者のメール署名欄に、動画へのリンクを張っておくことも導線としてとても効果的です。
選考過程での連絡メールは目にする回数も多く、求職者が「面接前に確認しておこう」と思い至ることもしばしば。動画を視聴することで、求職者が自分自身の志望動機を再確認したり、面接での話題を広げたり質問を増やすきっかけになったりします。選考過程でより深く志望動機を醸成する助けとして機能してくれます。
求職者が実際に応募に踏み切る前段階で確認するものは何でしょう。そう、企業のHPです。
特に採用サイトなどは必ず確認するページですから、関連する動画を用意しておけば閲覧数から応募効果を窺い知ることもできます。中でも、仕事紹介や先輩インタビューなどは求職者の興味をより広げるきっかけに最適です。積極的に活用していきましょう。
動画サイトやSNSのアカウントも、興味を持って覗いてくれた求職者にとって魅力的な導線になります。アカウントの詳細まで入り込んでもらえれば、複数の動画を連続で視聴してもらえるケースもあります。仮に公開しておくだけであっても、今は転職という考えに至らずとも将来的な選択肢に含めてもらえるかもしれません。
しかし、この時に注意しておきたいのは、暇つぶし感覚で視聴する層も少なからず存在するということ。再生時間の短いショート動画なども合わせて用意するなど、目に止まりやすく飽きの来ない工夫で大きな効果を狙いましょう。
求人動画を自社で作成する方法もあります。魅力的な演出に溢れたプロが作成する動画ももちろん選択肢になりますが、下記に続くセオリーを守って作成すれば、動画作成もハードルの高いものではありません。
どういった人にこの動画を見て欲しいのか。つまり、採用したい人物像を明らかにしましょう。ターゲットを明確にしないまま走り出してしまうと、本来届けたかったはずの相手に届かないばかりか、動画の結論が不透明な仕上がりになってしまいます。
例えば
など、人の数と仕事の数だけターゲットは存在します。
そうしたターゲットをあらかじめ定めておけば、動画を見てくれた人に「何を感じて欲しいか」も自然と湧き上がってきます。動画作成に限った話ではありませんが、誰に見てほしいのかを明確にすることは、作成にあたって最重要の要素といっていいでしょう。
求人動画であれば、導入→メインコンテンツ→応募への導線、が最もシンプルな流れです。この時、導入にキャッチーな要素を入れて興味を引くつくりにすると効果的です。
反対に、たくさんのコンテンツを詰め込んだ長尺動画もいいアイデアですね。ですが、複数の要素をひとつの動画にまとめてしまうと、目的の情報にたどり着くことが難しくなるほか、再生時間が伸びてしまうことで途中離脱も起こりやすくなってしまいます。できることなら、ちょっとした待ち時間や移動中のスキマ時間ににサクッと見られる3分程度。長くても5分程度に収めることがおすすめです。
完成イメージとなるシナリオも非常に重要です。事前にどのような流れの動画になるのかシナリオを準備しておきましょう。たとえば先輩インタビューなどで、話者の言葉は一言一句あらかじめ決めておくくらいでちょうどいいものです。
その場の勢いで想定しない方向へ話が転がってしまうと、設定したターゲットから遠ざかってしまいます。
また、本来の流れから逸れてしまう素材は、ボツにせざるを得ません。たくさん撮影をして「コレだ!」という素材を探すのも手ですが、これは豊富な時間と潤沢な資金があってこその手法です。早く撮影したいという気持ちをググっとこらえ、まずはきちんとシナリオを組み立てることから始めましょう。
話者をどういった場所で、どこから撮影するか。画面転換のタイミングといった演出についても、しっかり決めておけばいざ撮影という段階で慌てることもありません。準備はしっかり。そして完成形のイメージをスタッフに広く共有しておくことも大切です。
場所や撮影方向をあらかじめ決めておくと述べましたが、参加する人物も非常に大切です。ポイントはターゲットに近い方。話者の境遇や条件が近いだけで、会社の価値観・考え方に求職者が共感してくれる可能性は高まりますし、話者を務める人もターゲットを想定しやすくなるといったメリットがあります。ターゲットに近い存在だからこそ話せる内容も期待できますので、ぜひシナリオ作成の段階から参加していただくことをおすすめします。
動画編集のポイントは、ネガティブな要素を削ることです。
といったものは可能な限り排除していきましょう。動画は非常に情報量の多い媒体ですが、同時に多すぎる情報は求職者を混乱させます。求職者に伝えたい内容を厳選して、無駄なくストレートに届けられる編集を心がけましょう。
動画作成に便利なツールも増え、充実しいます。ここでは主だったツールをいくつかご紹介します。
1.【無料】【国内シェアNo.1】「PowerDirector Essential」
はじめて動画編集に挑戦する初心者から、ユーチューバー、プロの動画編集者まで幅広いユーザー層から人気を集めている動画編集ソフトです。
シンプルな設計や編集ツールが豊富なことがメリットですが、一番オススメしたいのは自動字幕起こし機能。動画の音声を自動で字幕にしてくれるため、社員インタビューなど長い会話が発生するシーンで重宝します。
2.【無料】【ブラウザ上で編集】「Movie Maker Online」
ブラウザ上でオンライン管理されるため、場所や使用するPCを選ばないのが一番のポイント。ブラウザ画面で操作ができるので、OSやPCスペックに悩まされることも少なく、動画編集のハードルを大きく下げてくれます。しかしながら、少々独特なインターフェイスが採用されているため、他のツールに慣れた人ほど操作に悩むことがあるかもしれません。
3.【無料】【プロ向け】「Lightworks」
プロレベルの編集が可能で、有償のプロフェッショナル版は多くのヒット映画にも使用されています。細やかな編集ができ、仕上がりに関しても求人動画には必要十分と言えるでしょう。その反面、ツールを使いこなすとなると相応の手間と努力が必要です。
4.【無料】【携帯端末で編集】「iMovie」
Mac、iphone、iPadで利用可能な無料アプリです。PCを使わずに動画編集ができるため、お手軽さは今回紹介する中でも随一。直感的なインターフェイスでトリミングやテロップ作成、音楽やSEを追加することもでき、はじめての動画編集にもおすすめです。
動画は自社で作成するだけでなく、もちろん外部の制作会社依頼することも可能です。専門に取り扱っている制作会社であれば、採用に関する知識はもちろん動画の撮影・編集・宣伝に関するノウハウも豊富で、実績も多く所持していることでしょう。
とはいえ制作会社によって得意な領域や演出は異なりますし、費用もさまざまです。自社作成の冒頭に述べたように、ターゲットはどんな人か、どのような動画にしたいのか、予算の上限などを事前に決めておけば、制作会社選びもスムーズになります。
完成イメージに合わせて、最適な制作会社を選ぶよう心がけましょう。
この動画を見て、何を感じてもらいたいかをあらかじめ決め、動画の企画や内容、シナリオ作りに入りましょう。制作の中でさまざまな意見を交わすうちに「そもそもこの動画は何のために作るんだっけ?」ということも起きかねません。
動画を見終わった後にどのような感想をもらえたらOKなのかを考えると、よりイメージが湧きやすいでしょう。例えば「オフィスに訪問したような気分になれる」「一緒に働くメンバーの顔が想像できる」などです。
動画を作成する前に、構成をきちんと用意しておくことも重要です。慣れないうちは、撮影後編集する際に「こんなカットもほしかったな」となるケースが往々にしてあります。編集をイメージしてカット割りや動画の長さなども意識して構成を作っておきましょう。
冒頭には興味を引くようなキャッチーな内容を用意しておきましょう。特に数分~数十分の動画では離脱されてしまうことがあります。
また、YouTubeなどでは概要欄に時間指定の見出しを付けることも可能です。秒数をクリックすると、見たい箇所に遷移できます。そのような工夫も凝らしながら実施しましょう。
動画では、会社の価値観や思いを伝える内容にすることもポイントです。テキストでは冗長になってしまったり、概念的になってしったりと、上手く言語化できないと伝わりにくいケースがあります。社長や事業責任者などが自らの言葉で動画で語ることで、より自社が大切にしていることや特色を理解してもらいやすくなるでしょう。
前述のとおり、社員インタビューの動画では、社内で求める人物像にできるだけ近い従業員に動画に参加してもらいましょう。「新卒入社/中途入社で入社〇年、前職は〇〇職、〇〇の理由で転職を決意し現在は〇〇の職種で活躍中」など経歴を簡単に説明し、「自分の境遇とも近いな」と思ってもらえるように仕立てることがポイントです。
今回は求人広告に活用する動画をテーマとした採用手法をご紹介しました。
動画に限らず、求人広告に関する文章や写真についても、ターゲットや構成のしっかりした設計が必要になります。
「やってみたいけどハードルが高い」「動画活用を始めるにあたってサポートが欲しい」という場合は、ぜひトラコムへご相談ください。採用成功に向けて、しっかり伴走させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
トラコム制作スタッフ
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ライター6名、デザイナー5名、ライター&デザイナー1名の12名のチームで
お客様の原稿を担当します。
「女性向けの可愛らしいデザインが得意」「ストーリー調の原稿が得意」など、
各メンバーごと得意なスタイルを持っておりさまざまなご要望に対応可能!
ときには取材や写真撮影に伺うことも。
また求人原稿だけでなく、応募の受け皿となる採用LPやSNSのアイコンやチラシなども作ります。
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