
トラコム社員がお届け!
採用活動をしている企業様の中には、「どの時期が応募効果が出やすいの?」「スケジュール感がよく分からない」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。特に近年は、企業における人手不足の加速に伴い、世の中の動きも変化しつつあります。そのようなタイミングだからこそ、年間の求職者動向をしっかりと把握し、計画を立てるところから始めてみませんか。
本記事では、年間の採用動向を企業側、求職者側に分けて解説しています。これからどのように採用活動を進めていくべきか迷っている方はぜひチェックしてみてください。
まずは、企業側の年間の採用動向を確認してみましょう。近年は人手不足を背景に、一年を通して求人件数の変動がそれほど大きくはありません。
しかし、組織編制や新卒採用など動きが活発化する時期もあります。他社の採用が落ち着くタイミングで、あえて求人をすることで応募を集めやすくなるかもしれません。
1月は、新年がスタートし、新年度の人員計画に向けて動き出す時期です。
1月入社の方が入ってくることもあり、企業側は研修対応などで忙しくなる時期です。また、3月末に向けて退職を考える社員が出てくるため、新年度の人員計画を再調整することも。退職者の補充や新年度の4月入社に向けた採用活動が活発になります。
前倒しで新卒の採用活動をしている企業は、新卒採用の選考が本格的に始まる時期です。内定出しも開始するため、内定者のフォローもスタートします。
2月は、1月に引き続き、新年度に向けた採用活動を実施する時期です。
3月は決算月にする企業が多数あり、年度初めの4月に向けた人員の増強や、新組織としてのスタートのため、1月に続いて採用活動が本格化します。4月に向けた人事面談や内示があることから、3月末の退社意向の社員も出てくることもあり、そちらの欠員補充の対応も必要になってきます。
新卒採用も引き続き選考を実施し、併せて内定者のフォローも必要になります。4月の新入社員の入社までに中途採用を終わらせておきたい、というのが人事担当者の本音です。
3月は、新年度の入社に向けた中途採用活動がピークとなる時期です。
夏季賞与(ボーナス)の下半期の評価時期に突入する時期。ゴールデンウィーク前後での退職者も浮上するため、そちらの欠員補充が必要になります。
新入社員の受け入れ準備が開始します。入社式の準備や研修プログラムの作成、新卒採用の選考が本格化。また、当年度の採用の振り返り・予算取りなどもあるため、1年で最も忙しい時期と言えます。
4月は企業にとって新年度がスタートする時期です。
ゴールデンウィーク前後での退職者が発生し、欠員補充に向けた採用活動を実施する企業が増えます。新組織への不満なども出てくるタイミングのため、現社員のフォローも必要に。人事担当者は新卒の受け入れに集中するため、中途採用の動きが鈍化する傾向にあります。
新入社員の研修を実施しながら、新卒採用も内定出しなどが本格化します。新入社員のフォローもしていくため、まだまだ忙しい時期となります。
5月は、4月入社の新入社員の研修が落ち着いてくる時期です。
ゴールデンウィーク明けは、社員のモチベーションが梅雨に向けて下がり始めるため、面談を実施するなどフォロー対策を行う企業もでてきます。
また、ゴールデンウィーク前後での退職者の欠員補充を実施する場合も。そのような社員の入れ替わりでゴールデンウィーク明けから入社した社員の研修をスタートする企業もでてきます。
新卒採用においては、夏のインターンシップに向けた準備がスタートします。4月に入社した新入社員が社会人生活に慣れてくる頃ですが、その反面疲れが見え始めるため、新入社員のフォローも必要です。
6月は、新年度の慌ただしさが落ち着き、中途採用が本格化する時期です。
夏季賞与(ボーナス)支給を受けてからの退職者が浮上する時期です。年度初めの慌ただしさが落ち着くタイミングなので、中途採用の「夏採用」がスタートします。
夏のインターンシップが開始し、受け入れ準備が始まります。また、翌々年度の新卒採用に向けた説明会もスタートするため、採用ターゲットの見直しなどを実施します。
7月は、6月に引き続き中途採用が本格化する時期です。
6月に引き続き、夏季賞与(ボーナス)後に退職した社員の欠員補充が必要になる時期です。いわゆる「夏採用」のピークとなります。中には4月に入社した新入社員が6月末で退社するケースもあります。
翌々年度の新卒採用の説明会が始まり、応募者対応や面接などの選考もスタートします。また、夏のインターンシップが本格化する時期でもあります。
8月は、お盆休みもあるため、比較的採用活動が落ち着く時期となります。
お盆休みを挟み長期休暇に入る企業もあるため、採用活動が落ち着く傾向にあります。あえてこの時期に採用活動を実施することで、自社の求人情報が目立ちやすくなり、母集団形成がしやすくなると言えます。
また、求職者1人がアプローチを受ける企業数も減るため、選考辞退が減る傾向も。お盆明け後は10月の下半期に向けた組織編成の検討が始まり、人事異動に合わせて採用活動もスタートします。9月末退社の欠員補充の採用も考えていく必要があるでしょう。
秋に行うインターンシップの準備を開始する時期です。翌々年度の新卒採用の選考もスタートします。
9月は、下半期に向けた採用活動の準備を開始する時期です。
10月に向けて人事面談や内示もあり、9月末退社意向の社員も出てくるため、欠員補充が必要になります。
また、冬季賞与(ボーナス)の上半期の評価時期に突入。10月入社の社員の受け入れ準備も並行して進めます。
10月の内定式に向けたイベントの企画や準備がスタート。また、秋のインターンシップが始まります。
10月は、年内までの採用活動が本格化する時期です。
年内で退職する層が動き出すため、欠員補充のための採用を実施する必要があります。
また、下半期の新組織への不満なども出てくるタイミング。最近だと新卒で入社した社員が入社半年で辞めるケースも増えています。
新卒採用を行う企業の多くで内定式が実施されます。また、冬のインターンシップに向けた準備がスタートします。
11月は、10月に引き続き年内に向けた採用活動が本格化する時期です。
年内で退職する層の欠員補充のため、継続して中途採用活動を実施します。
冬のインターンシップの受け入れや参加者の対応を実施します。中には、翌年入社の内定者のインターンシップをこの時期に実施する企業も。
12月は、年末年始の休暇もあるため、比較的採用活動が落ち着く時期です。
冬季賞与(ボーナス)後、退職した社員の欠員補充へと動き出します。しかし、年末年始の休暇に入るため比較的中途採用は落ち着く時期でもあります。競合他社の採用活動が落ち着くタイミングのため、より良い人材に出会えるチャンスでもあります。
ただし、求職者も長期休暇に入るため、スケジュール調整に苦戦することも。併せて年明けの入社に向けた受け入れ準備がスタートします。
冬のインターンシップを開催する時期です。
続いて、求職者の年間の動きを属性別にみていきましょう。今回は、主婦(夫)・学生・フリーター・正社員に分けてご紹介します。
新しい年がスタートする1月のキーワードは、#新年 #心機一転 です。新年になると新しいことを始めようとやる気も湧いてきます。
年末年始の忙しさが一段落。お正月明けはイベントが少なくなり、お子さんの冬休みが明け、仕事探しが活発化します。
大学4年生は、4月の社会人デビューを前に最後の追い込みバイトを開始。反対に卒業旅行のためにアルバイトを辞める学生も。
その他学年は、中旬~下旬にテストがあるので勤務開始をテスト後にしてあげるなどの配慮が必要となります。
12月の給料の良い短期バイトなどが終わる時期なので、新たに仕事を探す人が増えます。また年末年始の帰省で周囲の働き方に影響を受けたりするなど、新年度に向けて転職活動を開始します。
2月のキーワードは、#新年度に向けて #春休み です。
お子さんの春休みに向けてシフト調整を開始。また、配偶者の人事異動などで退職の可能性も。
テストが終了し、春休みに向けたアルバイト探しが活発化。授業も無いので、稼ぎ時だと感じる学生がたくさんいます。春休みが長いため短期アルバイトを探す学生も増えます。
1月に引き続き、新年度に向けた転職活動を継続。3月末退職を職場に伝える方もでてきます。
また、バレンタインなどの短期募集などが増えるので、そちらに応募が流れる場合が増えてしまうかもしれません。WワークOKやシフト相談をしっかりヒアリングするなど、工夫が必要です。
3月のキーワードは、#年度末 #春休み #卒業 です。
配偶者の転勤や転職などで退職が出てくる時期のため、新しいアルバイト・パート探しを開始される方が増えます。子どもの入学準備などでバタつく主婦もいらっしゃいますが、特別なイベントがない主婦が活躍してくださります。
ほとんどの大学生が2月から4月始めまで春休みとなります。時間があるため短期のアルバイトも探す学生も。新学期に向けて長期で働ける新しいアルバイト探しが活発化します。授業が始まる4月にしっかりとシフトの相談に乗ってあげましょう。
大学4年生は社会人になるため、アルバイトを卒業します。
1月に引き続き、新年度に向けた転職活動を継続する時期です。
4月のキーワードは、#新年度 #新学期 です。
お子さんの新学期がスタートし、4月後半に向けてアルバイト・パート探しが活発化。また、配偶者の転勤や転職により新生活をスタートさせる方も、新しい地でアルバイト・パート探しを開始します。
新入生が積極的にバイトを探す時期です。前期授業やサークルなどのスケジュールが決定し、アルバイト探しが本格化します。
授業のシフト調整など、しっかりと話を聞くことや、初めてのことがたくさん起こる時期なので、広い心で支えてあげるという気持ちも大切です。
3月までに就職先が決まらなかった層が転職活動を継続します。
また、節目の月というのもあり、フリーターデビューによって、フリーターが増える時期です。
5月のキーワードは、#ゴールデンウイーク #5月病 です。
新しいアルバイト・パート探しを4月から継続中。ゴールデンウィークに家族でお出かけなどが増えるので、明けからお仕事を探し出す人が増える傾向にあります。
履修登録が終わり、授業が決まってくる時期です。ゴールデンウィーク明けからバイト探しが本格化します。また、すでに働いている学生はゴールデンウィークは稼ぎ時でもあります。
ゴールデンウィークの短期バイトが終われば、次の仕事を探す人が増えます。
また、就職したもののミスマッチにより退職者が出始めます。合わせて「どうせなら夏季賞与(ボーナス)を受け取ってから辞める」といった層が本格的に転職活動を開始。
さらに長期休暇があるため、普段は忙しくて転職活動ができない人が、転職先を探すケースも。
6月のキーワードは、#夏季賞与(ボーナス) です。
主婦にとって特にイベントがないので仕事を探す人が増えます。すでに働いている主婦は7月のお子さんの夏休みに向けて、シフト調整を考え始めます。
内定をもらった就活生がアルバイト探しを開始します。クラブやサークル活動に専念したい層は、勤務シフトの融通が利くバイトを新たに探します。7月、8月にくる夏休みに備えて稼ぎたいと感じる学生も増える時期です。
夏季賞与(ボーナス)支給を受け、「賞与(給与)に納得がいかない」層が転職活動に動き出します。9月末退職、10月入社に向けて情報収集を開始します。また、新卒で入社した新入社員が3ヵ月というキリが良いタイミングで退職し、転職活動を始めることも。
7月のキーワードは、#夏休みに向けて です。
夏休みのためアルバイト・パートをセーブする傾向に。予定が立てやすいようにシフトを調整する必要があります。
夏休みに向けてバイト探しがスタートします。「短期バイト志向」or「シフトの融通が利くなら長期(夏休みは長時間で働きたい。でも秋からは、授業と両立したい)」といった2極化する傾向に。
また、中旬~下旬はテスト期間となるため、シフトの工夫が必要です。
9月末退職、10月入社に向けて本格的に転職活動を開始。
また、短期バイトが増える時期なので、掛け持ちするフリーターが増える時期です。
8月のキーワードは、#夏休み #お盆休み です。
夏休みは動きづらい人が多いですが、子どもの夏休みが終わる後半は動きだす人が増えます。新学期に向けてアルバイト・パートの情報収集をスタート。
夏休みのアルバイト探しを継続。時間があるため掛け持ちをする学生もいます。
お盆休みで帰省する方が増えます。その際に周囲の仕事や働き方の影響を受け、転職を考え始める傾向にあります。普段は忙しくて転職活動ができない人が転職先を探すケースも。9末退職や10月入社に向けて転職活動が本格化します。
夏休みの短期バイトが終了したフリーターは、次の職場探しがスタートします。
9月のキーワードは、#新学期 です。
お子さんの新学期がスタートし、新しいアルバイト・パート探しへ。また、配偶者の転勤や転職により、現在の職場を退職し、新しい地でアルバイト・パート探しを開始します。
大学生の大半が9月の上旬から新学期がスタートします。下期の授業のカリキュラムが確定し始めるため、アルバイト探しを開始します。
上半期(下半期)が終わり、業務やプロジェクトが一段落した層が転職活動を開始します。10月入社に向けた転職活動が終盤へ。6月同様、新卒で入社した新入社員が半年というキリが良いタイミングで退職し、転職活動することもあります。
10月のキーワードは、#下半期 #冬休みに向けて です。
冬休みに向けてシフトを調整します。また、配偶者の転勤や転職により新生活がスタート。
夏休みの短期アルバイトが終了し、新しいアルバイト探しがスタートします。
「どうせなら冬季賞与(ボーナス)を受け取ってから辞めたい」といった層が12月末退社に向けて、転職先の情報収集を開始します。
フリーター層の特徴としては、正社員になりたいと思う人が増える時期です。
11月のキーワードは、#冬休みに向けて です。
冬休みに向けてシフトを調整する時期です。主婦を採用したい企業様は、11月中の採用がオススメです。
冬休みに向けてアルバイト探しがスタート。この時期は短期バイトも人気です。
「どうせなら冬季賞与(ボーナス)を受け取ってから辞めたい」といった層が本格的に転職活動を実施します。12月末退社、1月入社に向けて、転職を考える層の転職活動が本格化します。
クリスマスに向け、高時給短期バイトが増える時期なため、 Wワーク希望のフリーターが増えます。
12月のキーワードは、#冬季賞与(ボーナス) #年末年始 #冬休み です。
年末年始に向けてシフトをセーブ。年明けからのアルバイト・パート開始に向けて情報収集へと動きます。
冬休みに向けてアルバイト探しが本格化します。また、年末年始に遊びたい学生がしっかり稼ぐ時期です。
冬季賞与(ボーナス)の支給を受け、「賞与(給与)に納得がいかない」層が転職活動を開始します。12月末退社、1月入社に向けた転職活動が終盤へ。友達のボーナス話に刺激されて、正社員になりたいと感じるフリーターが増える時期でもあります。
また、年末年始の長期休暇があるため、普段は忙しくて転職活動できない人が転職先を探すケースも。
企業側と求職者側の年間動向についてご紹介しました。
主婦(夫)や学生などの属性によってその月のイベント事、希望する働き方は異なり、属性ごとに仕事探しが活発化するタイミングは異なります。また、企業の動きを知ることで、他社の採用が落ち着くタイミングを狙って採用活動をすることも可能です。ただやみくもに採用活動をしていくのではなく、年間の求職者の動向を理解し、より効果の出やすいタイミングで採用活動を行いましょう。
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