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求人倍率が上昇している昨今、求人広告を使って派遣社員の募集をおこなう際、中々応募が来ないとお悩みの企業様は多いのではないでしょうか。
本記事では派遣業界で求人広告を使い募集をかける際の効果的な打ち出し方やおすすめの求人メディア、求職者が仕事探しを行う上で気にしているポイントや、派遣社員が仕事をする上での悩みなどをまとめました。派遣業界の求人募集に携わっている方はぜひご覧ください。
求人広告を使った派遣募集をおこなう際に知っておきたい基礎知識として、まずは派遣業界の採用市場や求職者の志向・動向をご紹介します。
派遣業界の採用市場は以下の通りです。
事業所数・・・42,448ヶ所(※1)
派遣労働者数・・・140万人(※2)
雇用者5973万人に対する派遣労働者数の割合は2.34%となっています。派遣会社様にとっては、派遣という働き方を選んでもらったり、競合企業ではなく自社でスタッフ登録してもらう方法を考えたりする必要があります。
※参照
1…2021年6月時点/一般社団法人日本人材派遣協会
2…2021年8月31日時点/総務省統計局 労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果の要約,概要,統計表等
派遣会社へ登録する理由はなんでしょうか?リクルートが実施した「リクナビ派遣」を利用したユーザーのアンケートの調査によると以下の様な結果が出ています。
1位「仕事の内容」(55%)
2位「時給が高かったから」(28%)
3位「有名な派遣会社だから」(22%)
4位「スタッフの対応」(14%)
5位「友人・知人の紹介で」(13%)
全体の2割程度が企業の知名度で選択しているものの、仕事内容と給与で選ばれる方が圧倒的に多いようです。このことから知名度では大手に及ばなくとも、給与面は最低でも地域の平均に合わせること、そして仕事内容をわかりやすく記載することがスタッフ登録してもらうために重要となってきます。
次に派遣で働いている方が転職をする際にきっかけとなった理由についてですが、下記を解消するべく次の職を求めているようです。
特に女性スタッフは職場の雰囲気や人間関係について、男性スタッフは仕事内容に対して時給が低いなどの待遇について不満を覚えることが多いようです。
派遣募集で求人広告を掲載する際のステップをご紹介します。効果的な求人広告掲載にするためにも、ぜひポイントを押さえて取り入れてみてください。
派遣求人を掲載する際にまずやっていただきたいのは、案件内容や雇用条件を整理することです。どのような条件でどのような仕事を行うのかを把握できると、この後の条件の確定や掲載プラン選定に取り掛かりやすくなります。
その後、募集エリアの近隣でどのような募集が出ているのかをチェックする、いわゆる相場の調査を行います。下記のような観点で相場感を掴みましょう。
・別の派遣会社で同じ案件の募集を出していないか?
・ほかに同じ採用ターゲットを狙っていそうな募集はないか?
・それらの時給や待遇は、掲載しようと思っている案件と比べてどうか?
・原稿ではどのような強みを打ち出しているか?
次は先ほど調べた相場感をふまえ、掲載条件を見直しましょう。例えば時給をアップしたとしても、それが相場よりも低ければせっかくの時給アップも意味を成さなくなってしまいます。相場に比べて最適な時給はなにか、時給が挙げられないとしても福利厚生面でアピールできることはないかなど、再度情報を整理します。
募集したい案件の情報が固まったら、どんな人なら応募可能性が高そうかを考えてみます。いわゆる採用ターゲットの選定です。
例えば、時給は相場よりも低いものの、週3日程度で働ける座り仕事だとどうでしょうか。自分の体力にあわせて働きたい、シニア世代の方が応募してくれそうといったイメージが湧きますよね。このように想像力を働かせながら、どんな人ならこの仕事を選んでくれそうか考えてみましょう。
また、採用ターゲットはできれば複数パターンを上げられると良いでしょう。さまざまな打ち出し方を行い、効果を見ることも可能です。
どんな方に向けて募集を出すかが決まったら、続いては求人広告の掲載プランを決めて原稿を作っていきます。
プランの選定には「募集エリア×平均時給×掲載プラン別の掲載件数」のデータを使い、競合他社よりも発見性の高いプランで掲載するのがおすすめです。
そして採用ターゲットに対し、メリットとなるメッセージを整理し原稿に落とし込みましょう。
掲載がスタートする前に、応募後の対応フローも決めておきましょう。基本的には登録会に誘導する方が多いかと思います。スムーズに登録へ誘導し稼働してもらうために、誰が案内を行うかや登録会の開催日程なども豊富に用意しておきたいところです。
掲載がスタートしてからはスピーディーに応募者対応を行いましょう。中には、営業さんやコーディネーターさんが応募者の対応や登録会実施業務を兼務しているという企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。できるだけリードタイムをなくせるよう、ツールも使って登録・稼働へとつなげていきましょう。
派遣の募集をおこなう上でおすすめの求人メディアとして、まずおすすめしたいのがタウンワークです。エリアに訴求できるタウンワークは、主婦やフリーター、シニア層をターゲットにしたい場合におすすめです。特に勤務地に近いエリアに住む方にアプローチできるため、そのような方をターゲットにする派遣案件の募集に向いています。
タウンワークの特徴・メリットや掲載料金・掲載費用の仕組み・プランを徹底解説
枠得プランも派遣の募集によく利用されるメディアです。枠得プランは、一度に多数の枠の掲載権利を購入し、長期期間にわたり掲載できるプランです。途中で原稿の差し替えができるため、日ごと週ごとで募集したい案件が変わる派遣業界の企業様でも、枠得プランでなら有効に活用できます。
また、多数の原稿を掲載できるメリットを生かし、検索軸やキャッチコピーのABテストも実施できます。採用効率を上げることが可能です。
タウンワーク「枠得プラン」とは?掲載料金やメリット、効果的な掲載方法を解説
リクナビ派遣はその名の通り、派遣会社様向けの求人メディアです。自社専用のミニHPが作成され、自社で求人を出し入れでき好きなタイミングで更新ができる点に重宝されています。スピーディーに求人掲載されたい企業様や、もともと派遣の働き方を検討している求職者にアプローチしたい企業様におすすめです。
リクナビ派遣の特徴や求人掲載方法、効果出しのコツについて代理店が解説
Indeedも派遣業界の企業様でよく使われています。求人サイトとして世界中で利用されており、Indeedの月間訪問者数は2,720万といわれています。(※SimilarWeb, 総訪問数, 2023年3月)
Indeedは運用型広告なので、掲載中に原稿の改善やクリック単価の調整も可能です。掲載料金に対して掲載できる原稿数に制限もないため、より柔軟な運用が行えることから派遣業界の企業様に重宝されています。
Indeedの特徴・仕組みとは?掲載方法・料金プランや導入方法・事例や代理店の選び方
フロム・エー ナビも派遣の募集に向いています。ご掲載期間と商品タイプ、勤務地数を掛け合わせることでプランを組み合わせられるため、勤務地数が多い案件の募集にもコストを最適化できます。またリゾート版もあるため、リゾート派遣の募集も行ないやすいです。
求人広告で派遣募集をおこなう場合、応募率の高い原稿を作成するためのポイントをご紹介します。
応募率を上げる原稿をつくるには、求職者が「この仕事は自分でも出来そう」と思ってもらうことが大切です。
・仕事内容を具体的に記載する(扱うもの・1日何件こなすのか、重いものはあるのか等)
・なるべく勤務地を多くする
・可能なかぎり勤務時間を多く書き出す
・未経験でも始められる仕事なのか(当社スタッフの90%以上未経験からスタート、研修内容等)など
それに加え、ターゲットに向けたメッセージを打ち出すことも大切です。
プライベートを充実させたい、しっかり稼ぎたいなど、派遣スタッフの中でも志向はさまざま。柔軟に働き方を選べることを伝えましょう。
また、直雇用との違いをアピールするために
・派遣会社が間に入ってくれるのである程度自分の意図を伝えやすいこと
・さまざまな仕事があるので、自分にあった仕事が選べる 等
これらの情報を打ち出すと不安の払しょくにつながり、応募獲得可能性が高まります。
主婦の方の場合、下記のような点を気にされるケースが多いです。
・子供の体調や家族の都合等で、急な休みを取らなければいけないことがある
・遅くまでの残業が難しい 等
このように高時給でフルタイムの仕事より、賃金よりも時間に融通の利く仕事を好まれる傾向があります。
訴求ポイントとしては、下記のような主婦の方ならではのメリットを打ち出すことが大切です。
例)
・事前に伝えれば時間融通がつきやすい
・残業はほとんどなし(月平均5h以内)
・子育て中の主婦さんの割合が70%で、時間の融通にも理解のある職場です
派遣原稿は直雇用の原稿と違って差別化しづらい。そう思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「その職場でどんな人が働いているか」はどの案件でも異なるため差別化しやすい情報になります。
年齢、性別、経験の有無、性格など、まったく同じ方が働いている職場はないですよね。自社の既存スタッフ以外にも、他社の派遣会社が稼働させているスタッフを含めて把握することで職場の雰囲気が見えてきます。実際に働いている人や定着している人にを掘り下げてみると、どんな方なら長く活躍してくれるのかが明確になります。
最近では求人検索エンジンを利用する方も多くなってきており、フリーワード検索で仕事を探す方もいらっしゃいます。人気のキーワードを追加しておくことで検索結果画面に表示されやすくなり、原稿の発見性も高まります。
先ほどは検索キーワードについてご紹介しましたが、一方でタウンワークなどの求人メディアの場合は検索条件にチェックを入れて条件を探します。募集案件に当てはまる検索軸はもれなく設定しておくことで、求職者の検索結果に表示されやすくなり発見性が高まります。
求人メディアによって、検索軸が設定できる数字が決まっていることがあります。できるだけ検索軸を最大に設定しておきましょう。
求人原稿作成のポイントについては、こちらの記事でもご紹介しております。あわせてご覧ください。
派遣の募集で応募を集める原稿に必要な情報とは?採用効果を高める原稿作成のコツと効果事例
ある派遣会社さまでは、上記の内容を踏まえて原稿の改善や効果分析、お客様向けにターゲティングの勉強会等を行い募集を開始。なんと応募単価が10,000円→4,000円~5,000円と約半分になりました。また、以前はターゲットが曖昧だったため、市場調査をしてターゲットを見直したところ、応募からの採用率が1.7倍に向上しました。
さらにある企業様の案件では、明確に主婦にターゲットを絞った原稿にしたところ、週あたりの応募数が2件→10件に増えたというご掲載事例もございます。
他にも多数の効果改善事例がございます。ご興味をお持ちの方はぜひご相談くださいませ。
本書では、派遣会社様の採用成功事例をまとめています。派遣スタッフ募集の効果を上げるポイントもご紹介しています。無料でダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。
派遣での募集の場合、案件によってはどうしても仕事内容の詳細を書くことが難しいものもあるかと思います。しかし、ターゲットを明確にしその方に向けたメッセージを打ち出すだけでも応募効果はかなり変わってきます。
原稿内の工夫のほか、ネット検索軸の工夫等によってさらに効果を上げるノウハウもございます。ご興味を持たれた方は是非一度お問い合わせください。
弊社はリクルート正規代理店、Indeedプラチナムパートナーとして、年間1万社以上の人材採用支援を行っております。
この記事を書いた人
N.YOSHIMOTO
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京都の大学を卒業後、2007年4月に入社。
10年ほど京阪エリア(枚方寝屋川)や社員採用強化チームに所属後、
東大阪エリアの営業も経て、
2018年4月に京都営業所へ異動。拠点長を務める。
2020年4月、大阪支社へ異動し、再び東大阪エリアチームに。
2022年4月、京都営業所へ再び異動。
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