
トラコム社員がお届け!
「求人を出しても応募がこない」「採用できずに未稼働のタクシーを多数抱えてしまっている」こんなお悩みを抱えるタクシー業界の企業様は多いのではないでしょうか。
本記事では、タクシードライバーの採用のコツや応募につなげるための求人原稿のポイントを解説します。実際の採用成功事例と併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「求人を出しても全く応募がこない」このようなお声をよく聞くタクシー業界ですが、応募が集まらない原因は何なのでしょうか。
求職者のタクシードライバーに対するイメージや採用難易度などから、採用に失敗する理由をみていきましょう。
タクシードライバーの応募が集まらない理由として、求職者のイメージが関係しています。
求職者のタクシードライバーに対する主なイメージはこちらです。
タクシードライバーの一般的な給与体系は「出来高制」のため、「収入が安定しない」「土地に詳しくないと稼げない」といった収入面でのマイナスイメージを持つ方が多いようです。コロナ禍以降に飲みに出歩く人が減少したことも影響しているでしょう。
また、乗客からの脅しや事件といったニュースを目にすることもあり、「トラブルが多そう」といった声も挙がっています。
しかし、実態はこのようなマイナスイメージとは異なる、という企業様もいるかと思います。
タクシードライバーの採用を成功させるためには、このような求職者のマイナスイメージを払拭することが重要です。
タクシードライバーの応募が集まりにくい理由として、採用ターゲットの母数が少ないことが挙げられます。
タクシードライバーは二種免許を必要とする職種のため、他の職種に比べて採用ターゲットの母数が限られます。
普通自動車の免許などとは違い、バスやタクシーなどの旅客自動車を運転する仕事に就かない限り、二種免許を取得している人はほとんどいないと言えるでしょう。
また、タクシードライバーは男性の仕事だというイメージを持つ方は多いです。
一般社団法人 全国タクシー・ハイヤー連合会の統計調査によると、運転者総数に占める女性乗務員の割合は全国平均で3.9%と、まだまだ男性の割合が高くなっています(令和4年3月末時点)。この点から、タクシードライバーの仕事は、女性にとっては転職先の候補として挙がりにくいといえます。
しかし、女性乗務員を採用する事業者の割合は全国平均で43.3%と、女性を積極的に採用しようと取り組んでいるタクシー会社は増えています(平成18年3月末時点)。応募数を確保するには、採用ターゲットの母数が少ないことを念頭に置き、まずは「タクシードライバーを転職先の選択肢に入れてもらう」ことが必要です。
※参照:
一般社団法人 タクシー・ハイヤー連合会/女性乗務員採用状況調査結果(令和4年)
一般社団法人 タクシー・ハイヤー連合会/女性乗務員調査(平成18年3月末現在)
上記の通り、タクシードライバーは非常に採用が難しい職種ですが、絶対に採用できないということはありません。
タクシードライバーの採用がうまくいっていない企業の共通点として、以下の点が挙げられます。
採用難易度が高いタクシードライバーは、単に募集するだけでは採用はもちろん、応募を集めることも困難です。
採用ターゲットを明確にし、原稿での工夫、掲載する媒体やプランの設計が重要になります。
タクシードライバーの採用を成功させるためにできる3つのポイントをご紹介します。
採用効果を高めるコツの1つ目は、採用ターゲットの見直し・明確化です。
タクシードライバーは男性の仕事だというイメージが強くありますが、女性乗務員として活躍している方や、女性乗務員の採用を積極的に行っている企業は増えています。
既存のスタッフが男性が多いからと男性だけをターゲットにするのではなく、これまで採用ターゲットにしてこなかった女性に向けて採用情報を発信することで、新たな求職者層への訴求が可能になります。
ここでポイントとなるのが、「女性であれば誰でも良い」ではなく、年齢層やライフスタイル、希望する働き方、タクシードライバー以外で希望する仕事は何かまで落とし込み、明確化することです。
タクシードライバーの採用難易度は非常に高いため、時に募集条件の見直しも必要です。
1番欲しい層は「正社員」という企業様が多いとは思いますが、正社員はどこのタクシー会社も欲しい層のため、採用難易度はさらに上がってしまいます。
募集の雇用形態をアルバイト・パートに変え、入社後に社員登用するなどの方法も検討してみましょう。
また、タクシードライバーは「出来高制」の給与体系が一般的ですが、アルバイト・パート募集では時給制を取り入れることがおすすめです。
「収入が不安定」「未経験では稼げない」といった収入面での不安払拭につながります。
応募を集めるためには、まずは求人原稿を見て、興味を持ってもらうことが必要です。
例えば女性を採用ターゲットにする場合、タクシードライバーは男性が多数活躍する職場であることから、女性が「タクシードライバー」の文言を求人で見ると、「自分には関係のない仕事」と読み飛ばされてしまいます。
昨今はスマホなどのネットで求人を検索する方が多いため、ネットの検索結果に表示されている少ない情報で、「自分が興味のある仕事かどうか」「自分にもできる仕事かどうか」を判断します。
二種免許を持っていない方や、未経験の方も採用ターゲットにするなら、「自分でもできそう」「希望する働き方にマッチしそう」などと思ってもらい、詳細の求人情報まで見たいと思わせる原稿づくりが必要です。
採用ターゲットからの応募を集める原稿のつくり方について、詳しくは次で解説します。
ここからは、弊社で実際に担当させていただいているタクシー業界のお客様の事例を基に、タクシードライバーの応募を集める求人原稿のポイントを解説します。
ここでは採用ターゲットを「主婦」にし、タウンワーク掲載時を想定してお伝えしますが、自社の掲載媒体でのネットからの見え方をイメージしていただければ、汎用できる内容です。
タウンワークの詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
タウンワークの特徴・メリットや掲載料金・掲載費用の仕組み・プランを徹底解説
まずは自社の求人に興味を持ってもらい、クリックしてもらうことが必要です。
そのためには、検索結果の一覧画面に表示される部分はどこかを把握し、その部分に、採用ターゲットに「自分でもできそう」「希望の条件とマッチする」と思わせる内容を盛り込むことがポイントです。
タウンワークでは、「職種名」の項目が一覧画面で目立つ情報になります。
ここに「タクシー」という文言が入っているだけで読み飛ばされる可能性が上がってしまうため、職種名を「送り迎えスタッフ」といった違った表現にするのも有効です。
さらに、採用ターゲットである方が仕事探しで重視するような文言をできるだけ入れるようにしましょう。
「自分でもできそう」「送り迎えスタッフって何?」と、求職者の興味を引き付け、まずは求人のクリック率を高めるための原稿づくりを意識しましょう。
求人をクリックしてもらった後も、ネットでの見え方を意識しましょう。
クリックして求人詳細画面に移った後、次に求職者の目に留まりやすい部分に、自社の魅力や採用ターゲットに向けたメリットなどをアピールします。
タウンワークであれば、原稿の3行キャッチコピーの部分が、ネットの詳細画面でも目立つ位置に表示されます。
このように、「今あるあなたの能力で十分」ということを、目に留まりやすい3行キャッチコピーの箇所でアピールすると効果的です。
タクシードライバー=「自分の経験やスキルを活かせる仕事」と思ってもらい、求職者の転職先候補に入ることがポイントです。
求職者に興味を持ってもらった次にすべきことは、求職者が持つマイナスイメージや不安を払拭することです。
前述の通り、タクシードライバーに対してマイナスイメージを持つ方は一定数いると考えられます。
「自分にもできるかも」「理想の働き方とマッチしそう」と思ってもらえたら、求職者が不安に感じる点について原稿内で詳しく記載してあげましょう。
タウンワークは、フリーペーパーの紙面とタウンワークネットの両方に掲載ができる求人メディアです。
紙面に記載できる情報量は限られますが、ネットであれば、上記のような詳しい内容も記載することが可能です。
職種欄や3行キャッチコピーでは伝えきれない詳しい内容を、この部分でしっかりと伝えましょう。
採用難易度が高いタクシードライバーの募集では、競合他社よりも上回る給与を設定することが重要です。
タクシー業界の給与体系は、出来高制が一般的です。しかし、このことから、「給与が安定しなさそう」「うまく稼げるか不安」といった不安を抱く方は少なくありません。可能であれば、「時給制」や「月給制」を採り入れられないか検討してみましょう。
「時給制」や「月給制」に変更する際は、まずは競合他社となる会社の給与相場を調査しましょう。
ここで押さえておきたいのが、「競合他社=タクシー会社」だけではないということです。
例えば今回の事例のように採用ターゲットが主婦の場合、「主婦の方が転職先の候補に挙げる会社」はすべて競合他社になります。
主婦に人気の仕事の1つとして、事務職が挙げられます。同じエリア内で募集している事務職よりも給与が低いと、そちらに応募が流れやすくなってしまいます。
タクシー業界といった同業他社の給与相場だけでなく、採用ターゲットである方の志向を踏まえ、対象となる競合他社よりも少しでも上回る給与を設定するようにしましょう。
タウンワークはネットにも掲載されるため、勤務地や駅、職種などのネット用検索キーワードを設定することができます。
例えば「東京駅」をネット用駅に設定しておくと、「東京駅」で検索された際に求人が表示される仕様です。
タウンワークのネット用の駅は3つまで設定ができます。
基本的に勤務地のある場所の最寄り駅を設定しますが、同じくらいの距離に複数駅がある場合は、土地柄や人の流入経路を踏まえて設定するようにしましょう。
専業主婦の人が多い、働きに出る人が多いなど、地域によって特性が異なります。どのエリアの人に求人を届けると応募につながりやすいか、働きに出る人の流れはどうか、といった観点を踏まえて設定することがポイントです。
トラコムでは、給与相場や人口流入分析などの調査を無料で行っております。お気軽にお問い合わせください。
本記事でご紹介した「採用ターゲットの見直し・明確化」「募集条件の見直し」「応募につなげるための原稿づくり」を踏まえて求人募集を行ったところ、見事ターゲット通りの方を採用することができました。
千葉県内で複数拠点を展開するタクシー会社様の事例です。
これまでは40~50代男性を採用ターゲットにしてきましたが、採用ターゲットを主婦層に変更。
主婦層の中でも、転職先に「一般事務」を挙げるような日勤で働きたいと思う方を採用ターゲットに設定しました。
雇用形態も正社員の募集からアルバイト・パートに変更。
まずはアルバイト・パートで採用し、ゆくゆくは正社員登用するかたちで募集しました。
給与は同エリアの「一般事務」の時給も調べ、相場よりも上回る額を設定しました。
掲載媒体:タウンワーク
プラン:タウンワーク4週プラン(紙面とネット両方に4週掲載)
+タウンワーク オウンドパック
複数拠点があるため、勤務地の近い2拠点を1つの原稿で同時募集、少し離れた拠点は1つの原稿で掲載。
また、求人原稿の効果を測るため、上記採用ターゲットに向けた3パターンの原稿を用意。
3つの中で最も反響の良かった原稿を4週間の長期掲載する方法で募集しました。
タウンワーク オウンドパックとは、「タウンワーク」、自社の採用サイトを無料で作成できる「Airワーク 採用管理」、世界最大の求人専門検索エンジン「Indeed」をかけ合わせたパッケージ商品です。
3つのメディアをかけ合わせることで、求職者の検索する範囲を広げ、多くのユーザーに自社の求人情報を届けることができます。
タウンワークでは今回新たに設定した主婦層に求人情報を届け、タウンワーク オウンドパックでは「タクシードライバー」などで検索する求職者にも求人情報を届けられるようなプラン設計にしました。
※現在「オウンドパック」は終了しております。その他のオプションについては営業担当にお問い合わせください。
応募:7件(2原稿×4週掲載)
採用:1名
応募者は全てターゲット通りの50代の女性で、1名の採用に成功しました。
タクシードライバーは採用が難しい職種のため、ただ求人掲載するだけでは上手く採用につながりません。本記事でご紹介したように、採用ターゲットに合わせた条件の見直しや応募につなげるための原稿づくりが必要です。
弊社トラコムは、東京・千葉・名古屋・大阪・京都・福岡と全国6拠点展開しており、全国各地の地場情報とこれまで培ってきた採用ノウハウは多数!本記事でご紹介したリクルートの扱う求人広告媒体をはじめ、運用型広告であるアグリゲーションサイトやリスティング広告を使った採用支援、採用オウンドメディアのコンテンツ企画・ライティング・運用サポート、SNSを活用した採用支援サービスなど、幅広いサポートをワンストップでご提供させていただいております。難しい募集もお任せください。
タクシードライバーの採用でお悩みの企業様は、お気軽に弊社までご相談ください。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
記事一覧を見るいつもご利用されている求人採用を見直してみませんか?悩み、ぜひ教えてください!御社の魅力を一緒に考えさせてください!
記事一覧を見る今注目されているGoogleマップやSNS(インスタ等)を活用した集客、インバウンド対策、オウンドメディア企画・運用など最新の集客トレンドやノウハウを発信していきます。
記事一覧を見る媒体活用の採用支援や人材育成に関わるセミナーから研修や集客方法をご紹介するワークショップまで、さまざまな自社開催のセミナー情報をお届けします。
記事一覧を見る