
トラコム社員がお届け!
「今まで通り求人をかけても応募が全然集まらない…」「数年前は簡単に採用できたのに…」そのような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。実はコロナ禍を経て、採用環境は徐々に、そして大きく変化してきています。
本記事では、2020年から2022年の採用環境の変化と、これからの採用活動の効果的な進め方や対策をお伝えします。
まずは、コロナ禍を経て、採用環境がどのように変化したのかについて解説していきたいと思います。
皆さんは最近こんな風に思うことはありませんでしたか?「少し前は求人をかけたら面白いほど応募が来たのに」「4週間掲載したのに全く応募が集まらなかった…」と。実は、コロナ禍に突入した2019年4月から現在までで、労働市場における需要と供給のバランス(有効求人倍率)が大きく変化しています。
2019年の5月には求職者数が求人件数を上回ってました。そのため、求職者は仕事探しの選択肢が少なく、1件の求人に対して応募が多く集まるという状態でした。しかし、2021年10月に緊急事態宣言が解除されて以降、コロナ禍で採用をストップしていた企業が採用活動を再開し始め求人数は徐々に増え、2022年7月には求人件数が求職者数を上回り、求職者が仕事を選び放題、つまり1件に対して応募が集まりにくい状態になりました。
その後も求人の掲載件数は増え続けており、2022年は2019年と比べるとアルバイト・パートは約2倍、社員は約3倍に増え続けています。
求人件数以外にも、求職者の志向も変化しています。コロナや最近の物価高の影響を受け、主婦(夫)やシニアが「無理なく働きたい」という志向から、「しっかり稼ぎたい」という志向に変化してきています。
またコロナが流行ったことで採用環境に大きな変化をもたらしたのが「リモートワーク」「オンライン面接」の普及です。求職者自身が、リモートでも仕事が仕事ができる点、リモートでも面接ができる点に気付き始めています。企業もそういったニーズの変化を受け、リモートワークやオンライン面接を導入する傾向になってきています。求職者にとっては仕事探しの幅がより広がり、気軽に面接をできることから、求職者の流動性が高くなっている状態です。
そんな状況を踏まえ、現在の採用活動で注意すべき点をお伝えします。
1つ目は求人掲載プランの内容です。掲載件数が増えているため、今まで通りの求人掲載をしていては、自社の原稿がライバル企業の原稿に埋もれてしまう可能性があります。
実際に、タウンワーク内で「一般事務」×「千葉市中央区」とエリアを絞って原稿本数を確認したところ、148件もの原稿が上がっています(2022年12月16日時点)。ページは5ページにも及びます。この中から仕事を探そうと思ったとき、意欲が高い人でも3ページ目くらいで仕事探しに疲れて離脱してしまうのではないでしょうか。
そのため、原稿のサイズを上げたり、表示順位を上げるオプションをつけて原稿の表示順位を上げる等、ご掲載プランを工夫する必要があります。
2つ目は原稿内容です。原稿の内容も他社に負けないために工夫する必要があります。コロナ真っ只中では、「学歴・性別不問!誰でも歓迎です!」という原稿でも応募が集まりましたが、比較対象の原稿が多い中で求職者に選んでもらうためには、いかに求職者の志向にマッチしているかが重要です。
居酒屋さんの募集を例を挙げると、A社の「誰でも歓迎」という原稿と、B社の「日本酒が好きな人にオススメ」という原稿が並んでいたら、もし日本酒が好きな人がいたら絶対にB社に応募しようと思いますよね。このように、今は企業にとって求職者の取り合いな状態。たくさんの応募を集めマッチした人を採用するのではなく、はじめからマッチしている方に向けて原稿を打ち出すことをおすすめします。
3つ目は給与設定です。給与設定もこれまで以上に慎重に行いましょう。前述したように、コロナや円安、昨今の物価高の影響で求職者がこれまで以上に給与に敏感になっています。今までであれば、給与はそこそこで職場の環境ややりがいを重要視する求職者も多くいました。しかし、最近は給与は妥協できない点になっている印象があります。給与設定は最低でも競合と同じくらいにし、検討の余地に入らない、という状況をまずは避けるようにしましょう。
4つ目は面接対応です。求人件数の増加で仕事選びの選択肢が多かったり、オンライン面接の普及によりこれまで以上に求職者が気軽に何社も同時に応募ができてしまったりという状況が続いています。求職者にとっては良いことである反面、採用担当者様にとってはこれまで以上に応募者対応のスピードや対応の中身に気を付ける必要があるといえます。
応募から面接までのスピードが遅いと、より早く対応してくれた企業への入社を先に決めてしまうこともあるでしょう。早めの対応が大切です。また、オンライン面接も可能であれば取り入れましょう。今やほとんどの企業様が1次面接はオンラインで実施しており、実施していないというだけで応募者を取りこぼしてしまう懸念があります。
コロナ禍の採用活動に取り入れたい採用手法や施策をご紹介します。
1つ目はベースメディアの利用です。求人件数が増加したことで、来週欠員が出るから今週掲載して採用するのような短期的な採用が難しくなっています。ベースのメディアを掲載し、全体の採用力を底上げしながら、どうしても足りない拠点や案件にはスポット的に求人をかけていくことが大切です。
ベースメディアとして有名なのは、枠得プランやIndeedです。詳しくは下記の記事でもご紹介しております。あわせてご覧ください。
タウンワーク「枠得プラン」とは?掲載料金やメリット、効果的な掲載方法を解説
Indeedの特徴・仕組みとは?掲載方法・料金プランや導入方法・事例や代理店の選び方
2つ目は自社ブランディングです。最近の傾向として、求人を見てその会社に興味を持ってくれる求職者は、検索エンジンなどで社名を検索し、企業のHPやオウンドメディア、Instagram等のSNSがないかを確認している傾向があります。その会社がどのような雰囲気なのか、働く人がどのような志向を持っているのかを確認し、比較してからより自分にマッチした会社に応募します。そのため、自社で保有しているメディアが少ないだけで、魅力を伝えられる機会を逃してしまう可能性があります。HPやオウンドメディア、SNSなどをまだ導入していない企業様は是非検討してみて下さい。
3つ目はリモートワークの検討です。先ほどもお伝えしたように、リモートワークができるかを新しい職場探しの条件にしている求職者の方も多いです。まだリモートワークを導入していない企業様は、毎日でなくとも週の半分だけリモートワーク可能にできないか、こちらも検討してみて下さい。
いかがでしたでしょうか。少しでも数年前と採用の難易度や、意識すべき点が伝わっていたら幸いです。弊社では、採用が難しい今だからこそ、求人広告のプラン組みや原稿内容での工夫、また原稿にとどまらず今後取り入れるべき採用手法をお伝えしています。
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