
トラコム社員がお届け!
採用したはいいものの、「新人がすぐに辞めてしまう」「頑張って教育してきたのに、3年4年で辞めてしまう人が多い」「リーダーを任せられるような人に育てるにはどうしたらいいのか…」など、人材育成について頭を抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
今回は、離職を防止し、次世代のリーダーを育成するために必要な研修内容や考え方を、弊社の取り組みを交えてお伝えします。
若手を育てることは、良いことしかありません。デメリットは0です。
例えば、
早く業績をあげられるようになり、会社全体の売上の底上げになります。
一律の育成を受けることで、社内の言語が統一されます。また、若手の中から社員の理想のモデルとなる人が現れます。
結果を出せるようになるので、前向きにミッションに取り組めるようになり、会社に対するロイヤリティが向上します。
恥ずかしながら、上記のようなメリットが得られるとわかっていながら、当社でも2年前までは育成については全て現場任せでした。
入社1年目で得られた基礎的なもの(社会人とは?、商品知識、商談のロープレ)はやりましたが、それ以降は全くなし。そのため自身のスキルに伸び悩む人が多数いました。
理由は3つです。
育成のための時間はどうしても業務時間外となってしまい、さらにそれが業務を圧迫していました。
聞く人によって答えが違うということが起きており、人によってバラバラな教え方をしていました。
上記の様にバラバラな教え方で育ってきた若手が次の若手に教えるため、さらにばらつきが出ます。属人化がますます進んでしまっていました。
そこで弊社では、若手社員への研修を導入いたしました。研修は完全自社で作成したオリジナルのコンテンツです。どのように設計したのかを、ステップを追ってご紹介していきます。
当社では、4年でどうなっているかという4年後の姿を明確に決めています。
例えば…
上記の姿とはどういうことなのかを、さらに細かく分類していきます。
上記をゴールとしたときに、1年目、2年目、3年目、4年目に何を学ぶかを具体的に決めていきます。
当社では上記の4年目までの研修を同時に始めたので、それぞれの研修を誰が行うのか選択する必要がありました。
それぞれの年次で必要な育成内容を考え、それに適した講師を決めていきます。
ここで重要なのは、営業の負担にならないスケジュール設定をすることです。工夫したのは頻度と時間帯です。
1年目は早く基礎を覚えて現場で活かしてもらいたいので、週1回の実施。
2年目以降は2週に1回~月に1回まで、年次に合わせた設計をしました。
まず、研修も仕事の一環として取り組んでもらうために、必ず営業時間内に行いました。
また、比較的業務が少ない週の前半に集中させて実施しました。
年次ごとに習う項目はもちろん違いますが、当社では1単元2時間✕8回の各年度16時間構成で行いました。
1年目はスキル9:スタンス1 の割合で
2年目はスキル7:スタンス3 の割合で
3年目はスキル5:スタンス5 の割合で
4年目はスキル2:スタンス8 の割合で
(4年目はスキル/スタンス共にマネジメントの内容です)
研修は今の情勢もあり、ほぼ100%Zoomなどのツールを使ったWEBで行いました。
研修後には必ずアンケートを実施。アンケート上で質問があれば回答、さらに今後のアドバイスも行いました。
心理学者アーサー・ゲイツ博士によるコロンビア大学での実験結果によると、インプット3に対してアウトプット7が黄金比 と言われていることもあり、8回研修を行ったその後には必ず定着研修をセットで行う設計にしました。
8回の研修終了後に、自身で行動する項目を複数決めてもらい、それを1ヶ月実施した内容と結果を発表し共有します。
振り返りとアドバイスや、定着研修の共有から意見をもらい、改善出来る部分はそのつど改善していました。
以上が現在弊社で行っている研修の概要です。
研修と振り返りを行う上で、自分が何をどこまで出来ているのかを測定するものが必要です。
弊社ではスキルアップシートを独自で用意し、運用しています。
スキルアップシートを基に4半期毎に振り返りを実施し、伸び率をランキング形式で社内に発表しています。
上記のような取り組みを実施するようになり、途端に全員が劇的に変わった!とは言えませんが、特に2年目の営業スキルが飛躍的に伸びたと感じています。
まずはゴールを設定し、それに必要なものを集め、そのために何を教えれば良いかを決め、スケジュールを立てて実行する。さらにそれが定量で測定できる仕組みをつくる。
弊社も長年、属人的な育成に頼ってきましたが、時代が変わり、学ぶことが飛躍的に増えた現在において、「時代に合わせて学ぶことを決め、習得していくこと」は必要であると感じています。採用がゴールではありません。
『若手が辞めてしまう』『育成方法に悩んでいる』そのようなお悩みに関しましてもお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
T.SASAHARA
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もともとはSEだったが、地元千葉で働ける仕事を探していたところ、地域を元気にする求人広告の世界を知る。
2004年に中途入社し、千葉県の中途領域を担当。
2008年に求人全領域を担当する部門でマネージャーを務めた頃から関東全域のハイスペック人材の採用や新卒を扱うように。
その後は、東京での部署立ち上げなどを経験しながら、中途・新卒両方の領域の採用支援を続けてきた。
年間1万社以上の取引と採用実績から採用課題の解決につながる、現場のリアルな事例やお役立ち情報を発信しております。
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