同業他社と差別化した自社の魅力の伝え方

工業団地など、周辺に同業他社が多いような企業のご担当者様から、「隣の会社と比べられるのでは？」「他社と同じような原稿の打ち出し方になってしまうのでは？」と、他社との差別化に悩む声をよくお聞きします。

このコンテンツでは、同業他社との原稿の差別化の手法について、実例を交えてご紹介しています。

Step1.他社を知る

周辺に同業他社が集中しているような企業では、
募集する職種や募集をかけるタイミングも被ることが多いです。

例えば、私が実際に担当している千葉県沿岸エリアで、食品コンビナートの会社様でも、
【タウンワーク船橋版】に常に5社程の原稿が掲載されています。
載せるページによっては隣同士に原稿が並ぶこともあります。
そんな状況の中で同業他社と戦っていくには、まず御社が戦っていくフィールドを知ることが大事です。

例えば、「○○(他社の工場名)　求人」というワードでGoogle検索し、
上記3つの観点で実際に原稿を見てみるのも他社を知る上で必要です。
どのネット媒体が検索で上位に表示されるか、ネットでの原稿の見え方など、
自分が求職者の気持ちになって原稿を見ることができます。

Step2.他社と比較した自社を知る

他社の原稿の出し方、エリアの特徴をある程度把握できれば、
次は他社と比べて見たときの自社のメリット・デメリットが見えてくると思います。

先ほど例に挙げた食品コンビナートの場合は、
募集する職種もほとんどが「盛付スタッフ」などのライン作業を行うスタッフであり、
原稿に使用されている写真も、白い制服を着た従業員の方や扱っている商品等、似たり寄ったりです。
メリットに関しても、「無料送迎あり」「社員食堂あり」「コツコツ作業が得意な方向け」
といったワードで記載されることが多いです。

よって、他社との差別化を図るという点では、

という3点が重要となります。

①ができれば最も効果的ではありますが、募集条件をすぐに変更することは難しいかと思います。
②に関しては、他社が狙わないようなシニア等のターゲット層を狙うという事になりますが、
そのターゲットの方が実際にできるかが問われるので、他社と全く違うターゲット層を狙う事も難しいと思います。

そこで最も実現可能なのが③です。
次に③について、どうやって自社だけのメリットを探せばいいかを見ていきます。

Step3.意外なことがメリットに

私は、千葉県沿岸の食品コンビナートだけの募集条件比較表を毎月作成しています。
ぱっと見るとどこも同じように見えるメリットですが、
会社ごとに見ていくと、待遇や条件を細かく工夫しているのが分かりました。

例えば、「グループ内で使える割引券の配布」「入社祝金の支給」「自転車での通勤も可」「週払い可」等があります。
更には、「送迎バスは一日○本！」「毎時○本バスが出ています→どの時間帯でもバスで帰ることができます！」等、
送迎バスの本数も十分なメリットになります。

採用担当者様や現在そこで働いている方からしたら当たり前のことでも、
求職者の方からするとメリットになるのです。

また、「個人ロッカー完備」「制服は会社でまとめて洗濯する」といった細かい情報も、
求職者の方、特に女性が気にされるポイントです。

こうして細かく見ていくと、
御社にも当てはまる項目があるのではないでしょうか。

まとめ

求人環境が厳しくなっている状況で、
他社との原稿の差別化を図りましょうという提案をよくされると思います。
「差別化」といっても、難しく考える必要はなく、
自社では当たり前になっている事柄が他社との差別化のポイントになることもあります。
まずは自社の募集条件を他社と比べて見つめ直し、
他社と比べた時の自社を知ることから始めてみるのはいかがでしょうか。