タクシードライバーの募集で効果的な原稿の出し方

長年タクシー業界の人事担当をしている方はご存知の通り、求人広告を利用して頂いても、大量の応募数を担保し、採用充足するのが大変難しい業界・業種であると言えます。ただ、その中でも求職者側の不安を改善し、応募に繋げる為の原稿改善ポイントをお伝えさせて頂ければと思います。

タクシー業界のマーケットは？

まずはタクシー業界の市場を把握しましょう。

タクシー業界のデータ

・法人事業社数：1万5271社
・日本全国のタクシー台数：24万3247台(個人タクシー3万3247台含む)→タクシー1台当たりの平均月売上54万円
・ドライバー数：37万1245人(女性ドライバー7727人含む)

※国土交通省調べ・平成25年3月末現在

ドライバーのデータ

・平均年齢：56.8歳
・勤続年数：9.3年

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査(平成22年)」より

働く上でのメリット・デメリットは？

次に、タクシー業界で働くメリットとデメリットをみてみましょう。

メリット

1.就職難易度が比較的低い
2.連日ではなく隔日勤務が可能
3.車庫から出るとある程度は個人裁量で働ける

デメリット

1.土曜・日曜・祝日・ＧＷ・年末年始等が繁忙期
2.座り仕事なので腰を痛めやすい
3.休憩を取りすぎると月収に響く

求められる能力や資格は？

次に、タクシー業界で働く上で求められる能力や資格をみてみましょう。

求められる能力・資格・タイプ

・二種免許所持者
・普通免許取得後３年経過した方
・安全運転できる方
・運送業ではなくサービス業だと思える方
・年金受給者
・40代～50代で退職した方
・運転が好きな方
・社内にずっといるのが苦痛な方

上記をみていくと、採用ターゲットとなる方がどんな方か、少しずつ見えてきましたね。

読者アンケートより

株式会社リクルートジョブズが実施した求職者2500人を対象に行ったアンケート調査結果によると、求人広告を見た段階で”欲しい情報が記載されていない” と回答した求職者が51％います。
主な内容は以下になります。

• 仕事内容、一日の仕事の流れ、仕事の大変なところ
• 応募資格、未経験ＯＫの場合でも最低限必要なスキル、未経験歓迎の場合の未経験入社実績
• 勤務時間、繁忙期・閑散期の記載
• 職場の雰囲気、定着率、離職率、従業員の本音(会社・お店の悪いところ)
• 応募方法、ＷＥＢ応募や履歴書郵送の場合の採否連絡がいつまでにくるのか、ＷＥＢ応募・履歴書郵送の場合の不採用者への連絡の有無、「出張面接あり」の場合の具体的な内容

タクシー業界における効果的な原稿の打ち出し方とは？

上記の様々なデータから、タクシー業界で応募数アップの為の効果的な改善ポイントをお伝えします。

アンケート結果でもあるように、求職者の半数は欲しい情報が記載されていないと感じています。タクシー業界ならではの働くメリットや、デメリットを払拭できる取り組み、求められる能力・資格から採用ターゲットを明確にし、そのターゲットに向けた原稿の打ち出し方を考えることが、採用成功の秘訣です。