求職者と企業が歩み寄って採用成功した事務職採用の事例

事務職といえば女性から人気の高い職種の一つです。特に一般事務と言われる事務職は、オフィスワークということもあり人気です。そんな人気の高い事務職も、有効求人倍率が上がり続けている現在では、採用が難しくなってきています。このコンテンツでは、実際に採用に成功し、定着している企業様の事例を基に、ニーズにマッチした求人についてお伝えします。

【ケース①】絶対条件は経験者★郊外の引越会社での事務募集

急成長中の郊外にある引越会社様で、正社員の事務募集をしたときのことです。
お客様のご要望としては、「第一に経理もできる事務経験者。第二に長く働くことができる方。」というものです。
正直なところ、【立地は良くない】【職場は男性ばかり】【経験者限定】という良い条件とは言えない、女性が憧れるドラマのような事務職からはかけ離れていました。

しかし、この求人に15名以上の応募がありました。

なぜこの求人に応募が集まったのか…。
気になった私は、実際にこの求人に応募して採用され、働いている方にお話を伺いました。

Q.「なぜこの会社を選んだのですか？」

A.「小学生の息子がサッカーを習っていて、どうしても火曜日だけは早く帰る必要があって…。それを理解してもらえそうだったからです。」

この方は経理事務のキャリアがありながら、出産・子育てで仕事を辞められていました。
だから、「仕事に復帰したいし長く働きたい。でも家族のことと両立もしたい…。」という希望が実現できる場所として、この会社を選ばれました。

【ケース②】とにかく早く人がほしい★不動産会社での事務募集

こちらのケースも、「経理事務を含めた事務業務」の募集でした。
ただ【ケース①】とは異なり、アルバイト・パート募集でフル勤務、週4日以上(月～金)という条件でした。
こちらも良い条件とは言えない勤務条件です。

ですが、こちらの案件も1週間で20件の応募がありました。

こちらの募集の成功ポイントは下記2点。

募集をする前に、ご担当者様には1名の経験者を採用することの厳しさをお伝えしました。

本当にその業務は経験や知識が最初から必要なのか？
未経験からでは身に付けることはできないのか？
即戦力or人員確保ではどちらが急務か？

それらを整理したうえで求人を展開し、結果、未経験者2名の採用に繋がりました。

いずれも主婦の方で、お子さんが学校に行っている間に働けることが必須条件でした。
そして、【経験不問】というところに背中を押されたようです。

採用成功のポイント

求職者もワガママです

求人募集を考えられる際に、皆さんも色々な条件を考えらえると思います。

・経験者がほしい
・運転できる人がいい
・PC操作が得意な人がいい
・明るい対応ができる人がいい　等々

それと同様に、求職者にも希望・願望があります。
特に事務職を希望される方は、下記を重視する傾向にあるといわれています。

★勤務時間
★休日
★勤務地

その中でも特に【勤務時間】へのこだわりを持たれている方が多いです。
だからこそ、【勤務時間】のメリットを原稿内に打ち出す必要があります。

原稿内でできること

上記の求職者のこだわりポイントを理解した上で、応募を集めた原稿内の良かったポイントが以下です。

【ケース①】他の社員も一部フレックスな勤務体制をとっている具体例を入れた。
【ケース②】お子さんが学校に行っている間に勤務可能な時間(10～16時)であることを伝えた。
→実際に取り入れていることを伝えることで、自身の希望勤務体制が具現化できるイメージをつくることがポイントです。

まとめ

今回ご紹介した2社は、上記の表記を意識し、勤務時間を強みとして掲載を行いました。
その結果、多くの方からご応募いただくことができ、さらにその中から会社によりマッチする方を選ぶことができました。

「どうしたら応募がくるか？」「どうしたら働いてくれるか？」「定着してもらうにはどうすべきか？」を考え、こちらから歩み寄っていくことが、現在の採用難の中で採用成功していく秘訣となります。その点を踏まえ、採用担当者様には求人を検討していただけると幸いです。