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「スポットワーク」という新たな働き方が注目を集めています。スポットワーク人材を探せる便利なアプリもたくさん登場し、多くの企業が人手不足の解消に役立てています。スポットワークとはどのような種類の働き方で、採用手法の一つとして企業側はどのように活用できるのでしょうか。
当ページでは、スポットワークの導入を検討している企業様向けに、スポットワークの種類や募集方法、採用・受け入れの流れ、導入時のメリットや注意点などをまとめています。
スポットワークとは、数時間から数日程度の短期間、単発で契約する働き方です。
スポットワークは多くの場合、専用のアプリを使って短期間の雇用契約を結ぶ「スキマバイト」を指します。また、雇用関係を結ばずにスポットで業務を委託し、短期間で働いてもらう「ギグワーク」を含めることもあります。
いずれにしても、継続した長期の契約を結ぶのではなく、必要なタイミングで短期の業務に携わってもらうことを目的に行われるのが、スポットワークでの人材採用です。
「スキマバイト」「ギグワーク」それぞれの特徴については、次章で詳しく解説します。
スポットワークには、大きく分けて次の2種類があります。
以下、それぞれの特徴を詳しく解説します。
スキマバイトとは、雇用契約を結ぶスポットワークのことです。一般的に「スキマバイトアプリ」と呼ばれる専用のアプリを使って募集します。
面倒な契約手続きや出退勤管理もスキマバイトアプリで簡単に行うことができ、給与の支払いも運営会社が立て替えてくれます。募集をスタートしてから即日で来てもらうことも可能で、企業・ワーカーの双方にとって利便性の高いサービスです。
具体的なスキマバイトアプリについては、当ページの「スキマバイトアプリ」をご参照ください。
ギグワークとは、業務委託などで契約し、雇用契約を結ばないタイプのスポットワークです。
ギグワークの人材は「クラウドソーシングサービス」などを利用して募集できます。スキマバイトアプリと同様、こちらも面倒な契約手続きはサービス上で完結でき、給与の支払いも運営会社が代行してくれます。
具体的なクラウドソーシングサービスについては、当ページの「クラウドソーシングサービス」をご参照ください。
スポットワークの導入には次のようなメリットがあります。
特に、手続きが簡単ですぐに稼働してもらえる点は、飲食店などで急な人手不足が発生した際などにありがたいメリットです。多くのスキマバイトアプリは「即日OK」で、面倒な手続きを踏むことなく、ワーカーとのマッチングが成立したら募集して即日でも働いてもらえます。
また、スポットワークで働いてもらったワーカーの中に気に入った人材がいれば、本人と交渉の上で長期のアルバイトや正社員として雇用することが可能です。それを前提に、スポットワークをお試し期間として活用できるのも、大きなメリットといえます。
スポットワーク導入のメリットについて詳しくは、以下のページをご参照ください。
【企業向け】スポットワーク採用のメリット・デメリットとは?募集方法も解説
スポットワークの人材を募集する方法は、主に次の2つです。
以下、それぞれの特徴や具体的なサービスを紹介します。
スキマバイトアプリは、スポットワークの人材を募集する代表的な方法です。「1時間の仕事から募集OK」といった短い単位でアルバイトを募集できるアプリがいくつかあります。
飲食店のスタッフや清掃員など、リモート勤務ではなく、実際に現場へ来てもらう必要があるタイプの仕事を依頼する際には、スキマバイトアプリがおすすめです。
例えば以下のようなアプリが知られています。
アプリ名 | 特徴 |
タイミー | ・最短1時間の仕事から募集OK ・「お気に入り登録」機能でリピート促進 ・自動マッチング機能で最短即日で勤務OK |
シェアフル | ・1日単位で募集できる ・コピー機能で求人原稿が簡単に作成できる ・プロフィールを見てスカウトメールを送れる |
おすすめのスキマバイトアプリについて詳しくは、以下のページをご参照ください。
【企業向け】スキマバイト採用アプリ・サービスおすすめの8社を比較!
クラウドソーシングサービスでも、スポットワークの人材を募集できます。
クラウドソーシングサービスとは、インターネット経由でさまざまな業務を発注できるサービスです。
イラスト・デザイン制作など特定の成果物の納品を依頼したり、時間単位で特定の作業の代行を依頼したりできます。全てのやり取りをインターネット上で完結するのが基本なので、書類作成やデータ入力など、リモートで作業できる仕事を依頼する際に便利です。
代表的なサービスとしては、以下の2つが挙げられます。
アプリ名 | 特徴 |
ランサーズ | ・2008年にサービス開始した先駆的な存在 ・スキルシェア(パッケージ購入)の機能がある |
クラウドワークス | ・2012年にサービス開始 ・案件数・登録者数ともに日本最大級 |
スポットワークで仕事を依頼する際の契約形態は、次の2種類のいずれかであることが多いです。
以下、それぞれの違いを見ていきましょう。
スキマバイトアプリを利用してスポットワークの人材を採用する場合の契約形態は「雇用契約」です。
労働条件通知書の作成・交付といった必要な手続きはアプリ上の機能によって電子的に進めることができ、即日などスピーディに雇用契約を結ぶことができます。
なお雇用契約では通常、社会保険への加入が必要ですが、スポットワークは短時間での就業のため、基本的には社会保険の対象になりません。したがって社会保険関連の事務手続きも不要です。
ただし条件によっては社会保険の対象となることがあります。詳しくは当ページの「スポットワーク導入時の注意点」をご参照ください。
クラウドソーシングサービスを利用してスポットワークの人材を採用する場合は「業務委託契約」で契約します。
クラウドソーシングサービスでは、時間単位での依頼と、特定の成果物の納品を依頼するケースがありますが、どちらも同様に業務委託契約です。
こちらも契約手続きはクラウドソーシングのサービス上で電子的に完結するため、業務委託契約書の締結などは不要です。
また雇用契約とは異なり、業務委託契約はそもそも社会保険の対象外です。そのため、労務関連の手続きはほとんど必要ありません。
スキマバイトアプリ・クラウドソーシングサービスのいずれを利用した場合でも、採用・受け入れの基本的な流れは次の通りです。
まず、スキマバイトやクラウドソーシングの専用アプリで仕事内容を公開し、募集を開始します。ワーカーからの応募などによってマッチングが成立したら、アプリ上の機能で契約処理を行います。
アプリにはチャット機能があり、持ち物や服装の連絡などのコミュニケーションも、アプリ上で行えるのが一般的です。出退勤の管理もアプリを使って行います。クラウドソーシングサービスでは、納品物データの受け取りをアプリ上で行うことが可能です。
給与・報酬の支払いについてもアプリの運営会社が立て替えてくれるため、ワーカーと直接やり取りをする必要はありません。
スポットワーカーの採用や受け入れの流れについて詳しくは、以下のページをご参照ください。
【企業向け】スポットワーク(スキマバイト)募集のやり方・ポイントを詳しく解説
スポットワークを導入する際には、以下の3つの点に注意しましょう。
以下、それぞれ詳しく解説します。
スポットワークでは、体調不良などのさまざまな理由により、当日になって来ないケース、いわゆる「ドタキャン」があることは頭に置いておきましょう。
急な欠員で慌てないためにも、アプリに登録されているワーカーの実績や、他の企業からの評価などを確認して、信頼できそうな人材を採用することが重要です。また業務スタートまで密なコミュニケーションを図り、関係性を構築しましょう。
アプリによっては、キャンセルが発生すると自動で補填のための募集を開始してくれる機能があります。このような機能も把握して、ドタキャンに備えておくことが大切です。
前述の通り、スポットワークは基本的に社会保険の対象外です。ただし同じワーカーに繰り返し働いてもらうことで、合計の就業時間が多くなると、社会保険の対象になる可能性があります。例えば月額賃金が8.8万円以上になると、社会保険の対象になってしまう可能性があるので注意が必要です。
アプリによっては、同じワーカーにリピートで依頼しても社会保険の対象にならないよう、1週間あたりの就業時間や月間の報酬に制限を設けていることがあります。そのようなアプリを利用していれば基本的に社会保険の対象になることはありませんが、社会保険の対象になってしまう条件は把握しておくようにしましょう。
社会保険の適用範囲について詳しくは、以下のページをご参照ください。
2024年10月社会保険が適用拡大!アルバイト・パート「106万円の壁」への対策
短時間で単発の仕事を依頼するスポットワークでは、依頼する仕事内容を明確に決めておかないと、高いパフォーマンスを発揮してもらえないことがあります。基本的にじっくりと研修を行う時間はないため、依頼したい仕事内容を具体的に説明できるよう準備しておくことが大切です。
スキマバイトアプリを使う場合は、受け入れ担当を明確にして、当日にお願いしたいことを分かりやすく説明できるようにしておきましょう。疑問や問題が生じた際にすぐに尋ねられる体制を整えておくことも大切です。忙しいあまり、ワーカーを放置してしまうことのないよう、十分に注意しましょう。
クラウドソーシングサービスを使う場合も、お願いしたい作業や詳しい手順をマニュアル化するなどして、誤解などが発生しないよう十分に注意しましょう。
ここでは、スポットワーク採用についてよくある次のような疑問の回答をまとめています。
多くのスキマバイトアプリやクラウドソーシングサービスでは、初期費用や掲載料金を支払う必要はなく、募集要項を公開するのみであれば無料です。
費用は実際にワーカーが稼働した際に発生し、「ワーカーに対する報酬の30%」など、稼働量に応じて一定割合を支払う仕組みです。そのため無駄なコストが発生するリスクを抑えながら募集できます。
スキマバイトアプリやクラウドソーシングサービスでスポットワークの人材を採用する場合、基本的に契約書の作成は不要です。
サービス上で電子的に契約が完結できるため、別途ワーカーと契約書をやり取りするなどの面倒な手続きは必要ありません。これにより、最短即日というスピーディな契約が可能となり、すぐに働いてもらうことができます。
多くのスキマバイトアプリでは、気に入ったワーカーを正社員や長期のパート・アルバイトとして引き抜くことができます。引き抜くことについて運営会社への報告義務はなく、紹介料などの追加費用も一切必要ないのが一般的です。
一方クラウドソーシングサービスでは、当該サービス以外の手段でワーカーと直接連絡を取ることが禁止されていることが多いため、基本的に引き抜きはできません。
いずれの場合も、スムーズに働いてもらうためには、依頼したい仕事内容を細かく決めて、分かりやすく伝えることが大切です。当ページで触れたような採用の流れや注意点などをしっかりと把握して、スポットワーク採用を効果的に活用していきましょう。
「スポットワークでの人材募集をするコツを知りたい」「どの方法で募集すればよいか分からない」など、スポットワーク採用に関するご相談がございましたら、ぜひ弊社トラコムまでお問い合わせください。トラコムではスポットワーク採用を含め、人材採用全般についてのコンサルティングをご提供しています。採用戦略立案、ターゲット設定、求人原稿作成など総合的なサポートが可能です。以下のフォームより、お気軽にお問い合わせください。
スポットワークは、手続きが簡単ですぐに稼働してもらえるなど、企業にとっていくつかのメリットがある採用手法です。雇用契約の「スキマバイト」と業務委託契約の「ギグワーク」の2種類があり、現場に来てもらう場合は「スキマバイト」、フルリモートの仕事は「ギグワーク」が適しています。
スキマバイトは専用の「スキマバイトアプリ」で、ギグワークは「クラウドソーシングサービス」を使って募集することが可能です。
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